散歩/お鮨で昼食/夕べは山菜/ニコニコ超会議

娘がおととい未明の午前3時前いわき駅着高速バスであす夕刻まで帰省。160430の1午前中、例によってペロと散歩。1604301路地に向かって顔を見せる花々に魅せられました。1604304今年度はわが家が隣り組の会計係。退院後のごあいさつを兼ねて、妻とともに「集金」して回りました。

お昼には、妻の実家へ行き、義母の弟さんが営むお寿司屋さんの御鮨をとって5人でいっしょに昼食。160430門松5人退院後に顔を合わせるのは実はこちらも初めて。治療した病院へ転院前の病院にお見舞いに来てもらって以来でした。160429山菜セットそういえば夕べは、義理の兄が秋田から取り寄せた「たらの芽、イタドリの芽、ねまがりたけ、こしあぶら」山菜セットをいただき、天ぷら・すまし汁で食しました。

家に戻ってからはパソコンで「ニコニコ超会議2016」。きのう、きょうと千葉県の幕張メッセで開かれていて、党中央ホームページにアップされている録画を視聴。160430ニコニコ・山下共産党ブースで行なわれた企画で、録画で見ることができるのが、山下芳生副委員長と政治ジャーナリスト・角谷浩一氏との「スペシャル対談」。160430ニコニコ・山下2それに「しんぶん赤旗」編集局の若手記者が紙面の魅力をアピールする「俺らの赤旗」企画。これらがきのうの企画。

きょうの企画では、穀田恵二国会対策委員長(衆院議員)と角谷浩一さんとの「『超』対談」。160430ニコニコ・穀田94年という、日本では間違いなくいちばんの「老舗」政党ですが、その歴史の中でも初めてのことがいま目の前で展開されている話など、共産党のそのままの姿を知ることができます。

 

国が地域医療を滅ぼす日/「デュオ・ピークス」/地域包括ケアシステム成功のキーワード

『国が地域医療を滅ぼす日』(大野健次著、ワニブックス)を読みました。副題が「迫りくるデュオ・ピークスの脅威」。160429デュオピークス

「デュオ(ラテン語で「2」)・ピークス」とは、団塊の世代が75歳以上となって高齢者のピークを迎える2025年、その15年後に死亡者数がピークに達する2040年の2つのピーク。9年後と24年後の話です。

著者が院長を務める金沢の城北病院は、「無差別平等の医療」を掲げ、差額ベッド代をとらず、もっとも弱い人の立場に立った医療を実践する、民医連(全日本民主医療機関連合会)加盟で、314ベッドの中規模病院です。160429デュオピークスオビ城北病院で思い出すのは、09年に同じワニブックスから出版された『笑って死ねる病院』。テレビ金沢制作で、日本テレビ「NNNドキュメント’08」で08年6月に全国放映された番組の書籍化でした。

それはともかく、本書でいう「デュオ・ピークスの脅威」とは、現象そのものではなく、政府の政策こそが脅威を招くとする現実を解き明かします。160429デュオピークス病床たとえば病床(ベッド)数削減政策。診療報酬改定によってベッド数は減ってきているにもかかわらず、政府は、地域包括ケアシステムとセットさせ、医療費削減の目的でベッド数をさらに削減しようとしています。

しかし、「この地域包括ケアシステムを成功させるためのキーワードは中小病院の機能をしっかり残し日本の伝統ともいえる地域医療を崩壊させないこと」と強調します。

だれが医療を殺すのか/「医療の真実」/災害医療・危機管理

『だれが医療を殺すのか』(石井正三[まさみ]著、ビジネス社)を読みました。医療を殺す著者は2代前のいわき市医師会会長で、現在は日本医師会常任理事。09年からは世界医師会副議長を務め、昨年(2015年)からは世界医師会財務担当役員として世界各国をまわる機会も多いようです。

本書の冒頭で、06年2月に産科医が逮捕、起訴された「福島県立大野病院事件」を取り上げ、この事件への抗議が「私の原点」としています。実は私もこの事件については、「安心してかかれる医療の実現」という立場から、06年6月県議会の一般質問で県の姿勢をただしていました。医療を殺すカバーソデ日本の「医療の真実」に迫る著者の考えを中見出しから拾ってみると、「医療制度を壊す新自由主義」、「政治によって分断された医療界」、「医療費抑制策の過ち」、「驚くべき官僚と政治の劣化」、「社会保障費はコストでなく共有財」、「企業の内部留保を財源に活用」、「医療従事者の待遇改善と医療費の適正な支払いを求める」、「女性が働きやすい医療環境を整備せよ」… 議論や異論があるテーマや叙述もあるでしょうが、うなずけることもたくさんあります。医療を殺す目次本書後半では日本医師会・世界医師会としての災害医療・危機管理の考え・動きが具体的です。

巻末には資料として、今後の大震災時医療の参考にと、2011年3月11日~20日の著者自身の体験が記録されています。5年前の3月11日は著者が立ち上げた病院の開院26周年の日だったそうです。

警察捜査の正体

『警察捜査の正体』(原田宏二著、講談社現代新書)を読みました。警察捜査著者は、1957年に北海道警察に採用され、1995年に釧路方面本部長を最後に退官しました。ノンキャリアとして、階級的には最高のポストまで就きました。2004年2月には、道警の裏金問題について「告白」会見したその人です。

05年には『警察内部告発者』(講談社)を出版、私はその本を読み、福島県警から資料も取り寄せ、北海道警警務部長を経験した当時の県警本部長に、県警での裏金づくり疑惑を追及していました(2005年9月議会一般質問)。

本書では、警察官として半生を過ごし、警察の現場で犯罪捜査を体験した著者が、犯罪捜査の実態を明らかにします。警察捜査オビ裏最近の犯罪捜査は、とくに監視カメラ映像や、DNA鑑定の利用など、デジタル化が顕著ですが、実は、そうした犯罪捜査の法的な整備は怠ったまま定着させ、広げようとし、令状主義を逸脱した事実上の強制捜査といった「グレーゾーン捜査」も当然のように行われている、と指摘します。

その背景には、一部のキャリアが支配する現状、根拠の薄いノルマによる業務管理、経験不足の警察官の増加、幹部枠拡大による幹部の資質の低下といった組織的問題もあります。警察捜査著者

こうしたなか、警察国家への道を加速させる特定秘密保護法制定、さらには安全保障関連法、共謀罪制定や憲法改定の動きに警鐘を鳴らします。

受診/飲み薬が減って3種類/家の花々

今月8日に20日間の放射線治療を終え、その2日前の受診から3週間ぶりの医師の診察でした。

やや頻尿なのと残尿感があることで尿検査をしてもらいましたが、尿の各種値はまったくの正常。器官に心配があれば別に受診を、と。160427診察予約

また、やや軟便気味が続いていますが、こちらは前回受診時、医師から「放射線治療終了後、腸の働きにひと月はその影響が残るかもしれない」と言われていたことの反映。160427の3これら以外はとくに異常なく、退院時に入院中から飲み続けていた5種類の飲み薬から、消化管運動改善剤と抗菌剤がはずれ、胃粘膜保護・修復剤、整腸剤、胃酸分泌抑制剤の3種類に減りました。160427の1次回は血液検査を含め、5週間後。160427の2

わが家の庭や鉢植えの花々。160427サクランボ

チェルノブイリ30年/各紙が記事掲載

チェルノブイリ原発事故から30年目のきょう、わが家で購読している3紙(「福島民友」、「朝日新聞」、「しんぶん赤旗」)がそれぞれ記事を掲載しています。160426民友

「民友」は、ベラルーシのノーベル賞作家、スベトラーナ・アレクシエービッチさんの共同通信インタビュー配信記事。「二つの事故(チェルノブイリと日本)で分かったのは、科学技術が進んでいても、真摯な態度で管理していても原発事故は起こり得るということ。むしろ技術が進むほど、大きな事故につながるのではないか。人間が自然に勝つことはできないのだから」。「30年たっても、私たちが原発事故について理解しているのは、薬や治療が必要だということだけ。原発事故を哲学的に、人類学的に考え、理解することこそ必要。フクシマで何が起きているのか、日本の人々がどう考えているのかを聞きたい」と。160426朝日160426朝日・仏原発

「朝日」は、フランスとの国境近くの原発について、ルクセンブルク・ベッテル首相、スイス・ジュネーブ市、ドイツ環境省報道官がそれぞれ閉鎖を要求したことを報じています。160426赤旗

「赤旗」でも、24日、スイス北西部バーゼルなどで、ドイツ、フランス、スイスの3か国市民がフランス最古のフェッセンハイム原発の閉鎖を求めるデモを報じました。各国間を流れるライン川上の七つの橋の上で、それぞれ数百~千人が参加したとのこと。

「原発」は文字通り、地球規模の人類的課題です。

チェルノブイリ原発事故からあす30年

チェルノブイリ原発事故からあした(4月26日)で30年です。160425赤旗・時事「しんぶん赤旗」では、「時事」配信記事として、2015年ノーベル文学賞を受賞したベラルーシの女性作家・ジャーナリストのスベトラーナ・アレクシエービッチさんがイギリスBBC放送でのインタビューで語ったこと、ならびにウクライナ北部の今は廃墟となった原発城下町・プリピャチの様子を伝えています。

プリピャチには私も4年前に福島県議会の視察団の一員として行っていて、その時の写真もついでに載せます。120710プリピャチ村内

アレクシエービッチさんは1997年に『チェルノブイリの祈り 未来の物語』(邦題)を出版し、原発のある文明社会に警鐘を鳴らしましたが、彼女の語ったところを記録しておこうと思います。120710プリピャチ村中心

福島原発事故前、北海道を訪れた際、「日本では同様の事故がないよう対策が講じられている」と言われた、とのこと。120710プリピャチ村中心2

今年3月のベルギー連続テロに絡み、「テロ容疑者は、原発を巨大な爆弾に転用しようとするだろう。これは危険そのものだ」と訴え。

ベラルーシ国内では新たな原発建設が進められていることに、「チェルノブイリで最大の被害を受けた国なのに原発建設の賛否の議論がない。独裁下では1人が全てを決めている」と、ルカシェンコ大統領を批判しました。120710プリピャチ村・動かなかった観覧車彼女は「チェルノブイリや福島のようなことはまた起こり得る」と主張しています。

ウクライナとチェルノブイリ法/国家の責任/ロシア政府報告書と福島の甲状腺検査

『原発事故 国家はどう責任を負ったか ウクライナとチェルノブイリ法』(馬場朝子・尾松亮著、東洋書店新社)を読みました。160424チェルノブイリ法2014年8月23日放送のNHK ETV特集番組取材を通して明らかとなった、チェルノブイリ法制定までの関係者たちの被災者への熱い思い、立ちはだかった壁、ようやく制定されたチェルノブイリ法がたどった苦難の歴史を、番組では伝えきれなかった多くの証言者たちの生の声をまとめたのが本書です。160424チェルノブイリ法オビ裏ウクライナでの現地取材に基づく見聞やインタビューをまとめている著者の一人、馬場さんは、以前にも ETV特集番組をもとに『低線量汚染地域からの報告』(山内太郎氏との共著、NHK出版、2012年)を出版していました。

また、ウクライナの法制度や社会制度の解説を本書で担当し、チェルノブイリ法による被災者保護制度の研究者である尾松氏も『3・11とチェルノブイリ法』(東洋書店、2013年)を上梓されています。DSC01799まもなくやってくる4月26日には、ウクライナのチェルノブイリ原発事故から30年を迎えます。

本書の「おわりに」の一文を深く受け止めたいと思います。「福島の30年後を想像してみる。果たして、その時日本は被災者と真正面から向き合っているだろうか。法律は原発被災者を忘れないという国家の思いを形にしたものである。私たちはそのような法律を作り上げることができているだろうか。原発再稼働が進む今、国家はそれが引きおこすすべての事態に責任を持つ覚悟があるのだろうか。その国家の責任を問い続けていくことは、私たちの責任である」。160418朝日・福島版なお別件ですが、「朝日新聞」福島版4月18日付で、2011年に発表されたロシア政府報告書に触れて尾松氏が都内で講演し、福島県における子どもたちの甲状腺がん検査経過の「検討委員会」などの説明が、ロシア報告書と「大きく食い違う」と批判し、「先例となる被災国の知見をゆがめて伝えることで、教訓を生かせなくなるのではないか」と懸念を表明したことが紹介されています。

火山や中央構造線への影響の懸念/記事切り抜き/散歩/不破・沖縄パンフ

けさのNHK「週刊ニュース深読み」では「熊本地震」の今後の影響の可能性について、東大地震研・古村(ふるむら)孝志教授が触れていました。160423NHK週刊ニュース深読み

阿蘇などの火山活動、中央構造線断層帯の地震活動への影響を懸念されていました。ただ、時間も短かったのですが、地図には原発が書かれていません。160423切り抜き

午前中は「しんぶん赤旗」を中心に4月に入ってからの記事の切り抜き。国民の暮らし破壊TPP、混迷と破たんのアベノミクス検証、日本の子どもの貧困ワースト8、日本のエンゲル係数上昇、政府の共産党に関する時代錯誤の「暴力革命」答弁書、憲法破壊の戦争法は廃止、などなど。

いつも「その日の新聞はその日のうちに」と言い聞かせているのに、いつも「あとからまとめて」になってしまっています。160423平南台中央P2

その後、ペロと散歩。四丁目の2つの公園を回り、小学校脇を通って帰宅するコース。160423サッカー

夕刻には共産党出版局発行のパンフレット『基地のない沖縄をめざして 現状と前途を考える』を読みました。今年3月、那覇市で不破哲三前議長の講演の記録を整理・補筆し、注を加えたものです。160423不破・沖縄パンフ

沖縄はなぜ日本から切り離されたのか、アメリカは沖縄にどんな基地をつくってきたか、アメリカは辺野古新基地建設で何を目的としているか、闘争の展望はどこにあるか、の4つの問題に切り込んでいます。

講演会に寄せられた翁長雄志(おなが・たけし)知事とオール沖縄会議共同代表の呉屋守将(ごや・もりまさ)さんのメッセージ、金城徹(きんじょう・とおる)那覇市議会議長の来賓あいさつも掲載されています。

Nスタ/原発稼働継続への不安/稼働の是非の真剣な検討/火山活動への影響、大規模住民避難…

きょうのTBS系「Nスタ」を見ながら、「不安を無視する原発稼働の継続は許せない!」の思いをいっそう強めました。

九州での震源域が広がり続けるかつてない地震活動はまだおさまりません。160422Nスタ9鹿児島県薩摩川内(さつませんだい)市の九州電力川内(せんだい)原発1,2号機が全国で唯一、運転を続けていることへの不安が広がることは当然です。

不測の事態に備えて川内原発を停止すること、稼働継続ありきでなく、稼働の是非について英知を結集して真剣な検討をすべきです。160422Nスタ1今回の地震を起こしている日奈久断層は南西側の水俣方向にも延びており、その周辺ではまだ大きな地震は起きていません。さらにその南側や南西側、つまり川内原発側には、出水(いずみ)断層、市来(いちき)断層、甑(こしき)断層など、別の断層の存在もわかっています。

わかっていない断層が、突如、動き出すこともあり得ます。160422Nスタ2これらの断層が動き出せば、川内原発に影響しない保証などありません。停止を検討することはあまりにも当然です。

阿蘇、雲仙、霧島、桜島などの火山活動にも影響する可能性への懸念もまた当然のことです。

地震や火山活動で原発の電源が途絶えて運転できなくなり、またぞろ放射性物質をまき散らす重大事故が起こった場合、大規模の住民避難ができる保証もまたありません。160422Nスタ3ネットで呼びかけた“とりあえず川内原発を停止して”の署名には、呼びかけた本人は集まるのは1,000人ぐらい、と思っていたようですが、あっという間に10万人を超えたそうです。160422Nスタ5