消費税はほんとうに必要? かけはし10月号

消費税資料

参院選直後の国会で、自民党の谷垣禎一総裁は、「(消費税増税が)取り上げられなくなったら不幸だ」とけしかけ、菅総理は「一歩も引くつもりはない」と応じました。

もともと「福祉のため」といって消費税が導入されて21年。社会保障は悪くなるばかりでした。

この22年間、国民が払った消費税は224兆円ですが、法人税の減収は208兆円です。まるっきり法人税減収の穴埋めが消費税です。

しかも、消費税が5%に引き上げられて以降も大企業への各種優遇税制が拡充され、大企業の実際の法人税負担率は三○%程度です。ソニーは13%、住友化学は17%です。

大企業のため込み金は08年から09年の1年間だけで11兆円も増え、244兆円です。

働く人たちはどうかといえば、大企業を中心に正社員を減らして非正社員におきかえ、正社員の賃金も抑制するリストラを進めましたから、給与は減る一方。

中小企業は7割が赤字決算を余儀なくされ、法人税は払えません。しかも一定の所得までは軽減税率(18%)が適用されるので、法人税の基本税率(30%)引き下げで恩恵を受けるのはもっぱら大企業です。

今こそ、大企業本位から暮らしと中小企業優先へ、日本丸のかじを大きく切るときです。

定時定点と訪問/地元ならでは/ペロと散歩

けさは小名浜での定時定点の街宣。

私の地元の後援会員と訪問。「先日の地区体育祭でお会いしましたね」「娘さんがうちの子と同級でサッカーもいっしょでした」とはやはり地元ならでは。

「自民・公明の政治はさんざんだったが、いまもダメ。ぜひがんばって」「国会中継を見てたけど、民主と自民では話にならない、共産党さん、何とかして」との声。

「県知事選も共産党以外はみんないっしょとはどういうことなの。現職は何もしてないじゃないの」と。歩いて話を聞くことの大切さを実感します。

合間にきょうはペロといわき公園を散策。

「かけはし」/組合員/親身な言葉に感激

7時半過ぎから通信「かけはし」をご近所240軒ほどに配布しました。先日、この地域を訪問してごあいさつしたこともあり、「朝早くたいへんだね」、「あらっ、こないだはどうも」と声をかけられました。

きょうは午前、午後と、医療生協職員後援会員のみなさんと行動。

小名浜地域で医療生協ニュースを手配りしてくれている組合員さんを訪問し、党後援会への加入と今月の知事選、来年の県議選へのご協力をお願いしました。

県議現職時もさることながら、その前の病院事務長時期や、その後の組織部長を務めていてのおつきあいもあり、みなさんから熱烈と言っていい激励のお言葉をいただき、ほんとうにありがたいばかりです。

「前回選挙の結果みたいにならないようにがんばるから、お前もその気になって歩けよ」、「知り合いに広めるから、あんたも応援する人をふやしてよ」と、親身な言葉に私は感激です。

「政治が変」/「こんなご時世では共産党」/イチヂク

四倉地域の「土着」の後援会員と、かつてこの地に勤めた教員OBの後援会員と、「しんぶん赤旗」読者やお知り合い宅をたずねました。

以前にもたずねたお宅も少なくありませんが、「なんだか政治が変だ。実は前回も応援してた。何とかしてくれるのは共産党ぐらいじゃないか」とおっしゃる高齢者、「こんなご時世では共産党にがんばってほしい」とおっしゃる自営業者。

なかには、私が役員を務めている社会福祉法人の職員、私の高校同期の実家、高校時代の恩師、定期的に私の顔写真を見てくれているかたたちからは、親しく声をかけられ、激励されたりしてうれしいばかりです。

選挙に大丈夫はありえないのが前回の「教訓」で、そんな話をして歩いています。

イチヂクを出荷している農家も数軒あり、おみやげをいただいてしまいました。

職員訪問/クレパス画展

午前、午後と、職員後援会員と私の妻と医療生協の職員自宅をたずねて歩きました。

交代勤務の病棟職員やヘルパーさんなどとは職場で会える機会は意外にないので、いい話ができました。

仕事などで職員がいなくても、そのご家族に会えることもいい機会です。

職員から「職場のみんなで応援してます」という言葉も、ご家族から「ぜひがんばって。前回はがっかりした」とかけられる言葉も、力づけられます。

昼食後の合間の時間、叔父が主宰する「虹の会」のクレパス画展に寄りました。「いわき市暮らしの伝承郷」で11日まで開催中です。

叔父の7点の作品を始め、6人の会員の50点の作品が展示されています。

給料をもらっている会社名を/現場監督者は派遣社員

けさの定時定点での街宣後は、平の神谷(かべや)、四倉、平の平窪(ひらくぼ)と渡り歩き、それぞれの地域の後援会員とご近所を訪問しました。

前に私たちが「いわき市原発の安全性を求める会」として東京電力に下請け労働者の社会保険未加入問題で申し入れをした報道を見ていたかたは、「あの申し入れがあってから、下請けで働く人に対して、実際に給料をもらっている会社名を書くように言われている」とのこと。

つまり、それまでは、給料をもらっている会社ではない会社員であるようにしていたわけです。なぜなのでしょう?

現場監督者が派遣社員だったり、技術者としての教育や継承がないまま原発が支えられていることに、いつなにが起こってもおかしくない、と不安を吐露されていました。

働く人たちへの被ばくなどの検証もないまま実験台にのせられているプルサーマルにも多くの人たちが不安を抱いている、とのこと。

こうした話を聞く機会はめったにありません。

いっしょに歩いていただいたかたの畑の収穫物。

健診/自家用車も/リーフ準備/知られない現実

「しんぶん赤旗」日刊紙配達の日。4時半の目覚まし時計前の4時に目覚め。

7時半からの定時定点の街宣後、きょうは毎年の健康診断。

採血してくれた看護師さんが「風が吹こうと雨が降ろうと、火曜日朝に小名浜の街頭に立っている姿を見てますよ」と。彼女の姿に気づかない私は恐縮するばかり。

「写真は正直だからね」と放射線技師。

胃カメラをそろそろ飲まないと、と思いながら今年も胃透視でした。

午後はついでに自家用車の「健診」でした。

来年へ向けたリーフレットも準備中で、同級生や恩師や医療生協関係者に「期待します」のお願いです。

これとは別に、介護や医療で国の政策動向や現場の実態を見て歩いているかたを訪問。民主党政権のもとで、小泉構造改革で着手された福祉の「民営化」「規制緩和」「自己責任化」が着実に進められようとしている実情への懸念について意見交換ができました。何のための政権交代だったのか、政権「後退」が現実なのに、現場にも、国民的にも知られていない深刻な話です。

政治とカネ

『ゼロからわかる政治とカネ』(上脇博之著、日本機関紙出版センター)を読みました。

著者は「政治資金オンブズマン」(02年3月結成)の代表の1人。

大政党に有利な小選挙区中心の選挙制度をつくり、さらに大政党を優遇する政治資金制度をつくったのに、大政党への信頼は確立しないばかりか、政党離れが進むばかり。

そして大政党は、国民の中にきちんと根をはらず、政党助成金という名の税金頼みの国営政党化。民主党にいたっては本部財政の84%強を税金に頼り、自民党も7割弱。政党は、国民の中から必要性があって誕生し、国民の中に根をはって存続するはずなのに、自ら国民の中に入って努力しなくても、税金で財政をまかなえてしまっているのです。

しかも抜け穴だらけの法律で企業献金やパーティー券による資金集め。

驚くべき「政治とカネ」の実態を主権者が主体的に知り、財界主権でなく、国民主権の政治を打ち立てるべきだと、私も思います。

企業・団体献金も政党助成金も受け取らずに、支援者の個人献金や機関紙発行で財政運営をしている共産党だけが、「政治とカネ」で疑念がまったくない政党です。できるんです。

民主をチェックする自民に期待/自民は民主を支援

選挙では自民党にしか投票してこなかったかたがおります。

4年前、福島県知事が民主党参院議員だった佐藤雄平知事になり、彼は自民党が「民主党県政」をチェックし続ける役割を果たすものだと思い、引き続き自民党を支持し続けました。

知事提案の毎年の予算に賛成し続けた自民党の姿は知らなかったのかもしれませんが、ともかく「野党としての自民党」に期待したわけです。

ところが知事選を前に、プルサーマル導入で県の立場を180度転換させた「民主党県政」を後押しするどころか、今度は現職知事を支援する、と自民党。

彼はすっかり自民党にあいそをつかし、共産党公認の佐藤かつろう知事候補を応援する、と表明しました。

日本の政治をどうするかの探求が本格的に国民的に始まっている実感は、この間の訪問での対話で強く持っていますが、目の前にこうしたかたがたが現われ始めています。

定時定点後は1日訪問/クリスチャン/地元の声

朝の小名浜での定時定点の街宣後、1日訪問して歩きました。

午前中は私が住む住宅街の隣りの住宅地の2人の後援会員とその住宅地のお知り合い宅を歩いて訪問。これまでたずねたお宅もあれば、私は初めてお会いするお宅もありました。高校時代の恩師宅は、私の同級生を介しての訪問でしたが、20年来、党の教員OB後援会員がたずねているとか。

午後も同じ地域の後援会員ですが、教員OBでもあり、かつての同僚宅を中心にお知り合いをけっこう広範に車で訪問しました。「クリスチャンだが、医療や教育や高齢者施策では共産党と一致する」、「いちばんはっきりしている共産党に期待したい」などと、期待の声が多いです。

夕刻からは私が住む郷ヶ丘の訪問を地元の後援会員と。「期待してる」「写真では見てた」「娘さんとうちの子は同級生」などなどと、いろいろと激励され、ほんとうにありがたいばかりです。