40分街頭演説/訪問/不満爆発/つどい

日本国憲法を守るいわき市共同センターの市内いっせい宣伝の日でした。小名浜でも、浜通り医療生協九条の会として宣伝予定でしたが、宣伝の中心になる医療生協職員が研修などの都合で参加できず、地域後援会員と2人だったので、「私の街頭宣伝」に切り替えました。

医療費削減を目的にした後期高齢者医療制度のしくみを残したままの「新制度」、介護給付費抑制を大前提にした介護保険改定、法務大臣の「二つ覚え」答弁、尖閣・千島の領土問題解決の道筋、日本農業と地域経済の破壊に導くTPP、事業仕分けに乗らない軍事費・政党助成金・大規模公共事業、国会議員定数削減が導く翼賛議会、県民の暮らしを支えるべき県政を語っていたら、40分を超える大演説となってしまいました。

立ち止まって歩道や駐車場で聞いてくれる人、行き交うドライバーからの声援にたいへんに励まされました。

午後は後援会員と赤井・小川地域の「しんぶん赤旗」読者やお知り合いを訪問。

「TPPは日本の農業を破壊する、ぜったい反対」という農家のかた、「自民も民主も甘なっ党、共産党以外にまともな政党はない」と断言するかた、「テレビの国会質疑を見ていても、自民党の質問も民主党の答弁も、日本をどうしたいのか、国民の暮らしをどう支えるのか、ちっとも伝わらない」と、民主党政権になってからの日本政治への不満爆発です。

ある場所では、お年寄りたちが毎日集まって憩いの場になっている、とのこと。「いまでさえ使いづらい介護保険なのに、また保険料を値上げするとかの話を民主党が進めているんでしょ? 何のための政権交代だったの?」と。当たり前の疑問です。野外でのちょっとした「つどい」になりました。

鳩山政権ではあいまいだった財界・アメリカに忠誠の姿勢を明確にする菅政権では、退場させられた自民・公明政権と何も変わるところがありません。

生物多様性

『〈生物多様性〉入門』(鷲谷いづみ著、岩波ブックレッ)を読みました。

読んで得した、というか、読まないと損したかも、みたいに思える本でした。今年は国連が定めた国際生物多様性年で、COP10(Conference of the Parties=第10回生物多様性条約締約国会議)が日本で開催されました。

生物多様性というのは、要するに「生命にあらわれているあらゆる多様性」のことで、「生物種の多様性」「同じ種のなかでの個性の多様性」「生態系の多様性」を含み、1992年にブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開かれた地球サミットで「生物多様性条約」が採択されて以降、健全な生態系を維持し、持続可能な社会を築くキーワードとして使われてきました。

生物多様性の本質と現状・保全の方策を、保全生態学の第一人者が、わかりやすく解説した入門書の決定版、と「オビ」に書かれているとおりのコンパクトな本ですす。