本多勝一さん

『本多勝一の戦争論』(新日本出版社)を読みました。

本多さんも80歳になるそうですが、マスコミ・ジャーナリズムの役割についてなにを語ってくれているだろうか、との思いです。

「ただの『マスコミ』(情報産業)であって、ジャーナリズムではない」という言葉は、少なくとも私にとってはずしりと響きます。イラク戦争が「国連を無視したブッシュ政権の明白な一方的侵略に、はっきりと『侵略』という単語を使っているテレビも日刊紙もない…使っている日刊紙は政党機関紙とはいえ『赤旗』だけとは、情けない」と評しての結論です。

「活字に頼る新聞は記者の『眼力』と『筆力』がますます重要になってくる」のに、「ますます必要なときに、ますます少なくなってはいないだろうか」。私はそんな気がします。

著者が尊敬する共同通信OBの新井直之氏は「いま伝えなければならないことを、いま伝え、いま言わなければならないことを、いま言う」とジャーナリズムを定義していたそうです。

本多さんは、それはなにかと言えば、「何らかの意味で人類の未来なり人類の幸せに通ずること」だと言います。

戦争は「止められます! それにはジャーナリストの活躍こそが有効だと言いたい」というメッセージを多くのマスコミ関係者が知っていただけたら、と強く思います。

「やりまっせ!」/暮らし応援を/高橋先生

木曜日朝は高橋あき子市議、地元の後援会員と2か所での定時定点。

自民党の県議や公明党の市議が「おっ、やってるな」といった感じでにこやかに手を振って行ってくれる姿には、「やりまっせ!」といった気持ちにさせられます。

県庁へ行き、知事あてに「県民の暮らしを応援する施策の実現」を求める要請をしました。党県委員会・県議団・地方議員団連名で県内各地から22人の議員らが参加しました。

「子どもの医療費を中学卒業まで無料に」「75歳以上の方の窓口負担を無料に、65歳以上の負担軽減」「住宅リフォーム助成制度の創設」など、県議団もこの間の議会で論戦していますが、来年度予算案の中では「ゼロ回答」になっています。

来年度も人工島には当初予算案で32億円も計上しておきながら、「お金がない」「公平な負担が必要」などを口実に「できない」という話ばかり。

9000億円の予算のなかで、子どもの医療費はあと10億円程度、住宅リフォーム助成制度創設も秋田県にならえば20億円程度、75歳以上医療費無料化は180億円ぐらい。

「福祉のこころ」はないのか、と思わざるを得ません。共産党を除く「オール与党」に支えられる県政の実態です。

いわきにもどってからは、私が病院事務長時代、ずっと院長を務めていただいた高橋直人(なおひと)医師の退職にあたり、「高橋先生を送る会」に参加しました。小泉純一郎厚相時代、医療改悪反対の世論を広げようと、2人で近隣の開業医、病院をたずねて懇談して歩いたことがいちばんの思い出です。

科学の目

『「科学の目」で見る日本と世界』(不破哲三著、新日本出版社)を読みました。

昨年の2つの講演の記録です。ひとつは10月30日、日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会が、バンドン会議とこの組織の55周年記念集会で講演「世界史のなかで21世紀を考える」、もうひとつが11月7日、「赤旗まつり」での講演「『科学の目』で日本の政治史を読む」。

とくに日本の政治史を「科学の目」で読むにあたって、「社会の発展や国民の生活を抑え込んでいる害悪の根源、その根っこがどこにあるのか、それをまずつかむ必要」があること、そして政治のいちばんの中身が「害悪を取り除こうとしてる勢力と、その害悪に固執してもっと悪くしようとして頑張っている勢力とのあいだの争い」であることの指摘は重要だと思います。

こうした「目」で、アメリカの占領と戦後日本の始まり、日本の政治が元気だった70年代、共産党排除と「オール与党」体制をつくりあげる支配勢力の総反攻の80年代、「非自民」政権の失敗と共産党躍進の90年代、そしてまた支配勢力の新たな総反攻が「二大政党」を看板にして始まった21世紀初頭を見定めます。

国民が自民党政治を経験し、そしてその政治を変えることを期待された民主党政治を経験したことは、今後の日本の政治にとって非常に意味があり、「時間はかかっても、未来に向かう国民の探求は、必ず、社会をゆがめ生活を押さえつけている害悪に立ち向かう方向に発展する」と、その確信が語られます。

朝のおなじみ/長寿会/訪問/切なる訴え

火曜日朝は小名浜で定時定点。7時50分から20分ぐらいですが、この間のわずかに違う時間帯に散歩されるお2人とはすっかりおなじみとなりました。

事務所開きの地元紙報道によるかもしれませんが、いつにもまして手を振っていってくれるかたが目立ちました。ありがとうございます。

午前中は、短時間でしたが、小名浜長寿会連合会理事会の会議前の時間をいただき、高齢者医療の「新制度」について医療生協の理事としてお話をさせていただきました。

「差別の仕組みを継承する高齢者医療『新制度』案」のタイトルを用意しました。結論は、「後期高齢者医療制度は廃止し、もとの老人保健制度にもどしたうえで、ほんとうに安心できる高齢者医療制度をどうするか、国民的な議論が必要」ということです。

話し終えてからのみなさんからの拍手がありがたいです。

生協病院に寄ると、職員からは「事務所開きの記事を見ました。いよいよですね。いっしょにがんばります」、患者さんからは「知り合いに声をかけてるんだ。応援するぞ」と、ほんとうに力強いです。

午後は平の赤井地域で後援会員3人の案内でお知り合い宅を訪問。

「若い人の仕事をうばい、老人には負担を押し付けているのは全部政治の責任だ」、「年金を減らしておきながら何でも天引きする。安心できる年金制度にしてほしい。民主党には幻滅だ」、「自分たちの声がまともに通る政治のためにがんばってほしい」と、切せつと訴えられました。

週の始まり/高齢者から元気/「保険医療の崩壊」

月曜日朝は自宅近くの街道交差点、そこからほど近いバイパス道路の一般道出入口の2か所で定時定点。

みなさんから手を振っていただき、また新たな週の始まりです。

午前中は、私の地元の後援会員と訪問。途中、まもなく100歳になるという、散歩中のおばあさん。「あんたがたも大変だよねぇ」と。なにせお一人で散歩ですので、元気です。

あるお店では94歳のおばあさんが玄関に出てきてくれました。「がんばってよ。若い者は仕込み中だから、私からよく言っとくよ」と。

元気をもらえましたね。

午後は宮川県議、吉田えいさく党地区副委員長と今月26日の演説会の案内のために、市内11団体を訪問しました。

TPP(環太平洋パートナーシップ協定)についてはJAでも商工会議所でも医師会でも話題になり、農業だけではなく、医療においても保険医療が崩壊させられかねない問題をはらむことが共有できたことは有意義でした。

事務所開き/訪問で出会う同窓生/つどい

「はせべあつし事務所開き」がありました。

会場は事務所の2階だったのですが、部屋に入りきれず、階段や屋外でその様子をうかがわざるを得ない人たちが出るほど盛況で、ほんとうにありがとうございました。

最後は参加者全員で「ガンバロー!」三唱。

午後は草野地域の後援会員2人とお知り合い宅を訪問。3人そろって中学同窓で、訪問先でも同窓生と出会ったりして、楽しく対話できました。

夕刻は四倉の後援会員宅をお借りして7人の「つどい」。

人間関係の希薄さ、若者たちの雇用状況の深刻さ、高齢者が住みづらい地域社会、などなどの実情が出されながら、医療生協が健康づくり活動などで地域でのきずなを広めている活動なども紹介され、けっきょく、こうしたつながりを広げ、こうした小さなつどいを網の目のように開き、暮らしの実情やその苦しみを生み出している原因、税金の集め方と使い方を決める政治のあり方を、主権者として語り合っていくほかにないね、と。

訪問/檀家/保育現場/地区労

午前中は医療生協支部活動が活発な団地内の組合員さん宅を訪問しました。

「健康体操にいつも行ってるんですよ」「3月の行事に参加するんです」「親子で医療生協にはお世話になってます」のお話は医療生協ならです。

あるお宅では「お寺の檀家でいっしょなんですよ」と。びっくりです。

午後は保育園職場におじゃまする機会があり、民主党政権下で検討されている「子ども園」について話しました。介護保険がモデルになっていて、行政の責任は大幅に後退し、保育現場を「市場化」する構想です。現場のみなさんはさすがに承知されていて、「保育を競争原理にさらすなんて許せない」との怒りの声。

夕刻は小名浜地区労の赤旗開きで党を代表してごあいさつ。社民党、地区労傘下の労組出身の無所属市議とごいっしょしました。

テーブルをまわってごあいさつしていると、「ウチの近くを宣伝カーで来たときにはゆっくり走ってよ。来た!と思ったらいなくなってたよ」と。いろんな激励を受け、ほんとうにありがたいです。

国道6号/つどい/訪問/郵政後援会

金曜日朝の定時定点は3週間前から神谷(かべや)地域の国道6号線沿い。渡辺ひろゆき市議も駆けつけてくれました。

クラクションの声援、運転席の窓を全開しての声援、ほんとうにありがとうございます。ある法人でいっしょに評議員をしている自民党市議会議員も、助手席の窓を全開し、運転席から手を振ってくれていました。

午前中は平(たいら)の原高野(はらごや)地域の後援会員宅をお借りして「つどい」がありました。こうした場に来てくれるのは初めてのかたは、「県議会が共産党以外は知事の言うことにはなんでも賛成するオール与党とは初めて知ったし、人工島の話も初めて聞いた」と驚かれていました。

こうした少人数の場で候補者の話を聞く機会はもっとあってほしい、とはみなさんからの要望です。

午後は高校の元教員の後援会員がかつての同僚のみなさんを中心に案内してくれて訪問しました。いろんな機会にうかがっているらしく、近況の様子を交流しながら、「応援してるんです」「がんばって」のお言葉が暖かいです。

夕刻には党郵政後援会の「日本共産党との懇談会」に高橋あき子市議と参加しました。

人工島には優先して税金をつぎ込む県政が、共産党以外のオール与党に支えられていることにはやはり批判が相次ぎます。「川の河口が閉塞し、雨が降ると田んぼに川から水が流れ込む被害があることは県も承知しているのに、要請に行っても、予算がない、とまともの対策がとられない。税金の使い方が違う」と、話は具体的です。

郵政後援会だけに、民営化後の職場現場に経営主導で成果主義・競争主義・効率化がはびこる実態が口ぐちに語られました。日本航空もたいへんですが、公共性のきわめて強い郵政現場も重大事態が進行しているようです。

同級生/高齢者医療「新制度」/選挙事務所

木曜日朝の定時定点は、先々週から2か所。1か所めはこれまでも続けていた8時前に終える場所と、2か所めはそれまで水曜日にしていた福島高専近くの道路沿い。

1か所目では中学同級生が近所の職場に朝早くから来ていて、出てきてくれたので、街宣様子の写真を撮ってもらいました。

きょうは、高齢者医療の「新制度」について来週話す機会があり、その準備。中央社会保障推進協議会や全国保険医団体連合会、全日本民医連のホームページをたどりながら、あれこれと思案しつつ、用意しました。

自宅でカップラーメンを食べていると、午後1時5分からNHK「スタジオパークからこんにちは」には張本勲さん。被爆体験を語ることと野球界への提言を熱く語る姿に引き込まれてしまいました。

夕刻には、私の選挙事務所のご近所に高橋あき子市議とごあいさつ。事業所や自営業店舗が大半ですが、やはり、民主党政権への失望、自民党議員の揚げ足取りの質疑への失望の声はきわめて、はなはだ強いです。

「共産党の言っていることはいつもそのとおりだと思う」「私は共産党を応援する」「お客さんたちに勧めたい」「マスコミの報道はなにか違う」「イギリスに仕事で年に3度は行くが、食料品に消費税はかからないし、医療費窓口負担もない。日本の消費税増税論議はまったくおかしい」と、いろんな対話ができました。

「小中とも後輩」/励まされる街宣/800回

けさの定時定点は、先々週から始めた北目町の国道399号線の橋のたもと。元県議の伊東達也さんの自宅のすぐ近くです。きょうも応援に出てきてくれました。

午前・午後ときょうは内郷地域。いつものように、スーパー前でみなさんといっしょに訴えたあと、私が卒業した中学校のまわりの4か所の街頭から。もちろん、学校には直接声が届かない場所です。

ある場所では「この家で生まれ育った。あんたは小中とも後輩だ」というかたが、話を最初から最後まで庭で聞いてくれ、拍手と激励を受けました。感動です。

午後も私が育った高坂団地を中心に街頭から訴え。家から出てきて声をかけていただくかた、散歩中に最後まで聞いて拍手していただくかた、家の窓から身を乗り出して手を振っていただくかたなど、おおいに励まされる街宣でした。

夕刻には地元にもどり、後援会員と訪問。きょうは文字通り「老若男女」のみなさんから「応援してる」「期待してるんだ」「来てもらってありがたい」「テレビで自民にも民主にもあきれてる」と、激励の言葉をいただきました。

昨年4月から「候補者専任活動」ですが、街頭からの訴えがちょうど800回となりました。