『電力自由化で何が変わるか』(小澤祥司著、岩波ブックレット)を読みました。
先月(2016年4月)から“電力会社を選べる時代”が到来し、消費者にとって選択肢が広がる、電気代が安くなる、経済活性化につながる、などと一見いいことずくめのように聞かされます。数多くの小売事業者が参入もしているようです。電力会社を自由に選べるのようになるとはどういうことなのか、どう対応したらいいのか、何もしないでいたらどうなるのか…自由化の内容や過程を検証し、原子力発電や再生可能エネルギーはどうなるのか、誰の何のための自由化なのか、国民にとってより良い電力・エネルギー制度とは何か、どのようにエネルギーを使っていくべきか、電力自由化をめぐる疑問・課題に答え、いっしょに考える書です。