懇親会/慶弔祝い金/散歩

年に一度の隣組16世帯の懇親会がありました。

3月14日の第一原発3号機建屋水素爆発後のしばらくは、5世帯しか残っていない原発震災後、今年度の班長さんも開催を躊躇されたようでした。

しかしこうして一堂に会し、みなさんから大歓迎の喝采です。

3月12日の1号機建屋爆発直後に、東電社員が「ほかの号機でも確実に炉心溶融している」と言っていたことを聞いたことで避難することを決めたという人、避難先での生活の様子、「放射能」と「放射線」の違い、子どもの被ばく年間20ミリシーベルトの問題などなど、当然の話題となりました。小学校では、避難した子どもたちの安否確認に、北海道から九州までの連絡で2週間かかったそうです。

今回の懇親会では、隣組としての慶弔祝い金規定を変更し、香典の減額と、それ以外は廃止し、個々の対応とすることを全員一致で確認しました。

私もいろいろと叱咤の声をかけられ、有意義な懇親会でした。

その後は酔い覚ましの散歩をペロと。

ある玄関先で這い上がる蛇の姿にびっくり。

丑/高橋衆院議員・山下参院議員/副市長、避難者と懇談/学習会

丑の刻(午前1時)、市内の震度5弱~3の地震でまたまた起こされました。

高橋ちづ子衆院議員、山下よしき参院議員がいわき入り。

午前中はいわき市災害対策本部で副市長と懇談し、四倉(よつくら)高校の避難所で避難者の慰問をしました。

副市長が、「従来の枠組みにとらわれない支援策を国が示すべき」「最前線で住民と接する自治体職員が信頼され、一貫性のある、場当たり的でない方針を国は迅速に出してほしい」と言うのは、国に対する自治体の率直な意見と同時に、きびしい批判でもあります。

避難所では、長期にわたって避難生活を続けざるを得ない四倉の地元の避難者が、3月11日の津波に流されて九死に一生を得た体験や、つらい避難生活を切々と語ってくれました。「国でも市でも、議員はこの事態を前に、超党派で真剣にあたってほしい」というのはあたりまえの声だと思います。

午後は平(たいら)の平窪(ひらくぼ)地域で、医療生協の支部準備会が主催した「原発と放射能問題」の学習会がありました。原発事故で明らかになった未熟な原発技術と危険性、原発から撤退すべきこと、そして放射線とその人体影響について私から話をさせていただきました。

野菜や魚などの放射線汚染の問題、X線・ガンマ線だけではなくα線・β線・中性子線の放射線の影響があるのかないのかなども知らされていないなかでの不安、きめ細かな放射線測定の体制と情報提供など、やはりさまざまな疑問や行政への要望が出されました。

もっともっとこうした機会が必要です。

四倉・久之浜へ/30kmの線引き/青のり米粉

あしたは、平地域の医療生協組織主催の学習会で話す予定があり、その資料準備をしました。

その後は四倉(よつくら)、久之浜(ひさのはま)地域を訪問。お隣りの茨城県つくば市に避難され、その避難先で前茨城県議の山中たい子さんとお知り合いになったかたがたです。

原発事故によって避難したわけですが、「30kmの線引き」によってなんの補償もないかたがたです。そのうえ、自営の職場が津波で流され、仕事を失い、原発事故の影響でその仕事の見込みもない無収入なのに、なんの補償もないかたも。

ともかく私たちが生きているこの時代の「未曾有」の震災と原発震災で、こうした被災者を助けます、と国家として決断して、生活していける展望を示さなければなりません。

こういうときに、消費税増税だとか、TPPだとか、大企業支援ばかりの施策にきっぱりとした態度をとれない政治ではなんとも心もとない。

政策の違いもなく、足の引っ張り合いの国会政党構図をつくった責任は誰がとるんですか?   と愚痴もこぼしたくなります。

高校同級生のお店で食べた「青のり入り米粉ラーメン」は掛け値なしの絶品です、私の舌には。

放射線の人体影響と国家責任/JAいわき市に義捐金

放射線の人体影響について、党支部や後援会や医療生協が主催する学習会で、参加者のみなさんといっしょに学ぶ機会もふえています。

私もあれこれ本を読んで四苦八苦しています。低い被ばくでも低いなりの確率で人体影響が起こりうることは、専門家のおおかたの合意ではあるらしいですが、あくまでも「確率」です。

原発事故によって、自然放射線以上の被ばくをしていることは間違いない環境にあって、「いまとこれからの影響はあるのかないのか、とくに子どもたちの影響は具体的にどうなのか」という疑問に対する明快な回答を参加者は求めています。

私が答えるべくもないのですが、とにかく、安全神話を前提に原発推進政策を強行し、放射線の人体影響や対応の説明を完璧にを怠ってきた国家責任にぶちあたるのです。

地区党として、党中央委員会に寄せられた震災募金からきょうはJAいわき市に義捐金をお渡しし、懇談しました。

原発事故の収束、原発事故がもたらした被害の全面補償、放射線汚染のきめ細かな調査とデータ公表、損害を受けた農家が将来に具体的展望が持てる支援策、農業を基幹産業と国も県も言っている文字通りの施策の具体化など、ほんとうに当然の要望です。

JAいわき中部へ義捐金/5日第2回相談会/5人の弁護士も

党中央に寄せられた震災募金から、JAいわき中部へ党地区委員会として義捐金をお渡ししました。菅野宗長党地区委員長、宮川県議、4人の市議団で届けました。

組合長は5日前の通常総代会で選出されたばかりの佐藤久男さん。専務理事さんの2人で受け取っていただきました。原発事故被害・震災被害などをめぐって小一時間の懇談となりました。

原発事故にともなう損害の全面賠償はもちろんですが、津波で全部流されたり、海水をかぶった農機具になんの補償もないことには、当事者の農家から、支援の強い要望が出されている、とのこと。これまた切実です。

今度の日曜日、6月5日には、浜通り復興共同センター(東日本大震災・原発被害の救援・復興をめざす浜通り共同センター)による2回目の「悩み・なんでも相談会」があります。

会場は市内内郷御厩(みまや)町3-101の「いわき教育会館」です。時間は午前10時から午後5時。

今回は、弁護士が東京から駆けつけてくれ、地元も含めて5人の弁護士も相談に応じます。原発、生活・営業・雇用・農業・漁業など、「なんでも相談」ですので、今回の震災・原発事故にかかわって困ってしまっているかたはどなたでもおこしください。相談内容はもちろん、厳守です。