訪問/「男の人はかわいそう」/ダイヤルこだま

午前中は、私が住む住宅街と街道をはさんだお隣りの住宅街、午後は私が住む地元の住宅街を、それぞれの地域後援会員と訪問して歩きました。

「震災後、選挙は一人ひとりが自分で判断しないといけない、とわかったと思う。それにしても男の人たちは、会社の関係で縛られて、やれ会社の意向だ、顧客に言われた、日本経済だ、と自分で考えられずかわいそう」と語るかた。なかなか重たい。

「ダイヤルこだま・いわき」で保護者や子どもたちの電話相談を受けているかたは、「今年度の2年生は、去年の入学の時から外で遊べない環境でかわいそうでならない」と。

震災後はやはり放射能汚染に関わって、食事のこと、給食のこと、プールのこと、放射能汚染に関わる「いじめ」の相談が増えている、とのこと。

子どもたちから「縄跳びの二重跳びが十回跳べた」「問題が解けた」の電話もあるらしく、そんな時には心が休まるそうです。

私が中学生の時の恩師です。

なかに「共産党には一度でいいから政権に加わってほしい、と前から思っていた」というかた。「2人暮らしの連れ合いが全介助状態で、共産党の財政を支えるのに『赤旗』を読みたい気持ちもあるが、私自身の心が不安定で申し訳ない」と。

いろいろなかたとの出会いと対話はほんとうに貴重です。

小名浜メーデー/デモ行進/青空のもとの懇親

「第83回メーデー実行委員会」による「小名浜メーデー」に参加しました。小名浜地区労傘下の労働組合員中心に約350人が参加しました。

「福島の原発は全て廃炉にしろ!」「被災者の完全賠償をしろ!」「原発の輸出、国内原発の再稼働をやめろ!」「TPP参加反対!」「消費税の増税反対!」「沖縄に米軍基地はいらない!」など、シュプレヒコール11項目が並びます。

政党としての来賓は、社民党、共産党、そして、たぶん個人として「脱原発」を明言している民主党のいわき市選出の民主党議員。

私は共産党を代表してあいさつしました。とくに強調したのは、このメーデーでも訴えている「福島の原発廃炉」です。いわき市議会は、原発事故以来、共産党の提案を含めて廃炉意見書案を廃案にし続け、いわき市民の意思を踏みにじっている、というほかありません。

今年の9月は市議会議員選挙です。市民の願いをしっかりと受け止める議会にしよう、と強く強く訴えました。

デモ行進にも参加。小名浜地区労議長、全港湾書記長と並んで小名浜市街地を歩きました。

デモ後は近くの富ケ浦公園で青空のもとでの懇親会。各単組や新入組合員の紹介・あいさつもあり、若い息吹というか力というか、初々しいエネルギーをもらいました。

福祉国家と公務

『福祉国家型地方自治と公務労働』(二宮厚美・田中章史著、大月書店)を読みました。

これは、すべての公務員に読んでもらって、「公務」への誇りと、公務員へのわけのわからないバッシングを公務員自身によってはね返すカテにして欲しい、と素直に思いました。

たとえば数日前、いわき市内でも、新聞折込の広告に混じって、「消費税増税の前に、行政改革をせよ!」の見出しのチラシが入りました。いつどこでどんな人たちが立ち上げたのかは知りませんが、「福島維新の会」の名前が使われています。

曰く、「地方・国の公務員の数を半減し給与を五〇%削減し、国会議員の定数を半分にして、文書通信交通滞在費と政党助成金を全廃すべきである」。

経費の全廃はいいとして、公務員削減が平気で主張される世の中になってしまいました。原発震災で、公務員が圧倒的に少なく、県議会では、自民党、県民連合も、「職員をふやせ」と言っているにもかかわらず、です。

「官製ワーキングプアの増大は公務労働の労働者的地位にたいする挑戦状」であり、「『公務労働の市場労動化』は、公務労働の公共性と専門性とに同時に襲いかかるものにほかならない」。

とにかく、高級官僚と、地域住民に寄り添って専門的業務を担って地域に貢献する公務員をいっしょくたにし、物言わぬ公務員のしくみをいいことに、バッシングするありようは異様です。

革新懇/理事会/ツバメ/新入職員歓迎会

午前中は「平和とくらしを守るいわき革新懇話会」総会に参加。昨年4月30日に予定していた総会が震災で開けなくなり、2年ぶりでした。私も世話人をしています。

「いわき市議会に『福島原発10基の廃炉決議または意見書採択』を求めます」の特別決議を採択しました。

午後は定例の浜通り医療生協理事会に出席。

会議中に建物の外をツバメがしばしば姿を見せていたので、理事会終了後に確認したら、巣作りをしていました。

夕刻には浜通り医療生協新入職員歓迎会。

私が病院事務長時代に職場を支えてくれていた先輩職員が定年退職で、その感謝状も贈られ、感慨深いです。

理事会を含めた6部署のカラオケ披露もあり、私は理事会代表。審査もあって5位でした。

特別委/要望まとめへ向け/市と県の除染実施

県議会の「子育て・健康・医療対策特別委員会」がありました。前回までは執行部のこれまでのとりくみについての質疑で、今回は今年度の新事業を中心に説明を受け、質疑しました。

原発事故が私たちに何をもたらしたのかを踏まえた子どもたちへの放射能教育、食品による放射線内部被曝と食育、医師・医療従事者の養成と育成の具体的施策、学校での「防災教育」のありかた、除染やその技術の推進・普及、などなど、各委員から積極的な意見が次つぎと出されました。

執行部が退席後、執行部への要望をまとめるために、委員間の意見交換。ここでも、子どもたちが原発事故以前に近い環境で思いっきり遊べる施策の抜本的拡充、子どもや親たちが安心できるきめ細かな放射線測定と除染などの意見。たいへんに有意義な会議となりました。

委員会前には、控え室に矢祭町の宅地崩落地の調査と復旧助成の相談を受けていたかたが見えて懇談したり、避難指示解除準備地域となった南相馬市小高区に家があり、ちょっと前にも話をうかがった県農民連会長の亀田さんからその後の実情や要望をうかがったり。

特別委員会でも聞いたのですが、先日、いわき市四倉地域の県営住宅内公園で、放射性物質が付着して局所的に線量が高い所があることが分かっている件で、県有施設の除染については、市の除染計画にあわせて、県が実施する、とのこと。除染の前提は細ごまとした放射線測定です。担当部署に体験をふまえて要望しました。

イオンモール

いわき市は昨年12月22日、小名浜のアクアマリンパークと既成市街地の中間に位置する小名浜港背後地の「開発事業協力者」に、審査委員会の場でイオンモール㈱を選定しました。

今年1月31日には、「小名浜港背後地(都市センターゾーン)開発事業協力者に関するパートナー基本協定」がいわき市とイオンモール㈱との間で締結されました。

かなりの唐突感は否めませんが、いわき市としては復興の「目玉」「シンボル」と位置づけたいようです。

きょうは、水戸市内原町をおとずれ、「イオンモール水戸内原」でイオンモール開発本部東日本開発部担当部長、水戸市商店会連合会副会長、水戸市内原都市整備事務所のそれぞれからお話をうかがいました。

宮川さんが中庭次男水戸市議を通じ、日程を組んでくれました。いわきからは党地区委員長、4人の市議団、私たち2人の県議、茨城からは大内久美子県議、水戸市議の中庭さん、江尻かなさん、田中まさきさんが参加。

水戸の敷地面積約12.6haに対していわき市は都市センターゾーン約6haが開発事業対象区で、面積は半分以下ですが、いわき全体の地域社会・地元商店街に大きな影響を与えることは間違いありません。

水戸では、核店舗のイオンのほかに180の専門店があり、イオンモールとしては専門店の3分の1は地元商店をめざす、としているものの、現実はほとんどが全国のイオンモールに出店している「ナショナルチェーン」店です。

地元に寄り添った慎重な検討が不可欠です。

内郷高野行動/花で華やか/地面に付着する放射性物質

内郷・好間いっせい行動があり、内郷高野(こうや)で街宣・署名・ポスター張りをしました。私は街宣です。

いわき市内では桜も散り始めていますが、この地域は今が満開、といった感じ。桜に限らず、いろんな花が咲き、気持ちも華やかです。

共産党市議団と他会派も提案した県内原発全基廃炉意見書を廃案にしたいわき市議会に対する「全原発廃炉を求める請願」署名、消費税増税をやめさせる署名、地震による一部損壊住宅への助成を創設する署名への協力を訴えました。

昼食は満開の桜のもとで。

午後は四倉(よつくら)へ行き、放射線量が高いので測定に同行して確認してほしい、といわれた公園へ。

空間放射線量だけでなく、局所的に地面に付着してしまっている放射性物質にはほとんど注目されていないように思いますが、この除去・除染もまた課題です。

昨年7月に党として義援金を届けて以来、ご無沙汰してしまった四倉町商工会もたずねました。「義援金は有効に使わせてもらいました」と感謝され、私からは駅頭や街頭での募金を含めた全国の共産党の活動によるお金であることをあらためて伝えました。

さようなら、若松紀志子さん

若松紀志子さんが亡くなったことを、24日付の新聞で知りました。

紀志子さんとは、私が県議選に最初に立候補することになった2002年に知り合いました。前任の県議だった伊東達也さんから紹介され、推薦人にお名前を連ねていただいたのでした。

2期目に臨む直前には私の通信「かけはし」紙上の07年「新春対談」にご登場いただきました。写真は2006年12月17日です。

91歳でしたが、話の節々にほとばしる情熱というかエネルギーというか、ものすごい「力」を感じた対談でした。

「コバケン」こと小林研一郎さんは、中学2年生から大学入学まで紀志子さんにピアノを習った教え子でもあります。生まれた京都と通った東京音楽校(現・東京芸大)があった東京しか知らなかった紀志子さんがいわきに来ることになったとき、「地方に行って、有能な人たちを発掘なさい」と恩師から言われ、自分の手元から巣立っていった一人が研一郎さんだった、と語る姿を思い出します。

対談当時は、教育基本法改定が浮上していて、「世の中がこのごろ右がかってきて、この先どうなってしまうのかとても心配」「私は共産党ではないんですけど本当のことを言ってくれるのはやっぱり共産党なんですね」と、激励されました。

2期目の選挙が首尾よくいかなかったあと、「私は4年後もがんばりますからね」と声をかけられたことが忘れられません。

96歳で亡くなられました。心からご冥福をお祈りします。

小名浜「定時定点」/団体訪問/怒りと要望と

火曜日朝は小名浜での「定時定点」の街宣。

運転席から「強く」手を振って行ってくれるかたが少なくなく、ほんとうにありがたいです。

きょうは党の「消費税増税ストップ! 社会保障充実、財政危機打開の提言」を持ち、各団体を訪問しました。

いわき・双葉地区党の菅野宗長委員長、宮川さん、渡辺ひろゆき・伊藤ひろゆき・高橋あき子各市議といっしょでした。

まわったのは、いわき市医師会事務局、JAいわき市、JA中部、県漁連、いわき市漁協、小名浜機船底曳網漁協。

「地盤がガタガタになって壊れた建物を撤去し、建て替えるにも地盤調査とその対策が必要なのに、2年以内に建物を建て替えなければ補助は出せない、と言われあきらめざるをえなかった」「医療機関のネットワーク構築にお金を出すのはいいが、地元の医療関係者が医療再生のためにして欲しい要望には耳を貸してもらえない」と訴える医師会事務局のかた。

「いわきでどんなに大規模化しようと、TPPのもとではまったくやっていけなくなる。家族経営が基本の農業を支えようという姿勢はまったくない。TPPはぜったいに許せない。あしたは東京での全国集会でおもっいきり訴える」と熱く語るJA組合長さん。

「海と魚種の放射線検査体制の確立、そして福島での漁業を絶やさない未来を拓くことが最大の課題」「浮体式洋上風力発電実証実験に漁業者の合意は得られていない」と漁業者。

消費税増税、TPP、原発事故対応と、怒り爆発を含め、さまざまな要望が寄せられました。

海外調査コンペ/大熊町から避難の保育士

県議会議員海外行政調査企画コンペティションがあり、党県議団から審査委員として参加しました。

調査テーマは「チェルノブイリ原発事故への対応調査」「再生可能エネルギー」などです。2月から各会派による打ち合わせを続けており、私たちも参加することにしていました。

コンペに参加した旅行業者4社からそれぞれ説明を受け、質疑し、「提案書評価基準」に基づき各審査委員が点数評価し、その合計点で業者を決定しました。

こうしてたまたま県庁の控え室にいたところ、東京都大田区の金子区議から電話。大熊町から避難している20代の保育士が、保育所で働きたいが、保育士免許証再発行までの間にでも、登録している県からその証明を示す書面をすぐにでも用意してもらえないか、と。

さっそく担当部署に連絡すると、保育所との関係でその書面でいいのかどうかもあるだろうから、直接ご本人に連絡したい、とのこと。

あれこれ連絡し合い、首尾よく進みそうでよかったです。