TPP反対は次世代への責任

『TPP反対は次世代への責任』(農文協ブックレット⑮)を読みました。

副題に「この国の医・食・農・労働を守る16氏の提言」とあるように、16人のそうそうたる執筆陣です。TPPPART1「『TPP的世界』から守るべき大切なこと」、PART2「国民経済の土台=食料・農業・農家経営を守るために」、PART3「国民生活の土台=いのちと食、労働を守るために」の3部構成。

TPP大筋合意なるもののデタラメぶり、国民の知る権利を真っ向から蹂躙して進められる「対策」の打ち出し方などを批判し、日本の医・食・農・労働を守り、孫子の代まで安全、安心な仕事と暮らしをこの国で築いていく途を明らかにすべく企画されたブックレットです。160420ハタ・TPPともかく、TPPが「農業のみならず、医療・教育・保険・労働条件などのすべてを国際資本の利益に順応させ、そこから生じる軋轢を国家権力を強化して押さえ込み、対外危機を煽ってガス抜きする政策」の「亡国の道」(安富歩・東大東洋文化研究所教授)であり、協定に含まれるISDS条項(投資家対国家間の紛争解決条項)が企業に害を与えたか否かの論点で判断され、「まさに憲法の根本原理に抵触する」(孫崎亨・元外務省国際情報局長・防衛大教授)ものである本質が明らかにされます。160414ハタ・影響

「今だけ、金だけ、自分だけ」の社会でなく、持続可能な社会を次世代に責任をもって引き渡すためにも、TPPは拒否すべきです。

体力・筋力回復/総会案内配布/保養/満開間近

いまは、体力・筋力回復へ向けての努力中で、これまでの毎日のテレビ体操、なるべく毎日を心がけているスクワット・ダンベルに加え、つま先立ち・腹筋それぞれ10回を追加。160421つま先立ち160421腹筋

きょうはご近所の浜通り医療生協組合員宅に、この地域の支部総会・交流会の案内チラシを配布して歩きました。160421生協ニュース配布

私が住む三丁目だけでなく、二丁目・四丁目にもそれぞれ組合員宅があり、ペロを連れて歩くと小一時間かかってちょうどいい散歩時間。

帽子が不必要になるまでに髪が生えそろえば、「復活」の日も近いかと…160421ある宅

歩いていると目の保養にもなります。

八重桜も満開間近。犬の散歩ですれ違うご近所のかたとも話が弾むというもんです。160421八重

表現の自由・報道の自由

きのう、きょうと「表現の自由」「報道の自由」にかかわるニュースがありました。

一つは、「表現の自由」に関する国連特別報告者として初めて公式に訪日したデービッド・ケイ氏(米国)が日本での調査を終えて、おととい記者会見した報道。160420「朝日」表現「朝日新聞」の見出しは「日本 報道の独立性に『脅威』」というものです。

もう一つは、国際NGO「国境なき記者団」(本部・バリ)が、180か国・地域を対象にした「報道の自由ランキング」をきのう発表した報道。

日本は昨年61位から11下がって72位です。ちなみに2010年は11位、2014年は59位。160421「朝日」報道「朝日新聞」の見出しは「報道の自由72位 日本さらに後退」「NGO『自主規制』指摘」とあります。160421「表現の自由」かつて、奥平康弘氏(故人、9条の会呼びかけ人の唯一の憲法研究者だった)は、1970年初版の『表現の自由とはなにか』(中公新書)で、「日本のマスコミの特徴の一つは、戦後占領下において『新聞の自由』『言論の自由』の観念および自主規制のメカニズムが、企業内の労働攻勢からの自由の脈絡のもとで成立したことにある」と指摘していました。

今や、自主規制のメカニズムがより広がり強まっているかのようです。

元共同通信社社長の原寿雄さんは、昨年(2015年)4月発行の岩波ブックレット『安倍政権とジャーナリズムの覚悟』で、「ジャーナリズムの内容が役所の広報と違わないなら、存在価値がない。発表ジャーナリズムは戦時報道の典型的な姿であり、自由なジャーナリズムの死を意味する」と書いていました。

権力のトップが「私にも言論の自由がある」と言っているのとぜんぜん違わないから、と私は思います。

いわき公園/管理棟近くを30分ほど散歩

久しぶりに県営いわき公園へ。

管理棟近くを30分ほどの散歩です。DSC01720

フラワーガーデンの花がさらに色づくのはこれからでしょうか。160420フラワーガーデン1

南側の展望台からは、東方面に全長185mの「わくわく橋」が見えます。160420わくわく橋

南奥の柵は大震災で壊れたままでしょうか?160420「展望台」柵壊れたまま北側の展望台側にはピンクの八重桜。160420ピンク八重

中央構造線/慶長地震/想定外を想定した警戒を

布田川・日奈久断層帯、別府・万年山断層帯とともに中央構造線断層帯の名前が出てきたときから、「熊本地震」の中央構造線断層帯への影響は取りざたされていました。

17日付の「朝日新聞」(12版・総合2)が「今回、地震が起きている領域と重なる大分県の別府-万年山断層帯でも、この断層が動いた慶長豊後地震(1596年)で、前後数日に愛媛と京都で大きな地震が起きた記録がある」と書いていました。

160420ひるおび慶長地震【TBS系「ひるおび!」から】

18日に防災関係学会の代表がそろって記者会見した際、日本地震学会の加藤照之会長は、中央構造線断層帯への影響の可能性について「現状では評価はできない」としつつ、懸念を表明していました。160420ひるおび慶長地震2 (2)きょうの昼の情報報道番組、TBS系の「ひるおび!」では420年前の慶長地震を取り上げていました。1596年9月1日・慶長伊予(愛媛)地震、9月4日・慶長豊後(大分)地震、9月5日・慶長伏見(京都)地震。

きょうも大きな「余震」が続いており、想定外を想定した具体的警戒が必要なように思います。160420ひるおび・5弱以上【震度5弱以上の地震の震源の推移。北東へも南西へも。これも「ひるおび!」】

散歩/八重桜がいっきに?/グラウンドゴルフ/立ち並ぶ家/帰りを待つペロ

きょうも午前中に散歩。160419八重桜一気にきのう、開花に気づいた八重桜は、いっきに咲こうとするかのような勢いです。160419第一公園GG5小学校の隣りの三丁目第一公園へ行くと、グラウンドゴルフを楽しむみなさん。160419第一公園GG2前もばったりと出会ったことがありますが、定期的にみなさん、集まっているのでしょう。160419第一公園GG1公園を取り囲むように植えられている花の姿にも癒されます。160419四丁目・公園歩いて四丁目の平南台西公園へ。5年前の東日本大震災時、この回り、とくに東側には家はほとんど建てられる気配もありませんでしたが、今はもう立ち並んでいます。160419待つ夕刻、というか夜、「お母さん」の帰りを玄関前で待つペロ。帰る気配がなく、部屋に戻って寝転がっています。

リードを外したペロ/葉桜/山桜/八重桜の開花

ちょっと散歩。いちばん近くの公園では、リードを外してペロも思いっきり走ります。DSC01621DSC01620小学校の桜はほぼ「葉桜」です。160418郷小1160418郷小2

もともと山だった家の近くの山桜はまだ花真っ盛りです。160418山桜2160416山桜

家にいちばん近い街路樹・八重桜が開花です。160418八重桜1160418八重桜2

 

「別断層本震連続型」?/大地が動く向きと量が変わる境目

今回の熊本地震において、14日夜の「前震」のマグニチュード6.5の地震は、日奈久(ひなぐ)断層帯の北東部の区間が動いたとされます。

160418赤旗14面【「しんぶん赤旗」】

16日未明の「本震」のM7.3の地震は、布田川(ふたがわ)断層帯の三つに分けた区間の東側(布田川区間)が、長さ27㎞にわたり最大で3.5m程度、横ずれしたとみられています。

阿蘇地方で16日に起きたM5.8の地震はまた別であり、同じ日(16日)に大分県中部で起きたM5.3の地震もまた別です。それぞれ、M7.3の地震の影響を受けたものとは評価されるようです。

まさにこの地域は、地下で確認できないものも含め、活断層が多数あり、ある断層が動く地震によって別の断層が動く地震が誘発されることが証明されたわけです。「本震-余震型」でもなく、「前震-本震型」でもなく、言ってみれば、「別断層本震連続型」の地震でしょうか。

160418朝日・南西にも【「朝日新聞」】

なお気象庁は、地震活動が南西側にも広がっていることに注意を喚起しています。

今回の震源が、大地がぶつかり合ってひずみが集中している一帯と重なっていることが、京大防災研の西村卓也准教授の分析などで判明したことを「朝日新聞」が報じています。これは、おととい晩のNHKでも報じていました。160418朝日・地表の動きざっくり言うと、大分県中部は西へ、長崎県・佐賀県は南東へ、熊本県北部は南へそれぞれ移動しており、地表のその動く向きや量が変わる境目にひずみがたまり、今回の地震のほとんどが、ひずみが集中する一帯で起きていた、とのこと。

160416NHK3【16日、NHK】

 

 

広がる震源域/断層帯の位置関係/原発の存在は倫理的に許されない

熊本地震では、震源域が広がり、頻繁に大きな余震が続き、被害も広がり、犠牲者も増えています。被災されたみなさんには心からお見舞い申し上げます。

今後も震源域が広がる可能性も言われていることから、「熊本地震」という名称も変えられるのでしょうか?160417朝日・民友これまでに、熊本県が中心の「布田川(ふたがわ)断層帯」、「日奈久(ひなぐ)断層帯」だけでなく、「別府‐万年山(はねやま)断層帯」、「別府‐島原地溝帯」、「中央構造線断層帯」と名前が出てきていました。

地名が出てくると、いったいどこなのか、気になって地図を見ながら「だいたいこんなところか」と自分を納得させながら記事を読むわけですが、長さや幅などは必ずしもわかりませんでした。

購読しているけさの新聞には、それらの位置関係が示された地図が掲載されていました。

160417朝日 (2)【朝日新聞】

震源域の北東側に位置し、熊本~大分の延長線上にある中央構造線断層帯との位置関係、日奈久断層帯では北部だけが動いていることなど、言葉のうえでの説明だけではわかりにくかったこともわかった気がします。

いずれにせよ、震源となった断層にたまっていたひずみが地震によって解消されても、その周辺や延長線上の断層のひずみが増えることがあることから、震源域のさらなる延長の可能性は否定できません。

160417民友【福島民友】

日奈久断層の南側は川内(せんだい)原発に近づき、四国側の中央構造線は伊方(いかた)原発がある愛媛県の佐多岬半島と並走しています。

ともかく、倫理的に、地震列島での原発の存在は許されません。

余震の多さと大きさ/人間味をもって想像力を働かせるなら原発はなくす

「激しく大地が揺れることは、しばらくのことでおさまったけれど、その余震は当分絶えることがなかった。普段なら、驚くほどの地震が、2,30回、揺れない日はない。10日、20日過ぎていくと、ようやく間遠(まどお)となり、ある日は一日に4,5回、2,3回、もしくは1日おき、2,3日に1回など、その余震はおよそ三ケ月ほど続いたでありましょうか」(鴨長明「方丈記」、浅見和彦訳、ちくま学芸文庫)。

熊本地震の余震の多さと大きさに、つい思い出してしまいました。1185年、京都盆地の北東部を震源にマグニチュード7.4と推定される地震の際の鴨長明の記録です。

5年前の大震災のあと、ずいぶんと話題になったものでした。

160416NHKニュース【NHKニュースから】

きょうも一日、熊本地震報道番組をNHK、ANNで見続けました。

160416ANN報道特別番組【ANN報道特別番組から】

震源地が大分県下にも至ったことで、別府湾から九重(くじゅう)・阿蘇をへて島原半島に至る「別府・島原地溝帯」、別府湾から大分県西部にかけて活断層が帯になっている「別府‐万年山(はねやま)断層帯」という名前が出てきました。

地図を手放せず、ネットでの検索もしばしば。160416中央構造線またこれらと連なる、四国や紀伊半島を通る「中央構造線断層帯」にも影響を及ぼす可能性、南海トラフ巨大地震を誘発する可能性も触れられていました。

160416南海トラフ【以上2点、ウィキペディア】

いずれにせよ、この自然の営みと、命の犠牲を目の前に、人間味をもって想像力を働かせるなら、原発を止め、なくす決断は当然のことだと思います。160416日本の周辺の活断層分布と原発の位置【『地震列島日本の原発』(立石雅昭著、東洋書店、2013年)のカバー表紙の図】