わがまち再生プロジェクト/「風景とは偉大な書物である」

「昼夜逆転」に近いきょう未明に、桑子敏雄著『わがまち再生プロジェクト』(角川書店)を読みました。今年3月に発行された本書の概要については、カバー袖やオビにかなり詳細に紹介されています。興味深いのは、著者は大学で教える哲学者であることと、自ら著した『環境の哲学』(1999年、講談社)を機に人生を「一変」させ、「研究室と図書館で文献の読解と解釈をもとに本を書くという生活」から「地域に身を置き、そこに見える風景や出会う人、そしてそこから考えたことを書物にする生活」に踏み出したこと。

一変させた研究者生活が、理論と実践の融合として文字通りに目に見えるような「まちづくり」の書です。「町に出れば、野に出れば、山に登れば、川を渡れば、海を望めば、そこには、文字になっていない実在の世界が広がっている。そこには無数の記号、文字が、というより、まだ生まれていない思想・哲学が埋め込まれている」。「わたしはこれを『風景とは偉大な書物である』と考えた」(「おわりに」)。

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