広がる震源域/断層帯の位置関係/原発の存在は倫理的に許されない

熊本地震では、震源域が広がり、頻繁に大きな余震が続き、被害も広がり、犠牲者も増えています。被災されたみなさんには心からお見舞い申し上げます。

今後も震源域が広がる可能性も言われていることから、「熊本地震」という名称も変えられるのでしょうか?160417朝日・民友これまでに、熊本県が中心の「布田川(ふたがわ)断層帯」、「日奈久(ひなぐ)断層帯」だけでなく、「別府‐万年山(はねやま)断層帯」、「別府‐島原地溝帯」、「中央構造線断層帯」と名前が出てきていました。

地名が出てくると、いったいどこなのか、気になって地図を見ながら「だいたいこんなところか」と自分を納得させながら記事を読むわけですが、長さや幅などは必ずしもわかりませんでした。

購読しているけさの新聞には、それらの位置関係が示された地図が掲載されていました。

160417朝日 (2)【朝日新聞】

震源域の北東側に位置し、熊本~大分の延長線上にある中央構造線断層帯との位置関係、日奈久断層帯では北部だけが動いていることなど、言葉のうえでの説明だけではわかりにくかったこともわかった気がします。

いずれにせよ、震源となった断層にたまっていたひずみが地震によって解消されても、その周辺や延長線上の断層のひずみが増えることがあることから、震源域のさらなる延長の可能性は否定できません。

160417民友【福島民友】

日奈久断層の南側は川内(せんだい)原発に近づき、四国側の中央構造線は伊方(いかた)原発がある愛媛県の佐多岬半島と並走しています。

ともかく、倫理的に、地震列島での原発の存在は許されません。