税金の使い道をチェックできないオール与党―「かけはし」2月号

少人数の「つどい」の場でひざ詰めの話し合いをする機会があります。

「小名浜沖での人工島造りが続いているとは初めて知った」と話されるかたが意外と多いのです。

また、県議会が、日本共産党以外は知事の言うことにはなんでも賛成の「オール与党」であることも知られていません。

小名浜の人工島(小名浜港東地区人工島)は前県政時代の1994年度から造られ始めました。「大きな船を入れるため」「石炭をもっと多く荷揚げするため」が理由です。

総事業費は730億円で、前県政の13年間で212億円余りを使いましたが、「民主党県政」になったこの4年間で使ったのは232億円余りです。昨年度は1年間で104億円を使いました。

県内では、特別養護老人ホームに入所を希望して待機している高齢者が1万1000人余り、いわき市内だけでも1300人を越えています。

こうした待機者を解消するため、施設増設のためにこそ税金を使うべきだと思います。

そして高齢者が安心して老後を暮らせるように、せめて75歳以上のかたの医療費の窓口負担は無料にする、65~74歳のかたの医療費負担も軽減し、高齢者がお金の心配なく医療にかかれることにこそ、税金を使うべきだと思います。

また県内では、59市町村のうち42市町村では子どもの医療費が中学卒業まで無料です。県内のどこに住んでいようと、中学卒業まで医療費を無料にするために、県が追加支出する費用はあと10億円です。

子どもの医療のために10億円を使うことと、人工島を造るために100億円使うことと、どちらが県民の暮らしに役立つのでしょうか。

この一番大事なことチェックできない「オール与党」の議員が増えても、税金の使い方を変えることはできません。「暮らし最優先の県政へ」の願いを日本共産党に託してください。地方からごいっしょに政治を変えましょう。

(写真は福島県のホームページから)

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