自然エネルギー/小型化・分散化・多様化

『地域の力で自然エネルギー!』(鳥越皓之他5人著、岩波ブックレット)を読みました。

「世界的に見ても、日本の風土的な特徴となっているものばかり」として、「小水力、波力・潮力、地熱、バイオマス」の四つのエネルギーが、「さらに新しい可能性のある自然エネルギー」として取り上げられています。

これらの試みが、エネルギーという側面ばかりでなく、地域のコミュニティ内外の人間関係の新しい結びつきをつくり出す面もあることを示してくれています。

これを読んで引っ張り出した本が、池内了(さとる)さんの『私のエネルギー論』(文春新書、2000年刊)。

「このまま大型化・集中化・均一化の技術体系による大量生産・大量消費・大量廃棄の方式を続けるのではなく、小型化・分散化・多様化を基礎とした少量生産・少量消費・少量廃棄の技術体系へと転換しなければならない」と私も思います。

ほほ笑んで/財政危機/税金の取りかた・使いかた

けさの定時定点は3方向から車が行き交う場所。ほほ笑んで手を振っていてくれるかたがふえています。

あととい、日本共産党創立88周年記念講演会がありました。志位和夫委員長が、いまの財政危機が、暮らしにかかわるあらゆる問題とかかわっている話のなかで、次の指摘は大事なことだと思っています。

「GDP比での社会保障への公費支出は、イギリスが13.5%、イタリアが11.0%、ドイツが10.8%、フランスが9.4%に対して、日本はわずか6.1%」であり、「日本の長期債務残高(今年度末で862兆円)がGDP比で180%と世界の主要国で最悪である一方、日本の社会保障への公費支出は主要国で最低水準」である事実。

志位さんの話では触れていませんが、公費支出ばかりか、国民の自己負担分を除いた社会保障給付費のGDP比も最低水準です(全国保険医団体連合会ホームページ資料から)。税金投入を押さえ込み、高い保険料をとっておきながら、給付は抑制する政治がなせるわざです。

ともかく、税金をどこからどのように取る取りかたが望ましい政治なのか、そしてその税金をどういう考えでどのように使う使いかたが望ましい政治なのか、真剣に考えたいと思います。