きょうも雨で断念/「原発・正力・CIA」/党支部勉強会

夕べから午前中までの雨で、きょうも朝の定時定点と午前中、予定していた街宣は断念。

『原発・正力・CIA』(有馬哲夫著、新潮新書)を読みました。3年前の発刊で、たぶん、昨年買って、途中のままでした。最初からまた読みました。著者は、「日本の電力消費量が下がることはまずないのだから、これからも正力の導入した原発に対する依存は強まると見るべき」と書いている早稲田大学教授です。

先日、たまたま出会った県議は、元自民党で、現民主党ですが、ほぼ同じことを言っていました。この著者は原発事故後、考えは変わったのか変わらないのか、興味があるところです。

本書は原発の是非を語るものではありません。「正力松太郎ファイル」と題されたCIA文書は従来の説を覆す多くの事実が記されていて、こうした事実を中心に、日本の原子力発電導入にまつわる連鎖を詳細にたどることによって、戦後史の知られざる一面を照らし出すことを目的にしています。

午後は居住党支部会議に参加し、原発と放射能問題の勉強会をしました。

ある町内会では、町内各地の環境放射線測定結果を全戸配布したそうです。ほかの町内でこうしたことはないようなので、やはり行政の責任として実施させなければなりません。その数値の意味が住民にわかるように説明もちゃんとすべきです。

東電は30km圏内の補償しかしないので、私たちが言ってもムダみたい、と学校の先生が言っていた、の話も出されました。

これまた困ったものです。原発事故被害に「線引き」などありえないので、原発事故によって「自主避難」したり、避難した家族のもとに行くための費用はすべて補償対象です。自給自足の家庭菜園の野菜を廃棄せざるを得なかったことも補償対象にすべきです。「全面補償・賠償」とはそういうことです。あたりまえのことだと私は思うのですが、けっきょくこれも、世論と運動で実現させなければなりません。

みなさん、ひとごとにしないでください。