放射能からママと子どもを守る

『放射能からママと子どもを守る本』(野口邦和著、法研)を読みました。

大半が見開き2ページでイラストつき。しかもそのイラストは、見てすぐできる安心対策の解説図。

国民の心を不安に駆り立てた「安全」宣言の見方から始まり、暮らしのなかで気をつけること、子どもの通園・通学・外出時に気をつけること、食べものや飲みもので気をつけること、赤ちゃんや妊娠中のママが気をつけること、そして放射線の基礎知識、最後は「すぐに役立つ放射能対策 Q&A」、巻末には「放射性物質を減らす調理法」もまたイラストで解説。

野口さんは、原発の「安全神話」とは無縁で、原子力行政にもきびしい批判を加え続けてきた、放射線防護学の第一人者。

三保恵一・二本松市長は、「科学者として倫理・良心に基づくアドバイスはいつも実際的です」と、この本を推奨しています。

雨と晴れ/訪問/神戸市議団と懇談

金曜日朝は、平・神谷(かべや)地域の国道6号線沿いで定時定点の街頭から。

家を出発する7時過ぎぐらいから雨がやや強めに降り始めましたが、ともかく決行。終える8時にはすっかり晴れ上がりました。

午前中は、医療生協党後援会員と小名浜地域をまわりました。家の中に招き入れられ、この間の身の回りで起こった出来事などを含め、じっくりと話を聞く機会となりました。

なかに「県議選は終わってしまったと思ってたよ」というかた。ご自分のことや身近なことに追われるばかりだった、話ができてよかった、と。

夕刻には、ボランティア活動でいわき入りしている党神戸市議団と懇談。16年前の阪神・淡路大震災時の様子や救援・相談活動、復興へ向けた課題やフクシマを含めた今後に生かす教訓などについて、意見交換することができました。

原発を終わらせる

『原発を終わらせる』(石橋克彦編、岩波新書)を読みました。

編著者の石橋さんを含め、14人の執筆人。「安全神話」に取りつかれていた原発事故以前は、歯牙にもかれられなかったんだろうと私自身も感じます。

原子炉圧力容器や原子炉格納容器の設計にたずさわった技術者、金属材料学や原子力工学の研究者、技術史や都市計画、地方財政や環境経済・自然エネルギーの専門家などが、簡潔に語ってくれています。

新たな「安全神話」を再生産し、原発を続けようとする原子力村の思考がいかに時代遅れで危険きわまりないか、今だからこそ、私たちは肝に銘じるときだと思います。

原子力については、原発の廃炉が決まったとしても、その処理・処分や使用済み核燃料の処理・処分もあれば、これらを完全に社会から隔離する技術は開発しなければならないでしょうし、それを進める権限をもった独立した規制機関も必要でしょうし、そのための人材養成も必要です。

単純に「ハイ、サヨナラ」といかないのは難しいところです。

いわき公園/放射線/暮らしの伝承郷/江戸の土地利用と今

久しぶりに、県営いわき公園へペロを連れ出しました。

たぶん多くのみなさんが散策を楽しみにしているゾーンやコースの多くはいまだ「地震による崖崩れ、道路陥没により立ち入り禁止」。

この公園は、広さが約71.3ヘクタール(東西約0.6km、南北約1.2km)とけっこう広く、しかも緑が多いので、放射線量が気になります。緑が多いから心配、など、原発事故がなければ考えられないことです。

県も園内48か所の地上50cm地点の測定値を公表しています(7月13日)が、0.23~0.93マイクロシーベルト毎時と、けっこうばらつきがあります。

歩きながら簡易測定器を見ていると、だいたいそんな感じでした。多目的広場(今は仮設住宅地)とため池の両方に近い茂みの中が、きょう測ったなかではいちばん高いようでした。

先日は、この公園に隣接するいわき市暮らしの伝承郷にも寄ってみました。現在の企画展は「磐城(いわき)平城下の町 Ⅱ」で「平に残る江戸の町」。今月21日(日)までです。

展示の目玉は、現代の都市計画図に、江戸時代の絵図を重ね合わせた地図。お城の堀が今は道路になっていたりしますが、江戸の土地利用そのままの現代の町並みです。

いわき駅前「ラトブ」敷地は、お城の外堀や武家屋敷だったようですが、ここから発見された陶磁器なども展示されています。

 

内郷・好間いっせい行動/11~12月?/署名

内郷(うちごう)・好間(よしま)地域のいっせい行動に参加しました。

先月30日には、民主党と自民党のいわき総支部総会があり、その報道によれば、福島県議選は11~12月実施が濃厚、とのこと。行動前にこのことが話題になりました。

私としては、県議選がいつになろうとも、この震災と原発事故でたいへんな思いを強いられているみなさんの声をしっかりと活かすことこそが、私の仕事と思って市内を歩いています。

御厩(みまや)地域を中心に、4か所の街頭から訴えました。話しているこちらがびっくりするぐらい、直接声をかけていただき、ありがたいです。

散歩で通りかかったかたから「応援してるんだ、がんばってほしい」、スーパー前では駐車場を出入りするみなさんが手を振っての声援、話している近所でも家の窓際でずっと聞いてくれるかた。

ある市営住宅の前では、「薄磯・豊間の親族7人がみんな亡くなってしまい、市内では一人ぼっちになってしまった。県外に住んでいる子どもたちがせめてもの救い。共産党にはこんな世の中をなんとかしてほしい」と切々と訴えられました。

午後は、「原発いらない」署名を党地区委員会に返送していただいたお宅をたずねました。ほんとうに感謝されるのです。こちらは「返送していただきありがとうございます。こうした声を活かすためにがんばりたい」と伝えたくてたずねるのです。

小名浜定点/平市街地街宣/訪問/「赤旗」購読

火曜日朝は小名浜での定時定点。きょうは地域と医療生協の党後援会から5人のみなさんが「旗持ち」に出てきてくれました。

日本の政治を庶民の暮らし最優先に変えるために、共産党の議員や予定候補者は朝早くから継続して心から訴えるのですが、こうした場に毎度出てきてくれる後援会や党支部のみなさんにはほんとうに頭が下がります。

午前中は、私が住む地元を皮切りに、いわき駅前など6か所の街頭から訴えました。

パン工房のだんなさん、寿司屋のだんなさん始め、通りかかるみなさんが手を振ってくれたりの声援。自転車で通りかかったかたが「あんたがたががんばってね」とささやくように。

午後は、私が住む住宅地の隣りの住宅地の党支部の党員とお知り合いを訪問。震災前の県議選直前にもたずねていた隣組のみなさんからは、ことごとく「選挙はいつになるの? 頼みの綱は共産党なんだから」「原発でモノを言えたのは共産党だけじゃないか」「献金をもらって原発を推進しながら、事故が起こったら反省します、なんて誰が信用するの?」と、率直なご意見、そして共産党への期待を聞かせていただきました。

「しんぶん赤旗」日曜版を3人のかたが購読を約束してしてくれました。「真実が政府発表や一般の新聞ではわからないんだ」という声が象徴的だと思います。

背丈が2m、花の直径が30cmを超えるようなひまわりがあるお宅の庭に咲いていて、ちょっとびっくり。わが家の庭のひまわりは、背丈がまだ50cmぐらいになったばかりなので。

月曜定時定点/住宅街の放射線測定/あちこちでかけられる声

月曜日朝は、2か所の街頭から定時定点の宣伝。通勤されるみなさんの自家用車からの声援ばかりでなく、社用車からの声援もあり、ありがたいばかりです。

同乗している子どもたちがさかんに手を振ってくれる姿にも元気づけられます。

隣りの住宅街の党員と党地区委員長と3人で、その住宅街の放射線量を測って歩きました。

あるお宅では、お子さんとお孫さんが来ていて、庭と家の中の1階と2階も測ってほしい、と。どこも0.2マイクロシーベルト毎時をちょっと上回るぐらいでした。

庭の片隅に置いてあるビニール袋には、つい先日、雨どいを掃除して取った土。穴が開いているところに簡易測定器をかざすと、なかなか値が一定しないものの、1マイクロシーベルト毎時を時どき上回る値。

こうして歩いていると、「気になっていたけど測ってもらって安心した。お隣りにも声をかけるから測ってみてよ」、「あの空き地は草刈りしたばかり。刈った草はどうかな?」、「放射線を測ってるんですか? 興味があったけど自分ではなかなかできなかった。どうですか?」と、あちこちで声をかけてくれるかた。

ともかく、草地、草ぼうぼうの調整池回り、掃除できなさそうな側溝、雨水といっしょに流れてきた土がたまっている所などは、簡易測定器でも0.3マイクロシーベルト毎時を超え、相対的に高いことは間違いありません。

こうした場所がわかってくればくるほど、不安が広がることは当然です。精度の高い機器で測定し、正確な数値を住民に提供する行政の役割は、いよいよ高まってくると思います。