原発現地調査

福島県議会の企画環境委員会による福島第一原発現地調査をしました。

建屋損傷がいまだ生々しい3・4号機では、使用済核燃料プールのうえの瓦礫はいまだ撤去作業中の説明がありました。

各原子炉内の温度は実測値ですが、「正確かどうかはわからない」「プラスマイナス20度の範囲」という第一原発所長の説明で、要するに誤差が40度もあるし、不正確かもしれない温度。

構内をバスで案内してもらうと、私の簡易放射線測定器(DoseRAE2)で、バス車内でも毎時30~40μSvはあたりまえ、3号機前の海岸側では毎時1000μSv(1ミリSv)を超え、この測定器を手にして初めてアラームです。

ピーピーとうるさくて電源を切ったよ、という議員もいました。

ともかく、東電による構内の線量測定でも、私の測定器でも場所によってかなり幅があります。

第一原発から約20kmのJヴィレッジで「防護服」を着たり、積算線量計を身につけ、それから2時間強で戻ってきたと思いますが、0.038ミリSv(38μSv)の被曝でした。

ちなみに、私の測定器でのバス車中での国道6号線での放射線量測定値は、「毎時μSv」の単位で、Jヴィレッジ入口で4ぐらい、楢葉町役場前の前後では1.1~3.9と幅があり、夜ノ森公園入口では11、第二原発前では5.5。

原発労働

『検証 原発労働』(日本弁護士連合会編、岩波ブックレット)を読みました。

昨年(2011年)8月4日の原発労働問題シンポジウムの記録です。

このシンポは、日弁連が「人間の復興を目指して」をテーマにした震災・原発問題の連続シンポの第一回でした。

日本共産党の渡辺ひろゆき・いわき市議会議員もシンポジストとして参加し、執筆者の一人として登場しています。

渡辺市議への原発労働者の相談や、日弁連貧困問題対策本部による原発労働者への聞き取りによっても、原発労働の下請け・孫請け・ひ孫請けと人夫出しの実態があり、これによって原発の現場で働く劣悪な非人間的な労働が集中的に顕(あらわ)れていると思います。

廃炉へ向け、長期にわたる原発労働は不可欠です。派遣労働があたりまえの労働法制の抜本的改正と、原発現場で働く人たちの労働環境の抜本的改善をいそがなければなりません。