一党独裁を生む比例削減/原稿書き

けさの定時定点は小名浜の街頭から。医療生協職員後援会員が旗持ちに出てきてくれました。

けさも力を入れたのは、民主党が言い張る衆院比例80議席削減問題。

仮に民主党のいうとおりにしてしまうと、衆議院の総定数(400)に対する小選挙区(300)の比重は62.5%から75%に一挙に高まるうえ、昨年の総選挙結果でシミュレートすると、民主党は比例代表42.41%の得票率で、小選挙区も含め、衆院議席の68.5%を占めることになります。

要するに3分の2以上です。そうなれば、政府・与党提出の法案が参院で否決されても、また衆院で再議決して成立させることができます。

まさに一党独裁です。

比例削減のねらいがここに如実に現れているわけです。

きょうは今月用の「かけはし」原稿を党名と党の歴史について考えました。88年の党の歴史を跡づけることなので、なかなか短時間で、というわけにはいきませんでした。

隠された被曝

『隠された被曝』(矢ヶ崎克馬著、新日本出版社)を読みました。

著者は1974年以来、36年にわたって沖縄に在住し、物性物理学の研究にたずさわってきました。放射線学を専門としているわけではありませんが、2003年には原爆症認定集団訴訟熊本弁護団から内部被爆についての法定で証言をするよう要請され、「原爆被爆問題」に初めて立ち入ることになりました。

「科学で解明することができないことが多すぎるので、被曝の実相解明が進んでいない」とそれまでは思い込んでいたそうです。ところが事実は、政治と「科学」が一体となって「あからさまな偽り」が行なわれている、ということでした。

行政とえせ科学者が、まぎれもない被爆者を「あなたは被爆者ではありません」といい続けてきたのです。

科学者の良心が、事実にもとづき、まやかしの被爆認定基準を徹底告発した書です。