「話を聞けてよかった」/「増税やめさせて」/お茶

参院選公示前の最後の小名浜での定時定点街宣。

いったん家にもどる途中、信号待ちをしていると、石屋さんと葬祭場しか見えない景色のなかに「ラーメン」の真っ赤なのぼり旗。いったいどこにラーメン屋さんが?

きょうは小名浜地域の後援会員の宣伝カー運転で、6か所の街頭から訴え。かなり狭い場所にも入り込みました。

家から音の出る場所まで(要するに宣伝カーの前まで)出てきてくれて、「最近の政治のことが分からなくて、どうしたらいいか困っていた。話を聞かせてもらってよかった。かんばってほしい」と言ってくださるかた。

自宅で庭に出て聞いてくれ、「消費税増税なんてとんでもない。共産党にほんとうにがんばってやめさせてほしい」と声をかけてくださるかた。

なかには、「共産党、と聞こえたから長谷部さんと思って出てきたよ」というかたも。自宅に招かれて冷たいお茶をいただきました。

集落再生と日本の未来

『集落再生と日本の未来』(中嶋信[まこと]編著、自治体研究社)を読みました。

集落は日常的な生活や生産が営まれる基礎的な地域社会を言います。タイトルのとおり、集落再生は、「この国のかたち」を正す取り組みの一環で、日本の未来に直結することがらととらえられます。

紹介されている事例は、新潟県上越市・長野県阿智村・高知県四万十市・徳島県美波町・京都府南丹市のそれぞれの集落。

住民と行政との協働、市町村の積極的な計画づくり、県などによる補完、都市住民など域外からの支援など、さまざまな担い手が主体的にとりくむ実践です。

民主党が主張する「地域主権国家」には、道州制のように小泉構造改革を地方で推進する主張を含んでいて危ういものですが、大切なことは、当面の集落機能の回復を図るとともに、農林水産物の自給率向上を果たす政策への転換など、国民経済の転換を進めることです。

集落が「限界」状態に陥るのは自然現象ではなく、多くは産業政策や地域政策の失敗によるものだからです。

べからず選挙/302か所/行く先々でのつながり

自宅近くの朝の定時定点での街宣は、参院選前はきょうが最後。

選挙が公示されるととたんに選挙で何が問われるのかを宣伝カーで話せなくなる「べからず選挙」では、ほんとうに困ってしまいます。

きょうは小名浜の洋向台団地から始まって、海岸沿いの9か所の街頭から訴えました。4月からの街頭宣伝が302か所となりました。途中、永崎(ながさき)海岸近くでは、宣伝カーにいっしょに乗ってくれた後援会員のお知り合い宅も訪問。

海を見ると、何とはなしに、写真を撮ってしまいます。

街宣場所のご近所にもごあいさつしながらの行動でしたが、「生協のデイケアで世話になってるんだよ」と顔を見るなり声をかけていただいたり、「前任の県議のお連れ合いとは遠縁なんだ」と言われたり。

なにやらきょうは、行く先々でなんらかのつながりのあるお宅のみなさんと出会えました。

夕刻にはいわき民主商工会の定期総会があり、党地区委員会を代表してのごあいさつをさせていただきました。なにより、国会閉会前に、議論にすらならなかった消費税増税を表明した菅総理の公約破りには、「5%の今でさえ分納でなんとかしのいでいるのに、商売をやめろというのか」と、怒りの声が寄せられました。

ポスター/訪問/負担が重い消費税/街頭から

朝4時半起きして、5時から参院選の政策ポスターを地元のみなさんと1時間強、立てて歩きました。

午前中と夕刻にはそれぞれ神谷(かべや)地域、好間(よしま)地域の後援会員と地元のお知り合い宅を訪問しました。

消費税増税を菅総理が表明したことについて、「今でさえ苦しいのに、弱い者に負担が重い消費税が上げられたらやっていけなくなる」「約束が違うじゃないか」「自民党から出た連中が中心の民主党だから、結局はこういうことになるんじゃないか」と言うかたがた、「年をとって医療や介護が必要な身になってきて、政治がここをおろそかにしてきたことが身にしみる」」「筋を通せるのは共産党だけになってきた」と、ご自分の暮らしと政治が直結している話をしてくれるかたがたが増えていると実感します。

夕刻前の午後の時間帯は私が住む住宅街の隣りの住宅街の4か所の街頭から訴えました。

訪問と街宣と/とんでもない消費税増税

朝9時過ぎから小名浜地域の医療生協後援会員と日ごろのつながりがある組合員さん宅を訪問しました。

自営業者は「民主党も消費税を上げるなんて。小さな業者のことも庶民の暮らしも何も分からない人たちがすること」と、怒り心頭でした。

10時半からは日本国憲法を守るいわき市共同センターの市内いっせい宣伝。小名浜のいつものスーパー前を通っていく車からの声援は次から次とあり、話しているほうがびっくりするぐらいでした。

午後2時からは医療生協職員後援会員と訪問。ほんとうにみなさん、政治について話したいことがいっぱいある、共産党に聞きたい、言いたい、とばかりの勢いでした。大きな期待を感じます。

土手にはホタルブクロ。

夕刻からは小名浜のスーパー前3か所と街道沿いの街頭から訴え。近くの公園のおじさんたち、客待ちをしているタクシー運転手さんたち、買い物に来ていたかたからの拍手、激励の言葉。「まったく言うとおりだ。消費税増税なんかとんでもない。財界言いなりじゃないか」と怒る人も。

励まされる声援/叱咤も/帰宅されるみなさん

金曜日の定時定点の街頭では、自転車通勤する高校時代の同級生、そして通勤されるみなさんからの声援に励まされています。

午前中は平の平窪(ひらくぼ)地域の後援会員の案内で6か所の街頭から訴えました。住宅街ですが、通りかかる車からの声援が多いのには、われながらびっくりします。

午後は、小名浜の医療生協組合員の後援会員が、ご近所を案内してくれました。初めて訪問するお宅ばかりなのですが、「民主党のあの政権にはあきれた。菅さんが変えるわけでないどころか、消費税は増税する、沖縄の基地問題は自民党に舞いもどり、共産党にしっかりしてもらいたい」と叱咤されました。

あるお宅の松の木には感心しきり。

夕刻からは、渡辺ひろゆき市議と5か所の街頭から。帰宅するみなさんからのあたたかい声援に感謝です。

「自民党といっしょ」と自民党席から

新首相が選ばれたもとで、予算委員会の論戦抜きに国政選挙になだれ込むというのは、20年来なかったそうです。

自民党による政治を変えてほしい、と国民のみなさんが願ったはずの昨年の「政権交代」ですが、公約破りを続けたあげく、今度は、疑惑隠し、争点隠し、菅内閣正体隠しの国会閉会です。あきれるほかにありません。

おとといの参院本会議での自民党議員の質問では、民主党政権について、普天間基地は辺野古への移設という自民党案に舞いもどり、財源では消費税増税に踏み出そうとしていることで、やっと与党らしくなってきた、と皮肉られ、「自民党といっしょだ」と自民党席から野次も飛びました。

自民党がお墨付きを与える民主党政権の姿です。アメリカに沖縄県民の総意・日本国民の民意を伝えられない、財界に社会的責任を果たせとも言えない、こんな政治は変えましょう。

マリー・キュリーの挑戦

『マリー・キュリーの挑戦』(川島慶子著、トランスビュー)を読みました。

私と同い年の著者は、本書を書くことが、「社会のジェンダー・バイアスのために、女の子と科学が切り離されていた『自分の』時代を描くこと」でもあったと言います。

また、「書きながら、自分自身の人格や行動パターンが、大日本帝国に生まれ、先の戦争を体験した両親や祖父母、あるいはそれ以外の自分の周りにいた大人たちから、深い影響を受けていることを実感しました。そして、科学者になろうとしていた自分は、まさにそういうことを無視したかったのだということに思い至りました」とのこと。

1867年、ロシア占領下のポーランドに生まれた少女が、「物理の先生になって、同時に政治的行動においても祖国の独立に力を尽くそうとした夢」をもっていたことから本書の話が始まりますが、マリー・キュリーの伝記というより、「歴史の中に生きる存在としての人間の可能性」を若い人たちに語りかけている本だと思います。

著者とは、大学時代、キャンパスで時どき話を交わした、というか、私からちょっかいを出していたことを思い出します。30年も前のことです。私がおぼえているだけだとは思いますが。

雨/白水街宣/好間訪問/平街宣

福島高専近くの街道沿いでの定時定点街宣時は小雨。

9時過ぎぐらいから1時間は大雨だったものの、その後は小雨となり、いっきに真夏のような日差しとなりました。

内郷(うちごう)の白水(しらみず)地域5か所の街頭から訴え。あちこちで外に出てきてくれるかたから拍手がありました。元気をもらえます。

午後は好間(よしま)地域の後援会員とお知り合いを訪問。数日前に、街宣時に差し入れをいただいた事業所をたずねると、「共産党の支持が伸びない理由がわからない。党名を変えないことが大きいのでは?」と。

この話になると、戦前・戦中、国家にはむかって戦争反対と主権在民を主張したことが、権力によって「国賊・非国民」扱いされたうえ、虐殺された党員もいた歴史事実に話が及びます。さらには、戦後の旧ソ連・中国・北朝鮮がおかした事件と日本共産党とを意図的に結びつけて宣伝された事実にも及びます。

いずれも日本共産党の主張と現実の姿とは別なところで日本共産党のイメージを持たされていることがミソです。

夕刻には平北部地域の6か所の街頭から訴え。帰宅や買い物の車が増えはじめ、みなさんからの声援にまた励まされました。

更新講習/街宣/鳩山退陣の教訓

朝の小名浜での定時定点街宣には医療生協職員後援会の2人がいっしょに立ってくれました。手を振っていってくれる人も目立ちます。

きょうは運転免許証の更新講習を受講。

午後、平北部地域の後援会のみなさんと5か所の街頭から訴えました。

菅総理となった民主党政権は、予算委員会でボロが出ては具合が悪いとばかりに、16、17日と衆参の予算委員会を1日ずつ開くとした自らの提案を撤回し、あしたで国会をしめて参院選突入です。

菅総理は、鳩山政権の副総理として公約破りを続けてきた責任の自覚と反省はなし、財界が求める消費税増税を否定せず、消費税増税を主張する自民党と検討会議をつくり、増税に突き進む内閣と言うほかありません。

それにしても菅さん、4年前は「海兵隊は守る部隊ではありません。地球の裏側まで飛んでいって、攻める部隊なのです…日本にとっての抑止力とあまり関係がない…(米軍再編では)沖縄の海兵隊は思い切って全部移ってくださいと言うべき」(06年6月1日、民主党代表代行時)と主張していました。

志位共産党委員長がこのことを指摘して問いただすと、「海兵隊をふくむ在日米軍の抑止力は、安全保障上の観点からきわめて重要」と、まるっきり自民党政権と変わらない答弁。

鳩山退陣からくみ取った教訓は、甘さやブレや動揺は繰り返さないことのようで、アメリカと財界に忠誠を誓うことによって長期・安定政権をめざす民主党の姿があらわになってきました。