かけはし/スローライフ/心に響く語り

通信「かけはし」6月号をご近所230軒あまりに配布しました。

先月、初めてお会いできたお母さんから「あらっ、おはようございます」と声をかけられたり、生協病院事務長時代に当直でお世話になっていた医師のお連れ合いに初めてお会いできたり。毎月のことなのですが、こうして歩くことによる出会いは楽しいです。

午後は、「スローライフ・スローフードを考える歌とお話の集い 笠木透さんを迎えて」に一聴衆として参加しました。主催は青空学童保育クラブ・NPO法人いわきクラブ、共催がいわき雑魚塾ですが、私にとっては、14年前にいわきに舞いもどり、息子・娘をさくらんぼ保育園にあずけて以来の関係です。

米作り文化をもつ日本が世界の飢餓を救おうじゃないか、地球上に生まれた生き物の新入りとして謙虚さを人間はもとうじゃないか、魚と野菜といい友だちが人生を豊かにするんじゃないか。73歳の笠木さんの歌と語りは心にズシッ、と響きます。

張本さん「もう一つの人生」

『張本勲 もう一つの人生』(張本勲著、新日本出版社)を読みました。

5歳のとき、爆心地から約2.5kmの広島の自宅で被爆した張本さんが、3年前(2007年)に初めて広島の原爆資料館の入口をくぐることができた最終章(第7章)のくだりには、ちょっと涙なしには読み進めませんでした。

張本さんは私の少年時代のプロ野球選手で、野球少年だった私にとっては、御多分にもれず(?)、ONに次ぐあこがれの選手でした。通算3085安打は日本プロ野球公式記録歴代1位です。

在日韓国人として、「帰化はしない」と決めたことを語るなかでは、プロレスラーだった力道山や大投手・金田正一さんも登場します。

魅力ある日本プロ野球にするための提言や、メジャー、イチロー、韓国野球、バッティング学を語る章は、「サンデーモーニング」で「あっぱれ!」「喝!」と叫ぶ姿そのものの熱情を感じます。