知事に抗議/「県民の意見を聴く会」開催を/県としての姿勢

福島県知事のプルサーマル受け入れ表明に抗議する知事宛て申入れをしました。

まずは、「プルサーマルに反対する双葉住民会議」「原発の安全性を求める福島県連絡会」「脱原発福島ネットワーク」の3団体連名で、「県民の意見を聴くことなく決めたプルサーマル受け入れに抗議し、撤回を求めます」として、「県民の意見を聴く会」の開催を求めました。

県自らが02年7月にまとめた「中間とりまとめ」についてまともな検討・検証もせず、原発問題での県としてのとりくみを後退的に大転換したこと、それはとりもなおさず、県民のいのち、安全、安心は二の次で、事業者と国の言い分を最優先した姿勢にほかならないと思います。

引き続き、「原発の安全性を求める福島県連絡会」として、「プルサーマル受け入れ表明に抗議し、撤回したうえで東京電力と国の報告書説明会及び県民の意見を聴く会の開催を強く求めます」の知事宛て申入れ。

県が国に対してプルサーマル問題で提出した意見や疑問をまともに検証していないことなどについて、文書での回答を求めました。

ともかく、私個人としても、前知事時代に県として示した国のエネルギー政策の決定過程・内容への根本的問題提起について、現知事が、自らの言葉で語った姿を見たことがないまま今に至っていることに、どういう責任をとるおつもりなのか、根本的疑問です。

小名浜定時定点/住宅街の街頭から/全港湾

けさの小名浜での定時定点街宣には、医療生協職員後援会員と小名浜地域の職場後援会員が出てきてくれました。

介護タクシーの運転手さん、タクシーの運転手さん、電気屋さん、それに通勤されるみなさん、助手席の高校生らしき女の子、クラクションを鳴らしてくれたり、運転席の窓を開けて声をかけてくれたり、手を振ってくれたりと、訴えの話をするより感謝の言葉を伝え続けたいぐらいです。

午前中は私が住む地域の後援会員が宣伝カーに同乗し、住宅街の街頭4か所から訴え。広島・長崎両市長の平和宣言や国連事務総長が核の抑止力や核の傘からの離脱を訴えたのにもかかわらず、菅総理が核攻撃態勢を前提にした核の傘に固執する姿勢を批判しました。自民党・公明党となんの変わりもありません。

自民党から交代した政権に求められるのは、世界が求めている核兵器廃絶の先頭に日本政府が立つことであり、戦力の不保持、それは当然に核戦力はつくらず・持たず・持ち込ませずの姿勢を誰の目にも明らかにすることです。

ご近所のみなさんからの声援、通りかかるみなさんからの声援、そして夏休み中の子どもたちからの圧倒的声援に励まされます。

夕刻には全港湾小名浜支部の定期大会に来賓として招かれ、日本共産党を代表してごあいさつしました。

合いの手/具体的現実的展望/アクアマリンふくしま

月曜朝、自宅近くの定時定点の街宣に、近所の4人の後援会員が旗持ちに出てきてくれました。話の節々で合いの手が入り、気づかないまま6~7分の超過。朝の話は20分予定です。

その後は平地域の後援会員が、ご自身のお知り合いや「しんぶん赤旗」読者を案内してくれました。

「共産党には、反対ばかりしているイメージがまとわりついている。私の知り合いにもそういう人が多い。反対することは悪くないが、それじゃどうするのかの明快な具体的現実的展望が必要。私が“だから共産党に”と言える共産党になってほしい」と言ってくださるかた。

民主党に期待を寄せていた、というかたも「わが家は共産党の票を広げる側だ」と。

歩けば歩くほど、共産党がもっと力をつけて政治をなんとかしてほしい、と期待を寄せられる思いです。

午後は帰省中の娘と「アクアマリンふくしま」へ。全国各地のナンバーの車が駐車場に並んでいました。

娘は3度目、私はたぶん5度目ぐらいですが、今回はいちばんじっくり見て歩きました。もっとじっくり歩きたくなる水族館です。

いわき花火/いわき土産/平城下/盆踊り

今年4月から神奈川住まいの娘が帰省していて、きのうは友だちと「いわき花火大会」に出かけていました。この大会、去年までは「いわき小名浜港花火大会」の名称でした。花火大会そのものは通算57回。

その娘、神奈川の友だちにいわき土産を買いたいんだけど、何があるんだっけ?   と。ともかく、お土産品が並ぶお店でいっしょに品定め。

「いわき市暮らしの伝承郷」では「磐城平城下の町」企画展。

いわき市指定有形文化財になっている「磐城平城下絵図」(1789[寛政元]年制作)に描かれている町の様子や、当時の文書などからわかる町内の人口・職業・給料・暮らしぶりが展示されています。今月22日まで。

夜は地元で第30回郷ヶ丘新盆供養盆踊り大会。こうした行事に骨を折っていただいている自治会のみなさんにごあいさつしました。

被爆者をさかなで/県民をさかなで

菅総理は広島でのきのうの平和記念式後の記者会見で「核抑止力は必要」と、被爆者をさかなでしました。

その直前、秋葉忠利広島市長は平和宣言で次のように述べました。

「いまこそ、日本国政府の出番です。『核兵器廃絶に向けて先頭に立』つためには、まずは、非核三原則の法制化と『核の傘』からの離脱、そして『黒い雨降雨地域』の拡大、並びに高齢化した世界全ての被爆者に肌理(きめ)細かく優しい援護策を実現すべき」。

また、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は次のようにあいさつしました。

「核兵器が存在する限り、私たちは核の影におびえながら暮らすことになる…自分たちが生きている間、そして被爆者の方々が生きている間に、その(核兵器が一つ残らずなくなる)日を実現できるよう努めよう」。

菅総理はこれらをほぼ全否定したわけです。

もうひとつのきのうの出来事は、福島県知事による福島原発でのプルサーマル受け入れ表明。

前知事時代、「とりわけ、核燃料サイクルについては、一旦、立ち止まり、全量再処理と直接処分等他のオプションとの比較を行うなど適切な情報公開を進めながら、今後のあり方を国民に問うべき」(02年9月、福島県エネルギー政策検討会「中間とりまとめ」)とした立場を転換することについて、何の理由も知事は示していません。

放射性廃棄物についても県は「法律・制度は確立されたが、処分地決定は相当困難なのではないか」と提起していたのです。

知事によるプルサーマル受け入れ表明も、県民の声もまともに聞かず、知事自らの言葉でまともな説明も県民にせず、県民をさかなでするばかりか、安全性も経済性も検証されていないプルサーマルの実験場に県民を引き入れるものと言わざるをえません。

声援/訪問/いいサプライズ

けさの定時定点は県道とバイパス道路が交差し、4方向から行き交う車からの声援があります。ご近所や自転車通勤、散歩されているかたからも。ほんとうにありがたく思います。

きょうは午前中は四倉地域、午後は草野地域で、それぞれの後援会員の案内で、かつての同僚やお知り合い、「しんぶん赤旗」読者宅を訪問しました。

初めてお会いするかたも多く、「いつも写真で見ていて身近なつもりだったけど、会ってみるとやっぱりいいねぇ」と言われたりして。

そればかりでなく、案内してくれるかたがその場で初めて知ることもあったりして、訪問しての対話は意外なサプライズの連続です。「えっ!?   あなたがここのお嫁さんだったの」とか、共産党のポスターを張らせてもらっているお宅が自民党大物のいとこだったり。いろいろあります。

自然エネルギー/小型化・分散化・多様化

『地域の力で自然エネルギー!』(鳥越皓之他5人著、岩波ブックレット)を読みました。

「世界的に見ても、日本の風土的な特徴となっているものばかり」として、「小水力、波力・潮力、地熱、バイオマス」の四つのエネルギーが、「さらに新しい可能性のある自然エネルギー」として取り上げられています。

これらの試みが、エネルギーという側面ばかりでなく、地域のコミュニティ内外の人間関係の新しい結びつきをつくり出す面もあることを示してくれています。

これを読んで引っ張り出した本が、池内了(さとる)さんの『私のエネルギー論』(文春新書、2000年刊)。

「このまま大型化・集中化・均一化の技術体系による大量生産・大量消費・大量廃棄の方式を続けるのではなく、小型化・分散化・多様化を基礎とした少量生産・少量消費・少量廃棄の技術体系へと転換しなければならない」と私も思います。

ほほ笑んで/財政危機/税金の取りかた・使いかた

けさの定時定点は3方向から車が行き交う場所。ほほ笑んで手を振っていてくれるかたがふえています。

あととい、日本共産党創立88周年記念講演会がありました。志位和夫委員長が、いまの財政危機が、暮らしにかかわるあらゆる問題とかかわっている話のなかで、次の指摘は大事なことだと思っています。

「GDP比での社会保障への公費支出は、イギリスが13.5%、イタリアが11.0%、ドイツが10.8%、フランスが9.4%に対して、日本はわずか6.1%」であり、「日本の長期債務残高(今年度末で862兆円)がGDP比で180%と世界の主要国で最悪である一方、日本の社会保障への公費支出は主要国で最低水準」である事実。

志位さんの話では触れていませんが、公費支出ばかりか、国民の自己負担分を除いた社会保障給付費のGDP比も最低水準です(全国保険医団体連合会ホームページ資料から)。税金投入を押さえ込み、高い保険料をとっておきながら、給付は抑制する政治がなせるわざです。

ともかく、税金をどこからどのように取る取りかたが望ましい政治なのか、そしてその税金をどういう考えでどのように使う使いかたが望ましい政治なのか、真剣に考えたいと思います。

力づけられます/訪問/有権者との対話

けさの定時定点は福島高専近くの街道沿い。子どもたちの夏休みの影響なのか、交通量がやや減っているようでした。

それにしても出勤されるみなさんのなかには、運転席の窓を開け、手を振っていってくださるかたが少なからず、ほんとうに力づけられます。ありがとうございます。

午前、午後と、高橋あき子市議がかつて居住していた地域のお知り合いや、「しんぶん赤旗」読者などを訪問し、参院選のお礼と来年の県議選のお知らせをしました。

健診を受けないで命拾いした女性は、「健診は定期的にぜひ受けてほしい」と、切々と話されていました。難病で定期通院されているかたも「頼れるのは共産党だけなんです」と。いろいろな事情で借金生活を強いられる若いお母さんは「相談に親身にのってもらえるのは共産党だけなんです」と。

無差別ならぬ、限られたお宅を訪問するのですが、有権者と政治のあり方を対話する「戸別訪問」が禁止されているのはほんとうに異常だと思います。「カネをばら撒くから」という理由は、有権者をバカにしていると思いませんか?

一党独裁を生む比例削減/原稿書き

けさの定時定点は小名浜の街頭から。医療生協職員後援会員が旗持ちに出てきてくれました。

けさも力を入れたのは、民主党が言い張る衆院比例80議席削減問題。

仮に民主党のいうとおりにしてしまうと、衆議院の総定数(400)に対する小選挙区(300)の比重は62.5%から75%に一挙に高まるうえ、昨年の総選挙結果でシミュレートすると、民主党は比例代表42.41%の得票率で、小選挙区も含め、衆院議席の68.5%を占めることになります。

要するに3分の2以上です。そうなれば、政府・与党提出の法案が参院で否決されても、また衆院で再議決して成立させることができます。

まさに一党独裁です。

比例削減のねらいがここに如実に現れているわけです。

きょうは今月用の「かけはし」原稿を党名と党の歴史について考えました。88年の党の歴史を跡づけることなので、なかなか短時間で、というわけにはいきませんでした。