原発事故・放射能学習会/政治の責任/そば

平の神谷(かべや)地域の党支部が主催した「原発事故・放射能学習会」に渡辺ひろゆき市議と参加しました。

党支部としては、今回をこのテーマの第一回と位置づけ、今後も継続して開催したい、とのこと。

「水道水が汚染された場合を考えて毎日、水の備蓄をしている。行政の対応はどうなっているのか?」、「日々発表される環境放射線量値は信頼していいのか? それよりこの広いいわき市で、1か所だけの数字を言われても安心できない。もっと細かな各地域での測定をすべきではないか」、「放射線量測定器を市民が手軽に手に入れられるようにすべきではないか」、「家庭菜園で毎年野菜を作っている。今年も種をすでに植えたが、食べられるんだろうか?」、「県知事がテレビで言っている事はもっともに聞こえるが、電力会社と仲がいいから知事になったと言う人が多い。プルサーマルのこともあったが、どうなのか」と、いまほんとうに、原発問題と放射能問題で、話をする機会を文字通り無数にもつことは、政治の責任です。

きょうは休暇日だった妻と、ちょっと早めの昼食を近くのおそば屋さんで。なんだか久しぶりでした。

食卓の放射能汚染/政治的審判

『家族で語る 食卓の放射能汚染[増補改訂版]』(安斎育郎著、同時代社)を読みました。

もともとこの本は、1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故後、輸入食品の放射能汚染が問題化していたときに書かれたもので、福島原発事故を受けて増補改訂として緊急出版されました。

今回の原発事故の現状を執筆時点で見据えつつ、放射能とはなんなのか、放射線の人体への影響はどうなのか、かなり詳細に、かつ、安斎さんらしくわかりやすく解説し、そのうえで食品の放射能汚染にどう対処するかを語ってくれています。

「放射線や放射能について基本的な知識を身につけ、その危険性について理解を深めるとともに、無用な恐怖感をもたないように学習すること」の姿勢は、こういう事態に遭遇してしまった以上、誰にでも求められると思います。

原発事故はぜったいないという「安全神話」にいまだにしばられ、こうした知識を身につける必要はない、としてきた歴代政府と民主党政権の罪の深さが、よくわかると思います。大人も子どもも、こうした知識を学ぶ機会を得られなかったのは、すぐれて政治の責任です。そのことを政治的にはっきりと審判を下すべきときだと私は思います。