久之浜/「自主避難」解除/苦悩の渦中

【御厩小学校・入浴サービス】

久之浜地域の住民のみなさんが避難されている、いわき市平体育館、御厩(みまや)小学校、湯本高校の避難所を高橋あき子市議とおとずれました。

久之浜は、津波と火災による甚大な被害を受けたことに加え、3月15日以降は、「原発20~30㌔圏内」の「屋内退避区域」とされ、自主避難が促されている地域です。

【湯本高校・散髪ボランティア】

今月11日、国が新たに「計画的避難区域」と「緊急時避難準備区域」を設定し、これらの区域にいわき市が含まれなかったために、市としては「国がいわき市の安全性を認めたものと受け止め」、「自主避難を解除」しました。

【湯本高校・避難所昼食】

これを受け、住民のみなさんからは不安の声が上がっている、と聞いたのでした。

「放射線量が低くなっているし、安定している、というが、原発事故の終息はまったく見えない状態で、なぜ安全といえるのか」、「自宅にもどったとして、原発でまたなにかあったときに、高齢者がすぐに避難、という対応はもう取れない」、「高校へ通うためのJRが開通していないし、小学生もこちらに通うことになっていて、帰ろうにも帰れない」、「何度か家の様子は見に帰っているが、大きな余震でまた断水になった。帰っても生活できなければまた避難所にもどることになる」というかたがた。

一方で、「ちゃんと文書で‘安全’といってくれただけでもよかった。原発は安心というより不安だが、家に帰りたい」、「家族5人の避難所生活はたいへん。不安だが、これから相談して帰ろうとは思っている」というかたがた。

誰もが口にするのが原発と放射線による被害。原発事故がおさまらないと、まったく先が見えない、といった苦悩の渦中です。

【湯本高校・ 3.11震災被害】