浜通り医療生協とその事業所として、東京民医連や福島県民医連の応援を受け、組合員を訪問しました。
安否の確認や家屋の状況、健康状態、それに心配事や要望などを聞いて歩きました。
私は、医大生と県民医連事務局員の3人で、午前中は津波の直撃を受けた江名江ノ浦地域、午後は高台の団地の訪問。
津波に襲われた地域では、「家屋の解体を承諾します」と張り紙をはったお宅がさすがに目立つなか、難をまぬかれたお宅もあります。
歩いていると、大地震直前にまもなく引き渡しだった新築中の家の前に大工さんたち。どこでもあの日の出来事とこれからの復興へ向けた話で、お互いに励まされ、こうして歩くことの大切さを感じます。
大地震後、大津波前に地域のみなさんが避難した高台は、車や船や家が流される様子を目の当たりにした場所です。「バリバリッ、という音とともに津波に襲われた様子を見ていた場所だから、ぜひ見ていって」と近所のかた。
午後の訪問でも、原発事故のゆくえへの不安と原発政策への怒りは強く感じます。原発建屋爆発後に、市外・県外に避難した、というお宅も少なくありません。
また、あの当日に介護施設で仕事をしていて、利用者を避難させようと公立施設を数か所回って断られ、行政対応の不十分さを指摘する声もありました。
どこのお宅からも歓迎されるというか、話したいことがたくさんある、という感じです。