けさの牡丹/若冲の牡丹/運動会

固いつぼみだった牡丹がみごとに咲いてくれました。160514朝1

たまたまこの間、江戸時代中期の絵師・伊藤若冲の絵を見る機会がありますが、あらためてその精緻な画風に驚かされます。160514若冲1

260年以上も前、1761~65年ごろに描かれたとされる「牡丹小禽図(ぼたんしょうきんず)」(142.7×80.0cm)とその一部。この本(『若冲原寸美術館 100% Jakuchu!』小学館)では後者が原寸大に調整されています。160514若冲2

さて、けさは5時半に花火が上がり、地元小学校の運動会です。160514運動会2160514運動会3

足を運んだ時にはすでに5種目目。160514運動会4

いまや、子どもたちの競技風景より、保護者がその様子に見入る風景がその風物詩(?)

田園回帰がひらく未来

『田園回帰がひらく未来』(小田切徳美ほか著、岩波ブックレット)を読みました。副題に「農山村再生の最前線」とあります。田園回帰全国町村会と一般社団法人・地域活性化センター主催の連続企画「都市・農村共生社会創造リレーシンポジウム」が昨年(2015年)5月から行なわれ、本書は東京会場の第3回(11月17日)の記録です。田園回帰目次テーマは「田園回帰と日本の未来」。第一部では3人が基調スピーチ、第2部ではパネルディスカッション「田園回帰のススメ-共生と循環の扉を開く」。

パネルディスカッションでは3人の田園回帰実践者の報告、コメンテーター、コーディネーターのの発言が収められています。

「消滅可能性都市」を打ち出した一昨年のいわゆる「増田レポート」にはまったく見えていない最前線の田園回帰の波がくっきりと見えるようです。

全体としてこうした田園回帰の現実が多面的に-背景、本質、諸相、戦略の視点から-論じられています。

以下の本も参考になります。『農山村は消滅しない』(小田切徳美著、岩波新書)『地域に希望あり』(大江正章著、岩波新書)『地方消滅の罠』(山下祐介著、ちくま新書)『「自治体消滅」論を超えて』(岡田知弘著、自治体研究社)『地方消滅論・地方創生政策を問う』(岡田知弘・榊原秀訓・永山利和編著、自治体研究社)。いずれも「自治体消滅論」が成り立たないことを示してくれていると思います。