社長さん/高野と三和へ/食料主権

朝は福島高専近くの街道沿いで定時定点のごあいさつ。ここを自家用車で通るいつもの社長さん、ほんとうにいつもありがとうございます。運転席の窓を全開で手を振ってくれるんです。

水曜日は私が生まれ育った内郷地域での行動。きょうは恒例のスーパー前でみんなで街宣をしたあと、高野(こうや)地域に全員で入りました。

私は後援会員と3か所の街頭から訴えながら、その近所にごあいさつ。集会所に集まって昼食中のみなさんにごあいさつに行くと、「いい男だねぇ」とかと言われながら、人生の先輩の女性のみなさんから歓迎され、感激です。

午後は、なかなか足が運べない三和(みわ)地域をたずね、6か所の街頭から訴えました。

きょうは天気もよく、農作業をされている人も多く、話を聞いてくださったかたが手を振って送り出してくれたり、「話は聞かせてもらった。ぜひがんばって」と声をかけられたり。

ある農家に寄ると、「不作で作物の値が上がるかと思えば、商社が海外モノを安く仕入れて売り、値が上がることはなくなった。もう農家はやっていけないだろう」と実情を切せつと語ってくれました。

きょうはTTP参加に反対し、国民の食料は日本の大地から産み出す「食料主権」こそ政治が取るべき立場であることを話して歩きました。

無縁社会

『無縁社会』(NHK「無縁社会プロジェクト」取材班編著、文藝春秋)を読みました。

テレビ放映もされたこの取材は、50歳で派遣の仕事を失い、路上生活をしていたある“ひとりぼっち”の男性の出会いから始まりました。

これを機に、「引き取り手のいない遺体」の急増で対応に追われているという自治体を二か月半余りをかけて調査した結果、年間3万2千人という数字。年間自殺者数に匹敵する数字。

しかも取材を進めていくと、そのほとんどが、身元が判明している家族がいるのに、引き取られないケースだということもわかってきました。

そのうえ、行き倒れや身寄りがない人びとが、大学病院に「献体」として提供されるケースもふえている、とのこと。生前に登録する「篤志体」とはもちろん別で、3万2千人には含まれない「無縁死」です。

「単身化」、「未婚化」、「少子化」といった家族のあり方の変容が「無縁社会」の拡大を推し進めている現実があります。

本書には、「この流れは止められない」と問題提起するだけであきらめるのでなく、無縁社会になることを防ぐ、弱きものへのいたわりを忘れない「日本人の心」を取り戻す可能性をも模索する姿勢が示されます。