「年越しそば」/「Outlook」消失!/夕刻からテレビ漬け

きょう2度目の抗生剤点滴が午後8時半ちょっと前から開始です。それはそうと、病院の夕食には「年越しそば」がちゃんとつけられていました。ところで、病室では、iPhoneの「インターネット共有」機能でパソコンをネットにつなげているのですが、最近、パソコンを立ち上げると、そのネットにつながってくれない場合が比較的多くなってしまっています。

それで、どういう事情かとパソコンをいじっていると、する気もなかった「初期化」をしてしまい、いろんなものが消失してしまいました。

いちばん重要なのが、「biglobe」のメールアドレスで通信していた「Outlook Express」のすべて。アドレスから何から跡形もなくなくなってしまいました。したがって、biglobe のアドレスで送信はできないし、そのアドレス宛てのメールは私に届かないので、メールをどういう手段で授受するか、検討中です。

ケータイのCメールはもちろん可能です。

さてきょうは夕刻からテレビ漬け。午後4時からはNHK「しあわせニュース 土屋太鳳MC初挑戦!!」、以後はNHK Eテレで、6時25分からは再放送の「中村紘子さんの残したもの」、8時からは今視聴中で「N響“第9”演奏会 N響創立90周年記念 ▽巨匠ヘルベルト・ブロムシュテット89歳が紡ぎ出す清新な響き」、その後の9時20分からは「クラシック・ハイライト2016 信念に導かれた音楽家たちの名演」を0時ちょっと前までの予定。「紅白」は見る間もありません。

大みそか/揺れる機会/採血/炎症と血小板減少

けさの5時8分頃、福島県沖を震源とするM5.6の地震があり、福島県いわき市三和地域で震度4の揺れを観測したそうです。この病院があるあたりは震度3ぐらい? ともかく揺れる機会が多い年末です。

今年最後の採血は大みそか。やはり採血用「血管確保」には看護師さんたちも苦労します。きょうは3か所。もっとも、いっぱつで決まる場合もあるのですが…午前10時前の検温時、日勤看護師から、「けさの採血2本のうち1本が溶血してしまって取り直しになりました」と。溶血とは赤血球が壊れてしまうことらしいですが、ともかく今度の採血はいっぱつで決まりました。そういうわけで、採血のために針を刺されたのは4か所になりました。午後2時過ぎ、熟睡時に主治医が来てくれました。血液検査の結果は、炎症が見られることにより、きょうから1日2回の抗生剤点滴を1週間程度、それに血小板減少が見られることから、あさって(1月2日)には血小板輸血の予定、と。年末年始に入院しているおかげです。

今年は、昨年からの入院-「寛解」-退院-自宅療養・リハビリ-再発-入院そして今…… きょう1日を残し、なんという1年間だったのか、と思うのはやむを得ないところ。

このあとも当然、病気克服のための「たたかい」があるので、心を折るわけにはいきません。

馬・船・常民

網野善彦・森浩一著『馬・船・常民』(講談社学術文庫)を読みました。中世史と考古学のそれぞれ専門家の対談です。対談したのは1991年、最初に本が発行されたのは翌92年、文庫化は1999年。

網野氏は、森氏と親しく対話するようになってからは、「畿内中心、水田中心のものの見方、海の役割の軽視が、いかに日本社会像を歪めてきたかについて痛感し始めていた私にとって、森氏の発言は強力な支えであった」と言っています。

対談は20時間に渡るものでしたが、さすがに地名や歴史上の人名などが次つぎと出てくると、ほとんど着いてはいけませんが、そこは割り切って読み飛ばし。網野さんは対談の最後に、「ここででてきた問題についても、まだわからないことだらけだというのが現実」「地域の独自な歴史を総合的にとらえるために、文献史学と考古学、民俗学も含めて、まだまだやるべきことがたくさんある」と。

網野さんの後進のかたがたがとりくんでいるものと思います。

本書の目次 Ⅰ 馬の活躍と人間の争い(一 東国の騎馬軍団 二 東国の渡来人と馬文化 三 東と西、馬と船 四 隼人と馬 五 犠牲獣と馬 六 豪族・武士団の地域性 七 楠木正成の背景 八 弥生の高地性集落と中世の城 九 海に向かう城)

Ⅱ 海からの交流(一 北陸・能登 二 港を押さえた豪族・寺社 三 商業活動と信仰 四 隠岐と佐渡 五 吉野ケ里遺跡と神崎荘 六 出雲と越 七 海村の都市的性格 八 瀬戸内海・伊予 九 太平洋の動き 十 スケールの大きい海の交流)

Ⅲ 歴史の原像(一 鋳物と塩の交流 二 隠された女性の活躍 三 名前と系図 四 天皇と「日本」)

わがまち再生プロジェクト/「風景とは偉大な書物である」

「昼夜逆転」に近いきょう未明に、桑子敏雄著『わがまち再生プロジェクト』(角川書店)を読みました。今年3月に発行された本書の概要については、カバー袖やオビにかなり詳細に紹介されています。興味深いのは、著者は大学で教える哲学者であることと、自ら著した『環境の哲学』(1999年、講談社)を機に人生を「一変」させ、「研究室と図書館で文献の読解と解釈をもとに本を書くという生活」から「地域に身を置き、そこに見える風景や出会う人、そしてそこから考えたことを書物にする生活」に踏み出したこと。

一変させた研究者生活が、理論と実践の融合として文字通りに目に見えるような「まちづくり」の書です。「町に出れば、野に出れば、山に登れば、川を渡れば、海を望めば、そこには、文字になっていない実在の世界が広がっている。そこには無数の記号、文字が、というより、まだ生まれていない思想・哲学が埋め込まれている」。「わたしはこれを『風景とは偉大な書物である』と考えた」(「おわりに」)。

赤血球輸血2日目/今年最後の採血は大みそか

年末2日目の赤血球輸血は午前11時ごろから開始。2時間ほどかかるので、途中で輸血しながら昼食。昼前は、「THE CANADIAN BRASS」の「FIRE WORKS! Baroque Brass Favorites」を聞き始めましたが、ほとんど寝てしまいました。

午後、病室へ来てくれた主治医の話では、大みそかに今年最後の採血・血液検査の実施予定。前回(12月1・2日にキロサイド、5日に検査、5・6日と赤血球輸血、12日の検査後は当日、血小板輸血)の経過もあり、年明けから血小板の輸血もある、とのこと。報道は朝からこれ。「しんぶん赤旗」には「安倍首相の異常な見識」。

輸血

けさの血液検査の結果、けっきょく、先週の治療の影響による赤血球不足・貧血のため、きょう、あすと赤血球の輸血です。押しせまった年末であろうと関係なしです。熱は今のところ平熱ですが、これがまた上がり出すとなると、抗生剤点滴の追加もある、とのこと。いまのところ、輸血のみで様子見。こうして自撮りの様子を残しておくと、輸血中にはいかにもしっかりと読書にいそしんでいるように見えますが、輸血を始めた午後2時過ぎ以降は、ずっと寝ていました。

これが夜まで続いたので、あしたは昼夜逆転になりそう…

体重/あしたが血液検査/筋肉引き締め

このところの「おやつ」が功を奏しているのか、体重は2週続けて55kg超。ベストは60kg前後なので、そう悪くはない値。

あしたは、先週の治療後、最初で今年最後の(?)血液検査です。検査結果によっては、年末年始の血小板輸血とか、赤血球輸血とか、何かがまたあるんでしょうか?

ともかく、体のほうの筋肉引き締めも引き続きボチボチと…

「続・下流老人」/脱商品化/社会保障を構築し直す

藤田孝典著『続・下流老人』(朝日新書)を読みました。昨年6月発行の前著『下流老人』が20万部を突破し、現実問題として、「1億総下流化を防ぐ解決策を示す」と銘打たれています。「何より強調したいのは『保険料や税を多く支払った分だけ、生活が改善された』という❝受益感❞がないことだ。まるで巨大なブラックホールに税金や保険料を投げ入れているような、底知れぬ不安感が『いくら金があっても足りない』という飢餓感を生み出し、高齢者を労働に駆り立てている」。

本書でも実例として紹介されていますが、「多問題家族」を抱えれば、「住宅ローンは現役時代に払い終え」、「退職時には約3000万円の退職金を受け取り」、「奥さんの国民年金と合わせると月30万円」ほどの年金受給額であっても、今や自らアルバイトをしなければ家計がもたない70代の男性。それでもアベは、「これでもか、これでもか」とやってくる。

小手先の問題でなく、「安心をお金で買う社会から、生活に必要な物やサービスを誰もが平等に享受できる社会」、「脱商品化」をキーワードとした「日本の社会保障制度を構築し直すことを真剣に考える」書です。

水分補給のために/「積ん読本」を着々となくそうと…「中世再考」

いつぞやの、治療中の「膀胱炎」にはさんざんな目にあい、二度とないように水分補給を図ろうと、玄米茶、数種類の紅茶、緑茶、コーヒーのティーバッグをつねに用意し、補給に励んでいます。おかげでその後、膀胱炎症状に襲われることは一度もありません。毎日の夜中のトイレの回数は増えざるを得ませんが…

きょうは網野善彦著『中世再考』(講談社学術文庫)を読みました。「積ん読」本を着々となくそうと… 1979~1985年に発表した小論をまとめた本書が発行されたは1986年、文庫化は2000年です。各小論発表時点で、「日本中世史、日本漁業史を学ぶものとして、これまでの日本人論、日本社会論に対して私の抱いてきたささやかな疑問を提示したもの」とのこと。「ささやか」とは言いますが、解説の山本幸司氏は、「中世の平民百姓は隷属民ではなく移動の自由を持っていたこと、中世の職人・海民たちは地域を越え、時には海を渡るような交流を行っていたこと‥‥日本の文化には東と西との相違を典型とするような地域的差異があること」などなどが、それまで著者が追い続けている主題のいくつかとして紹介されています。いずれにせよ、相変わらず刺激的論稿です。

白血球を増やす注射/年末年始がやや不安/立ったり座ったりの軽い体操開始

リツキサン、シタラビンと治療を終え、きょうからは白血球を増やす注射の開始です。2週間ほどの予定かと思います。前回の治療(リツキサン11月30日、シタラビン12月1・2日)の3日後の血液検査後にはその結果から5・6日と赤血球輸血、翌週12日の検査結果からは血小板輸血と、なかなか忙しい治療が続きました。

年末年始を控え、どんな日々が待ち構えているのか、ちょっと不安です。

ところで、9月中旬の再発入院後、直後は適度な体操も最初の入院時ぐらいにしていたつもりですが、治療が始まるや、いろいろありすぎて、テレビ体操もスクワットもダンベルもいっさい手つかず状態が3か月近いと思います。先日、主治医から、まずは、ソファを使って、立ったり座ったりの軽い運動から始めてみて、と助言。その後も発熱したり治療があったりでできていませんでしたが、きょう、開始してみました。朝、10回×2度してから、夕方しようとすると、足に若干の筋肉痛。無理しないように…