きょうもまた?/企画の一般質疑/再生可能エネルギービジョン

朝、自宅を出るときは晴れ渡っていましたが、磐越道に入っていわきを出るあたりから雪模様で、阿武隈高原サービスエリアをはさんで郡山市に入るぐらいまでは大雪。

どうなることやらと心配していると、東北道へ入る郡山ジャンクションでは遅々として進まない状態。きょうもまたか、と思ったら、東北道の上り方面で何かあったらしく、下り方面に入るとスイスイでした。

きょうの企画環境委員会は、企画調整部での、予算・議案を除く「一般的事項」の質疑。最初に、執行部から、「福島県再生可能エネルギー推進ビジョン」の改訂版案の説明があり、この関連で質疑が続きました。今月23日までパブリックコメント募集中であり、その一環ともなります。

私からは、県内の一次エネルギー供給の構造、エネルギー消費量のそれぞれのデータの存否をたずねましたが、これはないそうです。

ほかに、省エネのとりくみの位置づけ、風力発電や小水力発電導入にあたっての「連系可能量の制限などといった技術的な課題」や「様々な許認可等の手続きを要する場合が多い」などの「導入の支障となる法規制等」のこと、温度差熱利用について聞きました。

また、この改訂にあたっては、これまでの原発に象徴される大規模・集中・単一型から、小規模・分散・多様なエネルギー活用であり、しかも地域でお金が循環する「地産地消」型に変える抜本的転換であり、このこと自体をもっと前面に押し出したらどうか、と提案しました。

ちなみに導入目標は、09年度で一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーが20%に達したことを踏まえ、これまでは2020年に30%を目指すとしていたものを、40%に引き上げ、2040年には100パーセント以上で生み出す県を目指すとしています。

国による復興交付金、また衆院を全会一致で通過した福島県復興再生特措法案について、それぞれ県としての受け止めと今後の働きかけについても聞きました。

複雑な思い/鎮魂と希望のつどい

朝から各テレビ局は震災1年の特集報道。私の日曜日朝はTBS系列しか見ないのですが、なんか、あらゆる場面で1年前に出歩いていた場面を思い出し、なおかつ、政治・行政の動きの遅さに、複雑な思いにかられながら、涙がにじむのです。

午後は「3・11鎮魂と希望のつどい」に参加しました。「福島原発被害弁護団」と「浜通り復興共同センター(東日本大震災・原発事故被害の救援・復興をめざす浜通り共同センター)」共催のつどいでした。

第1部が「鎮魂のつどい」で、創作太鼓の「響会(ひびきかい)」による太鼓演奏3曲、そしていわき市伝統芸能でもあるじゃんがら演奏を「大乗講」のみなさん。

それぞれ心のこもった演奏で感動です。

第2部の「希望のつどい」では、「みなまたの教訓をふくしまで」と題し、原爆症認定訴訟熊本弁護団長・水俣病訴訟弁護団事務局長の弁護士・板井優(まさる)さんの講演、そしていわき市出身で昨年古稀を迎えた福島原発被害弁護団共同代表の弁護士・小野寺利孝さんの「原発事故被害者の権利と要求実現の展望」と題した講演。

「危険なものは選択しないという選択をする」と強調する板井さん、地域社会や人びとの心を「引き裂き、傷つけ、劣化させる」原発事故を告発する小野寺さんの話に共感です。

「かけはし」と「あしたの風」を配布

夕べ、きょうのうちに私と宮川さんの通信「かけはし」と私の「あしたの風」を配れるようにセットしておきました。

「あしたの風」については、この日誌で記録し忘れてしまっていたのですが、昨年12月からひと月に一回のペースでつくりだした私の活動報告です。私が住む地元の後援会員が中心になってくれています。

第3号の2月号からは、私がまだ母親のおなかのなかにいたころから高校生まで、いわきで暮らしていた話を公にしていた母親による文章の連載が始まっています。

当然、私の記憶にはないこと、私の記憶とはすれ違うことも出てくるはずです。

ともかく朝から雨模様で、午後2時過ぎ、雨があがったのを見計らい、「オレも連れてけ」と催促するペロを連れて、ご近所240軒ほどに配布しました。

雨が降るのを避けるのに急いで配ったので、寒いなかでしたが汗ばみました。

ストレステストと原発再稼動

きのう、福島市からいわきへもどる車中で、参院決算委員会の質疑をラジオで聞いていました。

大学で4年間お世話になった井上さとし議員の質問での出来事に私はびっくりしました。

井上さんも「重大な答弁だ」と語気を荒げていました。

井上さんは、関西電力大飯原発(福井)3、4号基のストレステストを原子力安全・保安院が「妥当」としたことを追及したのです。

枝野経産相が何を言ったかと言うと、「妥当としたのは、定められた手順どおりに行なわれていたということであり、ストレステストをやったから安全性が確保されるわけではない」。

これまで政府は、福島原発事故後、原発立地自治体に対し、「ストレステストで安全性が確認されたら再稼動を」と言っていたのです。

これでまた、民主党政権が自分で何をしているかがわからない、国民にとっては危険な政権であることが明らかです。

写真は今年1月30日に福島第一原発を視察した際に撮影。

朝食/企画調整部予算/首都機能移転/東電社長

議会会期中は福島市内の「定宿」に泊まりますが、私の朝食は決まって「おかゆ定食」に、牛乳・生野菜・納豆・コーヒーです。

きょうの企画環境委員会は、企画調整部所管の予算・議案の説明と質疑でした。

「アートによる地域活力創出事業」、「磐梯山ジオパーク推進事業」、「知のネットワークを活用した復興推進事業」、「新編『歳時記の郷・奥会津』活性化事業」、「相双地域資源活性化事業」、「地域づくり総合支援事業」、「再生可能エネルギー普及拡大事業」などなど、復旧や風評被害払しょくのかかわりできょうもまた活発な質疑でした。

特筆すべきと言っていいのかどうか、公明党の委員が「首都機能移転対策事業」の7万円は何に使うのか、の質問に、執行部が、要するに「情報収集のために国会へ行く旅費など」の答弁で、私はこれを受け、「今年度当初予算の9万1000円は使ったのか、火が消えたこの事業をやめたらどうか」と聞くと、やめない理由を語る執行部答弁を受け、前副議長の民主党委員が、「火を消すべきでない」と。

委員会終了後、いわきへ戻ろうとすると、県庁本庁舎2階のエレベーター前にマスコミのみなさんが陣取っていて、なにごとかと思ったら、東電社長が知事と県議会議長に会いに来ていて、その様子のインタビューでした。

福島復興特措法意見書案

きのうの衆院本会議では、福島復興再生特別措置法案が全会一致で可決されたことを各紙が報じました。

県議会には、この法案に関する意見書案が公明党と共産党から出されていて、その所管が私が所属する企画環境委員会。

5日の委員会で委員長から、2つの意見書案が出されているが、これについて意見はないか、とのことだったので、私は「県議会の意志としてひとつの意見書としたい」と発言。

その日の委員会終了後、委員会の各派の委員が集まり、1時間にわたって調整を図り、各派持ち帰り検討としました。

翌日、委員会副委員長のもとで最終調整が図られ、7日には正式に一本化して副委員長提案議案として提出することにしました。

この意見書案では、前文で「県民一人一人の生活と生業の再建を基本」、「原子力災害に関する国の責任の明確化」が明記され、項目として、18歳以下の医療費無料化、医療や福祉の総合的な措置、復興交付金の対象地域に県内すべての地域を含む措置、財源確保、全県民への賠償が盛り込まれました。

来週15日に委員会、16日に本会議で採択に付されます。

生環部質疑

きょうは企画環境委員会で、生活環境部の「一般的事項」の質疑でした。一般的事項というのは、今議会に提案されている予算・議案以外で、生環部が所管する事項です。

被災後の消防団員の活動と安全対策、消防団員数の推移や行政としての消防団活動への支援、除染技術の現時点での評価や効率的・効果的な除染をどう進めるか、地元の業者などによる除染作業、原発事故賠償、中間貯蔵施設問題と広域自治体としての県の役割と責任、事故原発直下の地震の可能性が指摘されていることやそのかかわりでの地域防災計画や避難計画の問題、災害救助法による住宅応急修理申請の期限のこと、県としてワンストップで県民の声を受け止める体制のことなど、各委員から活発な質疑が続きました。

終了後、気になった資料の提供を求めたりしました。

生活環境部議案/林活・日中議連/仮設住宅

午前中は企画環境常任委員会で、きょうは生活環境部の来年度予算をはじめとした所管の議案の説明を受け、午後から議案にかぎった質疑を行ないました。

除染費用、放射能簡易分析装置整備事業、原子力損害賠償対策、災害救助費の使途、生活バス路線維持、国際交流、青少年相談支援などなどにかかわる質疑が続きました。また、12月に国・IAEAが加盟152か国の閣僚を招いた「原子力安全に関する福島閣僚会議」が、現在の福島県民を置き去りにするような中味でないのかどうか懸念する、という意見も自民党委員から出されました。

昼休みには、「森林・林業活性化推進福島県議会議員連盟」および「福島県日中友好議員連盟」の総会が立て続けに開催され、それぞれ事業計画、予算、役員を承認しました。

写真は、県議会委員会審議後、県党内会議に参加した際、いわき・双葉地区委員会が持ってきてくれた、私が住む住宅街の隣りの中央台高久・鹿島・飯野に設置されている双葉地域のみなさんが居住している仮設住宅地図です。

除染の速度/補正予算採択/当初予算検討

地域で効率的・効果的な局所的除染を進めている事業者に話を聞く機会がありました。

県としても除染技術実証事業を進め、各技術の評価をとりまとめる途上ですが、費用的にも効果的な除染技術、除染方法で進めなくてはならない、と強く訴えられていました。

面的にも、線的にも、点的にも、どれが先にということでなく、全体として、速度が求められます。

きょうは補正予算案を採択する本会議がありました。私たちは、県の事業で市町村に新たに負担を求める議案に反対し、補正予算を含めた残る24議案には賛成です。

終了後、県当局職員に話を聞かせていただいたり、県議団として当初予算議案の検討をしたり。

雪による不通/補正・請願・意見書議案審査/補正採択

朝7時に家を出るときは、小雨模様でなんということはなかったのですが、県庁へ行くための磐越・東北の両高速道路とも、雪のために県内のほとんどの区間が不通。

おかげで、4時間、一般道を休憩なしで自家用車のハンドルを握り続けることとなりました。

11時から予定されていた企画環境常任委員会は、午前中に到着できなかった委員が多く、午後1時からの開会。

きょうは2月補正予算についての委員会所管分の審査と採決、それに意見書議案と請願の審査でした。

同趣旨の意見書議案については、一本化して議会の意思とするために、委員会後、各派の委員が集まり、意見調整、それぞれ持ち帰って検討することにしました。

改善要望があった道路個所について、おととい撮った写真を県警の担当者に見てもらい、要望趣旨を伝えると、私が理解できていなかった事情がよくわかりました。調査・検討をお願いしました。