雨のきょうはまず、全日本民医連の『いつでも元気』、医療福祉生協の『comcom(コムコム)』のそれぞれの5月号の特集「子どもの貧困」、「子どもの居場所 おとなの居場所」を読みました。「元気」には長野、京都の民医連医療機関のとりくみ、名古屋市内と練馬区内での「無料塾」「こども食堂」が紹介され、「コムコム」ではNPO法人の赤石千衣子さんのインタビュー、名古屋市内と大田区内の「こども食堂」が紹介されています。京都・かどの三条こども診療所の「貧困を発見するポイント」は医療機関に限らず、参考になると思います。
午後には、おとといからぼちぼちと読み進めていた月刊誌『経済』6月号を興味深く読みました。なかでも特集「アベノミクス 破綻と転換」の藤田宏さん「貧困クライシス」では、5つの図、8つの表を使い、「危機」と同時に「転機」「重大局面」の意味を持つクライシスの現実を浮き上がらせ、安倍政権打倒の世論と共同をさらに発展させ、ピンチをチャンスに変える、「働く貧困」打開の政策提起を訴えています。
論文では「働く貧困」層を、“結婚の壁”、老後の年金水準から年収300万円未満としています。2番目の表では、1997年から2012年にかけて「働く貧困」層が580.5万人も増大し、非正規労働者の9割近く(89.1%)になっているだけでなく、正規労働者の3割近く(28.8%)になっており、雇用者に占める割合は過半数を超える55.1%という驚くべき高さになっていることが示されます。