19回目の放射線/「雨読」/4日付「全国商工新聞」/11日付「農民」

19回目の放射線治療、その間の週に1回の放射線科医による3度目の診察を終えました。

先週の診察で処方してもらった下痢止剤を服薬したのは2度だけの下痢症状と軟便、それに連日の治療によるものなのかどうか、放射線治療の回数を重ねた後半戦では疲労感を感じたことが副作用なのでしょうか。きょうも午後のいっとき、眠り込んでしまいました。

ともかく、放射線治療はあしたで終了です。

きょうは外に出るのもはばかられる雨模様。「雨読」に徹しました。160404商工新聞今週4日付の「全国商工新聞」1面では、三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員の片岡剛士(ごうし)さん、城南信用金庫相談役・城南総合研究所所長の吉原毅(つよし)さんがインタビューに答えています。

片岡さんは「消費税を社会保障の財源にしている先進国は日本以外にありません…逆進性が強いからです」「いま、必要なのは足元の消費を元にもどす…ために消費税増税を延期するのではなく税率を5%に戻すことです」。

吉原さんは「社会保障のため消費税は必要というのは詭弁(きべん)…社会保障の予算を増やすためにも、消費税を5%に戻して景気を拡大させなければなりません」。

農民運動全国連合会(農民連)の機関紙「農民」4月11日付号では、2013年まで農水省交渉官として、TPP交渉への参加協議などに従事していた作山巧(たくみ)明治大学准教授がインタビューに答え、「国会決議は守られていないと結論づけることができます」と断言しています。160411農民4・5また4~5面見開きでは「国会決議・自民公約違反のTPP批准阻止」の特集。「誰がどこからみても二重の国会決議違反」160411農民TPP「3点セット(本則、付属書、承認制度)で底なしの自由化へ一本道」「アメリカ承認のメド立たず 最も遅れて参加の日本 最初に承認など許されぬ」「絶対に発動されないセーフガード」160411農民TPPSG「輸入米を増やしながら“影響ゼロ”のデタラメ」160411農民SBS国民の声を聞く耳を持たない安倍政権のいい加減さ・でたらめさが浮き彫りにされています。

それに『貧困世代』。

貧困世代/現実を共有し、社会構造を変える提言

『貧困世代』(藤田孝典著、講談社現代新書)を読みました。160407貧困世代

『下流老人』(朝日新書)の著作もある著者が、共産党発行の『女性のひろば』4月号で、田村智子参院議員と対談し、「『下流老人』予備軍といえるのが『若者の貧困』です。それも『見える化』しないといけない」と、この本の出版についても語っていました。160407貧困・ひろば4月号「貧困世代」とは「一生涯貧困に至るリスクを宿命づけられた状況に置かれた若者たち」約3,600万人のことです。

若者たちが置かれている状況や貧困の実態、生活の困難さをひとことてわかりやすく伝えられる用語として、半年ほど悩み、同い年の本書編集者、大学の同僚などとの語り合いから創作された言葉です。

ちなみに著者は1982年生まれの30代の若者です。

著者自身が直接相談を受けた若者たちのリアルな声から見える若者たちが置かれた現実、その貧困状況を「大人たちがわからない悲劇」、ブラックバイトと奨学金問題による「学べない悲劇」、貧困世代が抱える「住めない悲劇」…160407ハタ・仕送り額この現実を共有し、この現実を招いている社会構造を変えるための提言書です。