共産党全県演説会/民進・ましこ氏登壇!/穀田・いわぶち・くまがい氏/野党共闘は残り6選挙区

きのう(5月14日)は、郡山市・ユラックス熱海を会場に参院選勝利をめざす日本共産党全県演説会がありました。私は行けませんでしたが…

全県から1,400人を超える参加者だったようです。160514穀田演説会民進党のましこ(増子)輝彦参院議員が、7月予定の参院福島選挙区の野党統一候補として登壇し、あいさつするという画期的演説会でした。160514穀田演説会・増子ましこ氏は、元自民党で、二大政党をめざして民主党に移ったことなどを自己紹介し、民主党政権時に経産副大臣を務めた際には、原発の安全神話にどっぷりつかっていたことを「あらためてお詫びする」との言葉もあったようです。160514穀田演説会・増子あいさつそして「福島から安倍政治にストップをかけて日本の平和を守り、福島の復興、県内原発全基廃炉を実現しよう」とあいさつされました。160514穀田演説演説会では、穀田恵二国対委員長・衆院議員が、戦争法廃止、アベノミクス転換、TPP撤退を求め、「新しい歴史を刻んだ力で、ましこさんを当選させ、比例でも野党共闘のかなめで最大の馬力となる日本共産党を必ず勝たせてほしい」と訴えました。160514穀田演説会・いわぶちまた、いわぶち友参院比例候補、比例候補に替わったくまがい智候補がそれぞれ決意を込めてあいさつしました。160514穀田演説会・熊谷全国的には、32選挙区の1人区のうち、14日までに26まで野党・市民連合による統一候補が実現しています。安倍政権打倒へ向けた歴史的な野党共闘は残り6選挙区、“全1人区で統一”が視野に入ってきました。160515ハタ・統一14日まで演説会の様子の写真はいわぶち友候補のフェイスブックから拝借。また、伊藤ひろゆきいわき市議のブログもご覧ください。

福島原発事故と小児甲状腺がん

『福島原発事故と小児甲状腺がん』(宗川吉汪[そうかわ・よしひろ]・大倉弘之・尾崎望[のぞむ]著、本の泉社)を読みました。ブックレット仕様です。160515甲状腺がん「はじめに」の冒頭で「本書の主張は単純明快です。福島の小児甲状腺がんの多発の原因は原発事故でした。福島県が2015年8月31日に発表した第20回県民健康調査のデータを統計学的に解析した結果、上の結論を得ました」と。160515小児がん目次1章が本書主張を論証するメイン、2章がその統計学的分析、3章が臨床医としてとりくんでいる避難者健診、1・2章を受けての提言です。160515甲状腺がん5㌻

まず、県の発表結果の発見率から単純に患者数を推定し、次に先行検査・本格検査での平均観察年数(先行=9.5年、本格=2.975年)を加味して10万人当たり1年間の患者発生数を推定(先行=9.5人/年、本格=54.7人/年)し、さらに受診対象者に対する実際の受診者の割合である受診率を考慮して、統計学的に以上の推定値がどの程度の誤差の範囲にあるかを導いています。160515甲状腺がん38㌻結果、先行と本格の発生頻度の比は11.7:35.4。そして、原発事故後に発症した子どもの甲状腺がんの67%以上は原発事故によると推定しています。

県側が原発事故の影響を否定する論拠とした「チェルノブイリ後の事実」とは異なる事実が報告されている、「先例となる被災国の知見をゆがめて伝えることで、教訓を生かせなくなる」(尾松亮氏、「朝日新聞」福島版4月18日)との指摘もあり、地域別・年齢別・性別の影響の違いなどを含めてより詳細な分析結果を県側が示すとともに、経済的な不安なしで継続的な健診を東電と国の責任で実施することは不可欠です。