捕らえた獲物/未来を切り開く/対話とつながり

玄関を出ると、「ブ~ン、ブ~ン」と蜂が飛ぶような音がしたと思ったら、ピタッとその音が止まり、「ン?」と思ったら、ずいぶん前から玄関近くに巣を張っていたクモが、捕らえた獲物をクルクルと回しながらがんじがらめにしていました。

こんな様子はめったに見られません。

月曜朝は自宅近くで定時定点の街頭宣伝。きょうも地元の後援会員3人が出てきてくれました。後部座席から身を乗り出して手を振ってくれる若者。かつてあまりない声援です。別の場所でも若者が目立ち、いっしょに未来を切り開く気持ちが高ぶります。

小川地域で参院選の報告をかね、地元後援会員と訪問して歩きました。

チラシを毎回配布していて、話をすることは初めてのかたも多かったのですが、ねぎらわれたり激励されたり、心温まる訪問でした。

なかには、「子どもが医療関係で、あなたを応援している」、「母が共産党を応援していて、私もそう思っている」、「今回は共産党が伸びると思って応援した。これからも応援したい」、「あなたの母親と職場が近く知っていた。応援してる」と、地元のかたも初めて聞く話も少なからず、対話を通じた新たなつながりを築けました。

発達をはぐくむ目と心/発達の実現は権利

『発達をはぐくむ目と心』(白石正久著、全障研出版部)を読みました。

著者は障害児教育・障害児の発達診断を専攻する研究者。本書の発行は06年7月で、月刊誌「みんなのねがい」05年4月号から06年3月号までの12回連載をまとめたものです。副題は「発達保障のための12章」。

執筆時期は、廃止することだけは決まった障害者自立支援法が自公政権によって成立させられた05年10月のまさにその前後。

「『小さな政府』『官から民へ』を合いことばにした責任放棄や国民への『自己責任』の徹底、かつ『規制緩和』による民間依存を進行させている問題は、生存権への制限にとどまらず、自然権、自由権に対する侵害を『実感』させ」るその典型が「障害者自立支援法の制定でした」と指摘しています。

本書はその批判を主眼にしているわけではなく、著者自身が発達保障への理解を認識し感じたように記した、とのこと。

人間が生まれながらにしてもっている可能性の開花が発達であり、その実現はすべての人に保障される権利であることから話は始まります。

大学の先輩である著者からは、学生時代、ほんとうにやさしさを感じられることばをかけられていたことを思い出します。