新聞切り抜き・処分/政治家を選ぶ/また震度4

きょうは朝早くから、強い雨が降ったりやんだり。朝の定時定点は中止。

活動予定上も「オフ」日なので、朝から新聞の切抜きと処分の作業をしていました。

放射能汚染に対するこれからの対応は、ほんとうに深刻です。放射線量が比較的低いいわき市とはいえ、自分が住んでいる家の放射線量も知らされず、その影響が子どもや孫たちにどう出るのかもわからず、その対応を国家はほとんど何もせず、それどころか、次の首相を誰にするかの民主党内の自民党時代と何も変わらない姿。

きょう付けの「朝日」の記事に、民主党のいわき市選出の県議の名前。社会党双葉総支部が72年8月に「双葉地方原発反対同盟」を結成したさい、その事務局次長だったとか。いわき市義を経て、3年前の県議補選で民主党の風に乗って県議になりました。原発・プルサーマル推進を自認していたのです。そして原発事故後は、脱原発だとかエネルギー政策の転換を言い出しました。

民主主義的手続きと、その手続きにのっとった政治が民主政治なので、民主主義を実現することはほんとうに難しいのですが、自分が望む政治をどうするかを基準に政治家を選ぶ時代をつくりださないとならないと思います。

そうこうしていたら、午後2時36分ごろに、かなり長く揺れる地震。福島相馬沖の80kmほど東の地下20kmほどが震源とか。いわき市では震度4~3でした。長かったので、ちょっとドキッとしました。

ペロがすぐに私のひざに飛んできたのですが、この間の余震のたびに思っているのは、3月11日のあの日、1匹でいたペロはどうしていたんだろう、ということです。

大地動乱/首都圏を襲う明快な根拠

『大地動乱の時代』(石橋克彦著、岩波新書)を読みました。

この本は、1995年の阪神・淡路大震災の5か月ほど前に発行されました。

その時点で、「十~二十年のうちに、大地の運動の自然な成り行きとして、日本の心臓部を小田原、東海、首都圏直下の大地震が相次いで襲う可能性が高い」と指摘しています。

首都圏についての話でもあり、大げさだと批判もされたようですが、翌年には神戸で現実のものとなりました。

その後著者は、1997年に雑誌『科学』(岩波書店)10月号で、地震によって原発の大事故と大量の放射能放出が生じ、震災と放射能災害が複合・増幅しあう破局的災害を「原発震災」として提唱しました。

本書では大地動乱と原発事故に直接触れてはいませんが、ともかく、幕末に始まった大地震活動期が関東大震災をもって終わり、その後の地震活動静穏期に日本の首都圏は大地震に一度も試されないまま、野放図に肥大・複雑化して、本質的に地震に弱い体質になってしまったことを指摘します。

そして再び大地動乱の時代を首都圏が迎えることは確実である明快な根拠を、地震学者の良心が警告しているのです。