滋賀県のみなさんと訪問/終わらない話/政治の根本をかえる

午前中、滋賀県からのボランティアのみなさんと、私が住む郷ヶ丘3丁目を訪問し、震災被害の実情や要望を聞いて歩きました。

「話したいことはやまほどある」、「要望を言い出したらきりがない」というわけで、じっくりとお話を聞かせていただきました。

放射線測定はもっときめ細かく行政の責任でしてほしい、園庭や校庭で遊ぶ子どもたちの姿を見て、ほんとうに大丈夫なのかと思ってしまう、こういう事態のもとで、国政での内輪もめを含めた足の引っ張り合いはなんなのか、言っていることは違わない者同士の二大政党にはあきれる、あんなことをしている暇があったらここに来てほしい、原発建屋爆発後の避難生活のことなど、ほんとうにみなさん、話し出すと終わりません。

いわきの新鮮な海産物を「売り」にしていた魚介物販売のかたは、「漁業関係でも、販売の自分たちはなんの補償もない。形のうえでは休業にしているが、今も先も仕事のめどはなく、まったく真っ暗だ」と。

漁業、仲買、加工、販売がいったいとして「漁業」であり、山下よしき参院議員がいわきでの視察をもとに国会質問したことも紹介しましたが、こうした実態と声を通しましょう、と話してきました。

「共産党はこうして滋賀県から来て話を聞いてくれるのに、ほかの党や行政の姿勢が見えないのは残念」とおっしゃるかたも。

行政の関係では水道局やり災証明や避難所の支援など、全国から支援があったことを話しますが、こういう事態のときに、それぞれの生活に日が当たらない行政は、根本的に見直すべきです。

午後はまた、「原発ゼロ・全面補償」署名を返送していただいたかたを訪問。

息子さんが東電下請け企業(東電協力会社)で長年仕事をしていたのですが、小さいお子さんを持つお嫁さんの意向で、近く、沖縄に移住する、とのこと。「身近で仕事をしていただけに、親にははっきり言わないけど、その危険を承知しているんじゃないか」と言うのです。

「原発は安全だ、としか聞かされていなかっただけに、放射能がどう危険かも知らせてもらえないし、専門家という人たちも言うことがバラバラ。いったいなにを信用したらいいの」と。

私としては、と言うか、共産党として、こうした声をしっかり聞き、「原発」「放射能」のことについても真剣にいっしょに考え、こんなことにした政治を根本的に変える気概をもって、歩かないとならないと思います。健康を害さないように。