「第二波が見えて逃げた」/山口県から視察

震災後、何度かたずねてお会いできなかったかたとやっと会えました。

このあたりは、間違いなく津波がやってきていて、すぐ前の道は、3月12日にきたときにはがれきの山でした。

ただ、この近所では津波は床下でおさまっていたお宅も少なくなかったのですが、ここは家屋の1.2mの高さまでつかったそうです。第一波は庭に海水が入り込んだだけだったのですが、第二波は襲ってくる波が見え、すぐに逃げたので、難を逃れたそうです。

まぁ、ともかく、「今の目の前の政治を見せつけられて、民主も自民も公明もぜんぜんダメだ。これまでもいちばん一生懸命な共産党がなぜ理解してもらえないのか」と。

午後は、山口県の元県議が原発事故の現場視察。「原発の安全性を求める福島県連絡会」代表の早川篤雄さんと同行しました。

視察に見えたのは、元山口県議で「みどりのクラブ」の小中進さんと、「原発いらん! 山口ネットワーク」会員の國本悦郎さん。

原発作業員の現地拠点になっている「Jビレッジ」と広野町をまわりました。

広野町では、ちょうどきょう、地元のお地蔵さんのお祭りであちこちの避難先からいったん帰ってきた、というかたがたや、「避難する先がなかったので、ずっとここにいる」というかたとお会いすることができました。

ほんとうに印象的なのは、みなさんが一様に、「ぜったい大丈夫、安全だ、としか聞かされていなかった。原発はもういらん」と語る姿です。