『18歳からの民主主義』(岩波新書編集部編)を読みました。
各執筆者が、今年の参院選から投票するであろう18,19歳の有権者に語りかける口調で書かれています。
三部構成で、「Ⅰ 民主主義のキホン」では6人の学者、ジャーナリストがそもそも論を語ってくれます。
「Ⅱ 選挙。ここがポイント!」でも、10人の各分野の達人が、具体的に何を判断のよりどころにすればよいかの簡潔なヒントを示します。
「Ⅲ 立ちあがる民主主義!」では、18歳から101歳まで、世代も、立場も、職業も違う多彩な人たち19人が、民主主義について思うところを縦横に記してくれています。
税金の集め方・使い方の現実と民主主義的ルール確立のためのヒントが弱い気がしますが、あくまでも考えるためのヒントなので、契機になればと思います。
いずれにせよ、若者を読者の対象としていますが、全有権者にとって間違いなく参考になる本だと思います。