勿来新春/余興と大喝采/「かけはし」配布

勿来(なこそ)地域の新春のつどいがあり、伊藤ひろゆき市議、宮川さんとともに参加しました。

私たちの「あいさつ」の第一部はともかく、第二部の余興がなによりの楽しみです。

「白虎隊」の剣舞に始まり、ハーモニカ演奏、全市的に身内的にはなくてはならない「白波5人衆」、100人近い参加者が全員で抜いた「大きなカプ」、医療生協後援会員が中心の「健康体操」。

そして、伴奏も何もない「カラオケ」コーナーでは、歌自慢のみなさんが「アカペラ」。私もご指名により長淵剛の「乾杯」。歌詞が流れて出てくるカラオケ以外に歌う機会はないのに、大喝采。いやはや、ホッとしました。

家にもどってからは、私と宮川さんの通信「かけはし」をご近所240軒ほどに配布。

昨年3月の原発事故以来、お連れ合いの実家の帯広市に10月まで避難し、その後も行ったり来たりの生活だった、というかたと10か月ぶりの再会。

「このたびはほんとうによかった、がんばってほしい」とご夫妻から声をかけられ、よかった!

湯ノ岳/東大地震研/隣組有志

縁あって、いわき市の名峰・湯ノ岳(ゆのだけ)にあるお宅をたずねました。

東京大学地震研究所の研究員が地震観測のために、昨年3月以来も来ているそうです。

その調査によると、いわき市内とその周辺は、あれ以来、地震の震源域となる頻度は抜きん出ているのがデータからも明らかになっている、とのこと。

これは、自然科学的に注目すべき事態と見るだけでなく、居住を含めた防災対策をしっかりと確立するうえでも、行政と住民が共有すべき情報ではないかと思います。

夕刻には、私の隣組の有志のみなさんが、県議選のお疲れさん会とかねた新年会を企画してくれました。「これからしてもらわないとならない仕事がいっぱいありますからね」とみなさん。ともかくありがたいです。

物理の疑問

『知っておきたい物理の疑問55』(日本物理学会編、講談社ブルーバックス)を読みました。

「鉛筆で紙に字が書けるのはなぜ?」、「暗くなると色が見えにくくなるのはなぜ?」、「若い人には高音がよく聞こえるのはなぜ?」、「熱すると赤くなるのはなぜ?」、「金が金色をしているのはなぜ?」、「宇宙旅行をすると歳をとらないのはなぜ?」、「宇宙が始まる前には何があった?」などなど、身近な疑問に答えています。

「物理学を専門に仕事をしない方にとっても、物理学を学ぶことはとても価値のあることです。社会の動きは複雑です。しかし表面的な動きに気をとられて、根本的な問題に気づかなければ状況を改善することはできません。物理学を学ぶ人は、こうした問題の本質をとらえ、その改善法を考えられるように鍛えられます」。

もっと真剣にとりくめばよかった! と反省しきりですが、人生これからも勉強です。

政調会/「フクシマ」発信の重要性/道半ば

来月15日開会予定の来年度予算編成議会へ向け、各部局の考え方を聞く政調会がありました。きょうと来週月曜日の2日間です。

きょうは企業局、総務部、病院局、生活環境部、商工労働部でした。

個人的に言えば、原発震災のまっただなかにある県として、全国、ひいては世界に対して「フクシマ」としての主体的で強力な発信が必要だと思っています。

たとえば、原発震災前の自公政治による「構造改革」そのものの県立病院改革プランの全面見直しによる行政としての責任ある医療提供体制の再構築、県内中小企業を主体とした循環型産業・経済社会の構築、「行革」の名による公務縮減と公務員減らしの全面見直しによる公務の再構築、これらを通した防災・福祉を柱とした行政の再構築、そして行政への信頼回復は、福島県が主体として発信することが重要です。

かなり道半ばです。

建設関係新年祝賀/復興への思い/きょうも震度4

いわき地区建設関係団体連絡協議会新年祝賀会に参加しました。

この協議会は、いわき市建設業協同組合、いわき地区電気工事協同組合、いわき管工事協同組合など、15の団体が加盟しています。

地元に密着した建設団体として、大震災時の救命・捜索活動に力を尽くしたことや、これからの復興へ貢献したいという熱い思いを語ってくれた太田和夫理事長の主催者あいさつに感銘を受けました。

それはそうときょうも震度4の地震がありました。自家用車でガソリンスタンドに入ったその瞬間、ガタガタッとした揺れにはまた驚きました。

その後も何度かの余震。あれからきのうでちょうど10か月。なかなかおさまりません。

ヨウ素剤郵送/考えさせられる「公務」/公務への信頼

今年に入り、いわき市から、ヨウ素剤が郵送され、第一原発4号機がまたぞろこうした事態を招きかねないからなのではないか、と相談がありました。

郵送によるこの配布自体は、昨年11月末、「未だ原発事故が収束していない状況にあり、また、配布した安定ヨウ素剤が本年12月に有効期限を迎え、対象となるすべての方に新たに配布する必要がある」との判断で、12月中に順次発送されたものでした。

受け取る側からすれば、政府が、およそ信じがたい「原発事故終息宣言」を発する一方で、事故原発内部は誰もわからない現実です。当然、批判的な専門家はこの現実を直視したコメントを率直に発してくれます。

こうしたなか、県や市は、事故原発の実情を把握したうえでのあらためてのヨウ素剤配布なのか、事故原発が大きな余震でまた事故を起こした場合、34万いわき市民の避難計画を市はつくってくれているのか、私たちはそのときにどうしたら避難できるのか、わかる手立てはあるのか、とりわけ子どもたちをどう守ろうとしているのか、という切羽詰った話です。

いったい、行政の責任とはなんなのか、こうした場合に備えて、住民に安心できる対応策を示し、なおかつ、現実にそうなった場合、住民に寄り添ってその対応を住民といっしょにすることではないか、と思うのです。

「公務」とはそういうものではないのでしょうか?

公務に対するそうした信頼を突き崩した原因を取り除くときではないでしょうか?

それでも公務員は減らしたらいいのでしょうか?

私は「そうじゃない!」と言い続けてきたつもりですが、現実は逆に進んできました。そうした政治家が支持されてきたからです。

どうすればいいのですか?

議員を減らせば済む問題なのですか?

いろんなことが有権者に突きつけられていると思います。

団会議/みなさんの声を受け止めて

新年明けての最初の県議団会議です。

年末年始に住民のみなさんから聞いた声をまじえながら、今年の展望を切り開く話。

12月県議会を終えての「県政報告」の仕上げもしました。

さらには、県外避難者の要望を直接聞く活動予定や、来月15日から始まる予算議会である2月県議会へ向けた課題なども議論。

今年も、みなさんの声をしっかり受け止め、5人そろって全力です!

議会報告会/「廃炉」廃案に怒り/これから

党の平神谷(かべや)地域と草野地域の後援会合同の「議会報告会」があり、渡辺ひろゆき市議と参加しました。

県議会が全会一致で採択し、県知事も明言し、県の「復興計画」(第一次)にも明記されている県内原発全基廃炉を求めることについて、党市議団が提案していた意見書案が、一部会派の賛同が得られず廃案になったことには、怒りの声が寄せられました。

報告会後は、会費による手作り料理の昼食会もあり、「私のところにも、県議選の結果はよかった、と何人からも電話があった」、「よかった、よかった、と会う人会う人に言われ、やっぱりよかった」と、後援会員のみなさん。

ともかくみなさん、「いろんなことはこれからですもんね」と。ほんとうにそうです。原発廃炉も、全面賠償も、徹底除染も、声をいっそう広げないとなりません。

ペロと散歩

たぶん、昨年の県議選告示前日の11月9日以来、ほぼ2か月ぶりにペロと散歩しました。

いまや、ペロと夫婦の「3人」の家族で、この2か月間で言うと、帰省した娘が30分ほどの散歩をお正月にしてくれたぐらい。

家族の一員にたいへん申し訳ない気持ちでいっぱいです。妻は妻で忙しいし…

家の中と野外とでは、ずいぶんと表情が違います。ましてこの間、地震もまた少なくなく、地震のたびにビクッと反応するペロの姿を見ると、「ひとり」でいるときはもっと寂しいだろうなぁ、と感情移入。

家族ですね。

正月の悔い/また前へ

きのうのいわき市消防団第一支団の出初め式のあいさつで、たぶん3分に満たない原稿を用意して、こう話しました。

「私自身も…津波の直撃を受けた被災現場を歩き…消防団のみなさんが救助・捜索活動にあたっている姿が目に焼きついています。

消防活動を優先させることを許す家族への熱い思いもあったでしょう、亡くなられた家族や親族、仲間への鎮魂もあれば怒りもあったと思います。

なにより、その活動の支えとなったのが、消防団への誇りではなかったかと思います。

同時に、昨年の震災が示したことは、地域に根ざす消防団の活動の重要性であり、地域での絆の大切さだと思います。それぞれの地域でのネットワークこそが防災のかなめだ、ということだったと思います。

それだけに、こうした活動をしっかりと支えるしくみ、制度を支える政治のありかたもおおいに問われたと思います。

今年はこうしたことを含め、文字通りの復旧・復興と再生へ踏み出す年です。県としても『応急的復旧、生活再建支援、市町村の復興支援』を位置づけた県復興計画を策定し、市としても、『被災者の生活再建』をとりくみの柱の第一とした復興事業計画を策定しました。

復興の柱は、やはり、一人ひとりの生活再建です。これなしに、復興はありえません」。

私の直前にあいさつしたのは民主党衆院議員で、「税と社会保障の一体改革」をよろしくお願いします、とその中身にいっさい触れずにのうのうと語ったのでした。

「県と市が、一人ひとりの被災者の生活再建を復興の基礎にすえているのに、増税、医療費窓口負担増、介護保険料引き上げ、年金給付引き下げ、保育の自己責任化で、被災者の生活再建をこばむ政府のさかさまな方向は受け入れられません」のひと言を追加できなかったことが、今年の正月で唯一悔やまれるのです(風邪様症状による不調のぞく)。

ひと晩悩まされましたが、忘れて、きょうからまた前へ進むことにしました。