「差額ベッド」部屋へ/睡魔の一日/「名前がない」交響曲から

きょうから「差額ベッド」(1日3,240円)の個室に移動し、負担増になります。

11月中旬の治療後に副作用に襲われて意識もうろうとしていたときに、大部屋から医師の判断で「無菌」の個室に移動し、その後きのうまで「重症」の個室でしたが、いずれも医療保険に位置づけられた個室で「差額」はありませんでした。治療のメニューは、4日から続けている午前中の白血球を増やす皮下注射1本のみ。

2日後に今週2度目の血液検査があって、その結果によって医師の指示が出るものと思われます。

今月1・2日の「キロサイド」後は、3週間後に「メソトレキセート」なので、こちらは来週あたりに指示があるかもれません。

仮にその副作用があった場合、これに耐える療養部屋として、「差額ベッド」部屋はふさわしいんでしょうか?ともかく、時間を持て余す1日になるかと思っていたら、けっこう睡魔に襲われ、寝る時間に費やしていました。お借りしているDVDは毎日、パソコンから「流している」状態ですが、きょうは意識的に、ベートーヴェン交響曲全集のうち、「1」「2」「4」「7」「8」の順に聞いてみました。曲のタイトルや通称がない曲です。これもけっこうおもしろいもので、今後も聞いてみたいと思います。

「なぜ異次元金融緩和は失策なのか」/ボタンの掛け違い

いつ以来なのか、実に久しぶりに一冊の書籍を読み切りました。建部正義著『なぜ異次元金融緩和は失策なのか』(新日本出版社)。日銀が、首相と仲良しで首相の言うことをよく聞き、二%の「物価安定の目標」の掛け声のもと、「量的・質的金融緩和」、その拡大策、「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」、長短金利操作付き量的・質的金融緩和」とあれこれしていますが、日銀ウォッチャーで、金融論が専門の著者が、根本に立ち返って懇切・ていねいに、副作用・弊害を含め、その「失策」の理由を語ってくれています。

そもそもデフレの真の原因は、貨幣的・政策的要因にあるのではなく、1990年代末以降の賃金の切り下げという実物的要因にあります。最初からボタンの掛け違いをしているのが日銀です。

きょう付け「しんぶん赤旗」経済欄に、これにかかわるコラム掲載。