世論調査・会派離脱/民主化・ジャーナリズム

菅内閣の支持率が17.8%(時事通信社・世論調査10~13日)と2割を割り込み、小沢グループの衆院議員16人が「会派離脱」を宣言し、民主党の瓦解が始まる様子を見るようです。

もともと、自民党所属だった人たちが幹部をつとめ、「寄合所帯」の政党なので綱領も持ちようがなく、党中央財政は政党助成金がなければ成り立たない「国営政党」です。「政権交代」だけが目的で、「国民の生活第一」はそのための方便だったわけです。

こういう政党を、政権を担いうる政党として持ち上げた責任は誰がとるのでしょうか? 「自民か民主か」「自民がダメなら民主」とあおり、ほかに選択肢があることを示さないことが、今の事態を招いたと私には思えます。

有権者には情報がなかったのです。

ほかの国の「民主化」を歓迎するのもいいですが、この国の民主主義に真剣に向き合わなければなりません。マスコミのなかにジャーナリズムを育てることと表裏一体の課題のように見えます。

きょうは福島市で県議選をめぐる会議。昼食は、近くの中華料理店で激辛の「地獄ラーメン」。おいしかった!

2か所の定時定点/2つの職場で勉強会/散髪

木曜日朝は、住宅街から降りてきて、通称・鹿島(かしま)街道に出てくる場所と、昨年は水曜日にしていた福島高専近くの街道沿いの2か所の定時定点。高橋あき子市議が朝早くわが家まで宣伝カーの運転に来てくれるのできょうも大助かりです。

夕刻は、きのうに続き、医療生協の通所リハビリテーション、ショートステイの2つの介護職場で高齢者医療の「新制度案」について勉強会の講師をつとめました。

「国保税が高すぎて払えない、という人が身近にいる。こうした事態がもっと広がるんじゃないか」、「大企業の内部留保がふえる一方で、私たちの負担ばかりがふえているのは、企業献金と政治とのつながりがあるんじゃないか」、「こうした政治を変えてほしい願いが民主党政権を生んだはずなのに、ますます悪くなって期待はずれ」、「姥捨て山の考えがぜんぜん変わらない」と、どんどん出されます。

職場会議の時間を使った勉強会なのですが、介護職場はほんとうにたいへんです。

きょうは散髪しました。チェーン店ですが、15年通い続けているお店で、若い店員から「がんばってください」と声をかけられればうれしいです。

定時定点・街宣・訪問・2つのつどい・学習会

いつにもまして忙しい一日でした。

朝の定時定点はわが家から車で25分かけてJR常磐線の北側へ。宣伝カーを運転してくれるかたが7時20分前には来てくれるので、大助かりです。

きょうは内郷(うちごう)・好間(よしま)地域での行動で、午前中はまず、恒例のスーパー前での街宣後、好間地域で後援会員のご近所のお知り合い宅を訪問。

準公務員的職場と立場のお二人は、「仕事の場を離れても政治活動に関わってはならないのが決まりになっている」とまったく同じお話。

国の最高法規が「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」(憲法19条)と定めていても、それよりも上があるのです。最高の「上」が国民の自由を奪ってはばからない国が日本です。主権者が主権を行使できない現実を変えることができるのも主権者です。

午後は「つどい」が1時半からと3時半からの2か所。それぞれが後援会員の自宅を会場に、5人と11人の少人数のひざ詰めですから、話を途中でとどめないと、止めどがありません。

なかには、「共産党以外の政党がこういう場を作ってくれれば、ぜひ行って話を聞きたいし、質問もしたいのに、なんでしてくれないの?」の質問もありました。私は答えようがありません。

夕刻は、党の立場を離れ、医療生協の介護職場で高齢者医療の「新制度案」についての学習会で話をさせてもらいました。職員の関心は、今のままでは立ち行かなくなる介護保険制度や、自分たちの子どもに雇用の場がなくなってしまっている政治のありようでした。

新たな人/「なんとかしてよ」/励ますつどい

火曜日朝の定時定点は小名浜。毎週、新たな人が手を振ってくれている気がします。

午前中は小川地域の党支部長さんがご近所を案内してくれました。日常的なご近所づきあいがあり、今回もお願いしていた署名を受け取ったり、署名用紙をお渡ししながらの訪問。「75歳以上の医療費無料化」「中学卒業までの医療費無料化」を県に求めることと、農村地域だけに、TPPに参加しないことを政府に求める署名です。

私も何度かたずねているお宅ですが、「応援してるんだよ。私たちの声を議会に通してよ」、「こんな暮らしをなんとかしてよ」の要望。なかには「はせべさんも病院関係者だからわかるでしょ? 年寄りは病院に行く機会が多いんだから、負担が重過ぎるんだよ」と。

午後はこれまでなかなか寄れなかった高校同期の開業医や事業所などをたずね歩きました。

夕刻は浜通り医療生協の役員・職員・OB有志による「励ますつどい」がありました。いっしょに現場で働いたみなさんだけに、ちょっと気が休まりますが、おおいに励まされ、ほんとうによかったです。

原発と温暖化対策

『原発と日本の未来』(吉岡斉著、岩波ブックレット)を読みました。副題は「原子力は温暖化対策の切り札か」。

著者は「原子力発電に対し『無条件反対』の立場」はとりませんが、「新増設禁止の法制化を主張していない点において…脱原発論者ではないが、原子力発電の弱点と生存能力に対する評価においては、実質的に脱原発論者に近い」と、自らの立場を明らかにしています。

そのうえで、「停滞する世界の原子力」、「難航する日本の原子力」、「日本の原子力政策の不条理」を実証的に記述してくれています。

「地球温暖化対策として原発拡大は有効だという主張」に対しては、原子力発電拡大と温室効果ガス排出削減との間の逆相関関係を見れば、「原子力発電拡大という行為は、地球温暖化防止対策としては歴史的に失敗」という「経験的事実を重くみるべきだ」との主張は説得的です。

エネルギーを生み出す際の温室効果ガス排出量が少ないなどの一方で、事故による放射線・放射能の環境への大量放出の危険を内包し、各種の放射性廃棄物を生み出すわけで、これら正負の環境特性に見合う支援・罰則措置を政府は講ずるべきだし、これまで税金で負担してきた一連の支援(立地支援、研究開発支援、安全規制コスト支援、損害賠償支援等)のコストは本来全て、事業者が負担することが、「自由で公正な社会の当然のルール」だと主張されています。

朝から元気/訪問/つどい

月曜日朝は自宅からそう遠くない2か所で定時定点。今年に入ってから高橋あき子市議がわが家に来てくれ、私の宣伝カーを運転してくれています。

地域的にはお隣りですが、それぞれの地域の後援会員が出てきてくれて、朝から元気をもらっています。

1か所目の近くが工事中で、工事用車両を運転してきたかたが車を降りて「応援してるよ」と声をかけに来てくれました。ますます元気です。

午前中は小川地域の後援会員が、「しんぶん赤旗」読者・元読者、同級生やお知り合いを訪問し、お願いしていた署名を回収したり、署名用紙を渡してお願いしたり、後援会ニュースを渡して歩く行動に同行。ごあいさつするわけですが、歓迎されたり激励されたり。

午後は私の地元を後援会員と訪問しました。

夕刻は神谷(かべや)地域での「つどい」に渡辺ひろゆき市議と参加しました。

市立病院の医師不足や入院期間が短くさせられていること、市営住宅が減っていること、年金暮らしで介護・国保・住民税・固定資産税の支払いがままならないこと、暮らしに関わらない大型事業が続く県政の問題、「オール与党」議員がその問題に切り込めないこと、共産党が伸びない理由がわからないこと、医療・福祉・地場産業の育成がこれからの社会に必要なこと、など、はなはだ有意義な話ができたつどいでした。

高久行動/郵政OB/板金/急きょ連絡

午前中は、妻の実家がある高久(たかく)地域で「いっせい行動」をしました。チラシ配布や今月26日の演説会案内、そして私は街頭からの訴え。

宣伝カーの前に車を止めて最後まで聞いてくれ、車中で拍手していただくかた、話し始めたら家の外に出てきてくれて聞いてくれるかた、家の中の窓際に立って聞いていただくかた、宣伝カーの前を通る車のなかから手を振っていただくかた。ほんとうにありがたいです。

午後は郵政労働者OBの党後援会員の2人がお知り合い宅を案内してくれました。

板金屋さんは「仕事が今はほとんどない。ハウスメーカーの下請けは割に合わない。こんなことはなかった。住宅リフォームで仕事が直接もらえればこれほどいいことはない」と。学校での職業体験で仕事のことや板金でできる作品の話をする機会があるそうで、その作品には感心です。

生協病院とはかなり離れた地域のかたが、「生協病院で何度か姿を見て、声をかける機会を逸してました」と。いやぁ~、びっくりです。

夕刻には、急きょ連絡をもらった後援会員が「どうしても会ってほしい」というお二人を訪問。熱く熱く激励していただき、お会いできてほんとうによかったです。

「かけはし」/「読むのが楽しみ」/前回の結果

「かけはし」2月号をご近所240軒ほどに配布しました。

夕べからけさにかけての降雪もあり、玄関先の雪かきや、子どもたちと雪だるま作りや雪遊びをするみなさんが外に出ていました。

「いつもこれを読むのが楽しみなのよ」、「いよいよですもんね、応援するよ」、「今度はずっこけないでよ」と親しく声をかけていただけることはありがたいです。

時どき「井戸端会議」に私も加わることがあるかたは、2階ベランダで洗濯物を干しながら「がんばってね、応援してるよ」と。

またあるかたはいっしょに外に出ていたお子さんに「はせべあつしさんよ」と教えてくれていました。

この地域は、ひと晩の雪も翌日午前中には融けてしまいます。雪国のみなさんのご苦労はいかばかりかと思います。

午後は医療生協職員後援会員と生協支部活動が活発な地域を訪問しました。「今度はぜひ頼むよ」、「前回はくやしかったよ」、「ずっと応援してるんだよ」と励まされ、ほんとうにありがたいです。

「今度はぜったい大丈夫だから」と言ってくれるかたもいらっしゃいますが、「大丈夫じゃないのが前回の結果です」と言うと、「わかったよ、私の口で言って歩くから」と。

税金の使い道をチェックできないオール与党―「かけはし」2月号

少人数の「つどい」の場でひざ詰めの話し合いをする機会があります。

「小名浜沖での人工島造りが続いているとは初めて知った」と話されるかたが意外と多いのです。

また、県議会が、日本共産党以外は知事の言うことにはなんでも賛成の「オール与党」であることも知られていません。

小名浜の人工島(小名浜港東地区人工島)は前県政時代の1994年度から造られ始めました。「大きな船を入れるため」「石炭をもっと多く荷揚げするため」が理由です。

総事業費は730億円で、前県政の13年間で212億円余りを使いましたが、「民主党県政」になったこの4年間で使ったのは232億円余りです。昨年度は1年間で104億円を使いました。

県内では、特別養護老人ホームに入所を希望して待機している高齢者が1万1000人余り、いわき市内だけでも1300人を越えています。

こうした待機者を解消するため、施設増設のためにこそ税金を使うべきだと思います。

そして高齢者が安心して老後を暮らせるように、せめて75歳以上のかたの医療費の窓口負担は無料にする、65~74歳のかたの医療費負担も軽減し、高齢者がお金の心配なく医療にかかれることにこそ、税金を使うべきだと思います。

また県内では、59市町村のうち42市町村では子どもの医療費が中学卒業まで無料です。県内のどこに住んでいようと、中学卒業まで医療費を無料にするために、県が追加支出する費用はあと10億円です。

子どもの医療のために10億円を使うことと、人工島を造るために100億円使うことと、どちらが県民の暮らしに役立つのでしょうか。

この一番大事なことチェックできない「オール与党」の議員が増えても、税金の使い方を変えることはできません。「暮らし最優先の県政へ」の願いを日本共産党に託してください。地方からごいっしょに政治を変えましょう。

(写真は福島県のホームページから)

白水でのつどい/訪問/「オール与党」への驚き

午前中は、白水阿弥陀堂がある地域の小学校近くの集会所で「つどい」がありました。

「共産党をずっと前から応援している。久しぶりにいい話を聞けてすっきりした」と言ってもらえてありがたかったです。

「消費税が導入されてから、社会保障が後退し続けていることはそのとおり」、「消費税が大企業や大資産家への減税の穴埋めだということは、もっと知らせないと」、「国会議員は減らせばいいと思っていたが、共産党の議席を減らすことがねらいのようだね。このことをもっと知らせないと」、「マスコミはいったいなにを国民に伝えようとしているのか。自民も民主もダメなのに、マスコミがこの2つしかないかのようにあおってきたんじゃないか」と。

こうしたつどいでこそ、日本政治の本質に迫れる思いです。

午後は私が住む地元の後援会員と訪問。初めてお会いするかたばかりなのですが、「はせべさん、応援してるんです」と言っていただくかた。若いお母さん・お父さんたちからも、「いわきが子どもの医療で遅れてるんですよ。なんとかしてください」と要望されたり、「隣県から越してきたら、突然、子どもの医療費を請求されてびっくりです。県営高速道路と空港とか人工島とか、ちょっと違うんじゃないですか」と。

共産党以外がすべて知事の言うことにはなんでも賛成の「オール与党」の県議会の話には、みなさんほんとうに驚かれます。そして「共産党にがんばってもらわないと」と。

日本政治と地方政治の現実を知ってもらうには、こうして歩くしかないと思います。