朝の小名浜/高齢者の声/力づけられる声

朝の定時定点は小名浜。私が事務長を務めていた時期、小名浜生協病院が8年前に引っ越す前にあった場所で、亡くなった大先輩の市議会議員も訴え続けていた場所です。

きょうは平(たいら)北部地域の後援会員のお知り合い宅を案内してもらいました。12月3日に「暮らしと政治を語るつどい」を予定していることもあり、その案内もかねて訪問しました。

「年金から何でもかんでも天引きされ、暮らしがきびしい」、「介護保険料が高すぎる。サービスを受ける機会がないのになんで取られるんだ」というご高齢のかたからの声はどこでも出されます。

「中学校と高校は私が先輩になるんですね」とおっしゃるかた、「子どもや知り合いに言っとくよ。約束は必ず守るから」とおっしゃる86歳の女性、「前回も応援していた。今度こそ」とおっしゃるかた。初対面のかたばかりで、ほんとうに力づけられました。

今年もあと1か月となりましたね。

子ども・子育て新システム

『よくわかる 子ども・子育て新システム』)(中山徹著、かもがわブックレット)を読みました。

民主党政権のもと、昨年12月8日に閣議決定された「明日の安心と成長のための緊急経済対策」に基づき、幼保一体化を含む子育て支援の検討を始め、今年3月11日には「子ども・子育て新システム検討会議」が初会合を開きました。

6月25日には「子ども・子育て新システムの基本制度案要綱」が決定されましたが、驚くべきことに、まともな議論を幅広くすることもなく、来年の通常国会に法案を提出する予定だというのです。

その中身は、保育を児童福祉法から切り離し、幼稚園を学校教育法から切り離し、公的な保育園・幼稚園は消滅させ、「子ども園」に一本化してサービス業に変える、ということです。

「はじめはいいと思って選んだが、実際は良くなかった」「保育料負担を減らすためには、この程度の子ども園しか選べなかった」「仕事が忙しく、子ども園選びに十分な時間がかけられなかった」「申込者が多く、選に漏れてしまった」「途中で子ども園がつぶれてしまった」といった問題はすべて、消費者である保護者の自己責任になります。市町村の責任はなくなりますから。

こんな中身の法案が、まともな国民的議論をすることなく、「検討会議」設置から1年程度で来年の通常国会に提出しようとするのが民主党政権です。

自民党政権以上に官僚主導で国民無視の政権といわなければなりません。

定時定点での視線/地域での努力/間近で初めて

月曜朝は自宅近くの定時定点の街頭から。このところの訪問で、‘いつもあそこで姿を見てますよ’と言われているだけに、そんな視線がふえているような感じをもちながら話しました。

神谷(かべや)地域の後援会員がお知り合いを案内してくれました。

「身近で役立つ議員が私たちにはほんとうに大事。私はこのかたに相談すれば議員がすぐ動いてくれる」と、地域で身近に活動されている党後援会組織のみなさんの努力のたまものだと思います。

あるかたは、「選挙のときの事務所開きや演説会では遠目に見ていたんですよ。本人をこんな間近で見るのは初めて。知り合いにも話しておきたい」と、うれしい出会いもありました。

さらにまた、「あれっ~、はせべさん、実家がここなんです」とおっしゃるかた。私もびっくりです。

国保広域化

『国保広域化でいのちは守れない』(寺内順子他編著、かもがわ出版)を読みました。

民主党政権のもと、自民党時代とぜんぜん変わらない政策が国民健康保険制度でも進められようとしています。

「国保財政の強化」「スケールメリット」を名目に、市町村国保をよせ集め、都道府県単位に集約する「国保の広域化」です。

国民健康保険は、「各地域のニーズや特性に即した事業運営が行われることが望まれ」「住民に最も身近な地方公共団体である市町村」が最適である(『逐条紹介国民健康保険法』)として、1948年には市町村公営が原則とされました。

戦前の“相互扶助の制度”から、戦後は“憲法に基づき、国民の医療を受ける権利を保障する制度”に根本的に変わり、国民の3割(2900万人)にのぼった無保険者が解消され、日本は国民皆保険の国になったのでした。

この創設の原点を民主党政権がまた投げ捨てようとしています。「スケールメリット」と言っていることの中身は、人件費の削減とシステム改修費用の節約で、国保会計上ではなく、一般会計上での話です。

「広域化」によって市町村の業務は加入受付と徴収業務だけになり、住民が役所の窓口で相談してもなにひとつ救済できなくなります。後期高齢者医療制度といっしょです。

しかも、市町村が実施している一般会計からの法定外繰り入れをなくし、市町村条例で実施している保険料減免制度はほとんど廃止されることは間違いありません。

こういうことを住民に知らせないまま進めようとする民主党政権は百害あって一利なし、と断ぜざるを得ません。

「自民党よりひどい」と農家/つどい/職員

草野地域の党支部会議に顔を出してから、その地域の農家を10軒ほどたずねました。

顔をあわせるなり、「農家は自分のうちで食べるもんだけつくれ、と民主党に言われているようだ。あのTPPだ。自民党よりひどい」とおっしゃるかた。

親子がいっしょで跡を継いでいる方も、「オレはもう、自分らだけ食べられるようにするしかないでしょう」と。

こんな思いを農業当事者に思わせる政治とはなんなんでしょう。怒りをおぼえます。

午後は、高橋あき子市議といっしょに、ある住宅地のお宅を借りての「つどい」。歩いて参加できるみなさんばかりです。

「教育費の負担そのものを減らす政治にしてほしい」という高校生のお子さんをもつお母さん、「お医者さんが足りないことがいちばんの不安」と訴える年配の女性、「高すぎる国保税は共産党以外の議員だって知ってるはず。それなのに共産党だけが取り上げて質問する議会は、どうなってるの?」と疑問をいだく業者さん、「民主党は自民党となにも違わない、というのが私の見解だ」と根拠を語りだす元高校教諭。

「県が人工島造りに熱心なことはきょう初めて知りました。お金がないんじゃないんですね」というかたも。

ほんとうにいいつどいでした。

夕刻からは、わが家の隣りの住宅地に住む医療生協職員宅を後援会員といっしょに訪問しました。ご家族から激励されたり、「朝の街頭の姿を見てますよ。うちに来てくれるとはびっくりです」と言われたり。うれしいです。

「ますますひどい政治」/つきない国政話題/理事会

後援会員といっしょに小名浜地域を訪問して歩きました。

「民主党政権になってから、政治がますますひどい。医療も介護もぜんぜんよくならない」という声は、全市的にしばしば聞かされます。まったくの実感であることを日々確信しています。

自民党議員の質問や閣僚の答弁など、言葉の揚げ足取りや中身のない汚い言葉の応酬にあきれる声もけっこう出されます。

そういうことをひっくるめて、「政治が庶民の暮らしからますます離れている」という声も。

来年の県議選の話をして歩くのですが、毎日報道される国政の話題はつきません。

「共産党こそ私たちの代表としてがんばって」、「医療・介護が民主党政権になっても悪くなる方向しか見えない。意味のない政権交代だった」と、なんとか政治を前に進めてほしい、という切々たる声が圧倒的です。

なんとしても応えたいと思います。

午後は医療生協理事会に出席しました。医療・介護現場は忙しさが増しているのに、収入が伴わないのはどこの事業所もいっしょです。政治が決めた制度がその原因です。政治による制度の根本的改善なしに、事業所も利用者も安心できる医療・介護環境はつくれません。

たて続け/マンモス住宅街/市との懇談/健診と介護など

けさの定時定点は、バイパス道路の昇降口がある平(たいら)の中山地区。独立行政法人の職員は、ある時期から毎回手を振っていってくれます。たまたまきょうは、通勤する車の3台からたて続けに手を振っていただき、感激してしまいました。

午前中は、地域の後援会員が宣伝カーを運転してくれ、中央台という、いわき市内で言えば「マンモス住宅街」といっていい地域の6か所の街頭から訴えました。

北朝鮮の無法な砲撃行為への批判と、関係する各国の外交的・政治的努力による平和的解決こそが重要なこと、尖閣・千島の領土問題の解決の道筋、来年4月のいっせい地方選挙が、地方から住民の意志を示す大事な機会であることを話しました。

話し始めると玄関から出てきて庭いじりを始めたり、家の前の土手の草むしりを始めたり、庭でずっとたたずんでいたりと、なかなか図りがたいのですが、私の声は耳に入らざるを得ない状況だと思います。

午後は、浜通り医療生協の健康づくり委員会と市との懇談に同席しました。健診や介護などをめぐり、医療生協組合員から寄せられている要望に対する市の実務現場職員との懇談です。

個別具体的な要望ですが、市としては国の指針や要領に基づく話なので、住民にいちばん近い行政としての仕事はどこを向いているの? と思わざるを得ないやりとりもありますが、住民の健康増進を進める点では同じはす。

私も最後に、住民の福祉増進が自治体の仕事の柱であり、早期診断・早期発見・早期治療に資する具体的な健診施策を進めること、地域包括支援センターが本来の仕事を発揮して高齢者の暮らしの実態を把握し、必要な介護サービスが受けられるような施策を展開するよう、強く要望しました。

新聞配達と定時定点/北朝鮮の無法/県議選へ向けて

目覚まし時計が4時半に鳴る5分前に目覚め、「しんぶん赤旗」日刊紙の配達。

7時35分からは木曜日朝の定時定点の街頭から、地元後援会員2人と訴え。冒頭は、志位委員長がきのう発表した談話の「赤旗」記事を参考に、北朝鮮による韓国・延坪(ヨンピョン)島への砲撃を批判。朝鮮戦争の休戦協定にも、国連憲章にも、南北間の諸合意にも反する無法行為であり、しかも延坪島とそこへの航路が韓国側に属することは北朝鮮が認めていて、北朝鮮の領域で韓国軍が軍事演習をして砲撃したことへの反撃だとする北朝鮮の言い分は成り立ちません。

重要なことは、事件をさらなる軍事的緊張や軍事紛争につなげることなく、外交的・政治的努力で平和的に解決することです。

きょうは来年県議選へ向け、論戦や宣伝物づくりや日程などについて意見交換をする会議に参加しました。

党内会議ですが、さまざまな立場のいろいろな人たちからもろもろの話を聞いている人たちの集まりなので、子育て・医療・介護・農業・原発・雇用・住宅リフォームと話は広がり、そのうえ領土問題・TPP・北朝鮮問題・民主党政権のゆくえと、有権者のみなさんに県議選へ向けてなにをどう訴えるかをしぼるのもひと苦労です。まぁ、ちょっとした内部事情ですけど…

社長さん/高野と三和へ/食料主権

朝は福島高専近くの街道沿いで定時定点のごあいさつ。ここを自家用車で通るいつもの社長さん、ほんとうにいつもありがとうございます。運転席の窓を全開で手を振ってくれるんです。

水曜日は私が生まれ育った内郷地域での行動。きょうは恒例のスーパー前でみんなで街宣をしたあと、高野(こうや)地域に全員で入りました。

私は後援会員と3か所の街頭から訴えながら、その近所にごあいさつ。集会所に集まって昼食中のみなさんにごあいさつに行くと、「いい男だねぇ」とかと言われながら、人生の先輩の女性のみなさんから歓迎され、感激です。

午後は、なかなか足が運べない三和(みわ)地域をたずね、6か所の街頭から訴えました。

きょうは天気もよく、農作業をされている人も多く、話を聞いてくださったかたが手を振って送り出してくれたり、「話は聞かせてもらった。ぜひがんばって」と声をかけられたり。

ある農家に寄ると、「不作で作物の値が上がるかと思えば、商社が海外モノを安く仕入れて売り、値が上がることはなくなった。もう農家はやっていけないだろう」と実情を切せつと語ってくれました。

きょうはTTP参加に反対し、国民の食料は日本の大地から産み出す「食料主権」こそ政治が取るべき立場であることを話して歩きました。

無縁社会

『無縁社会』(NHK「無縁社会プロジェクト」取材班編著、文藝春秋)を読みました。

テレビ放映もされたこの取材は、50歳で派遣の仕事を失い、路上生活をしていたある“ひとりぼっち”の男性の出会いから始まりました。

これを機に、「引き取り手のいない遺体」の急増で対応に追われているという自治体を二か月半余りをかけて調査した結果、年間3万2千人という数字。年間自殺者数に匹敵する数字。

しかも取材を進めていくと、そのほとんどが、身元が判明している家族がいるのに、引き取られないケースだということもわかってきました。

そのうえ、行き倒れや身寄りがない人びとが、大学病院に「献体」として提供されるケースもふえている、とのこと。生前に登録する「篤志体」とはもちろん別で、3万2千人には含まれない「無縁死」です。

「単身化」、「未婚化」、「少子化」といった家族のあり方の変容が「無縁社会」の拡大を推し進めている現実があります。

本書には、「この流れは止められない」と問題提起するだけであきらめるのでなく、無縁社会になることを防ぐ、弱きものへのいたわりを忘れない「日本人の心」を取り戻す可能性をも模索する姿勢が示されます。