再生可能エネルギー100%/日本でも具体的な展望

『再生可能エネルギー100%時代の到来』(和田武著、あけび書房)を読みました。再エネ100%

こういうものを読むにつけ、国民の意思とは無関係に、「原発重視・再生可能エネルギー抑制政策復活の動き」(96㌻~)を加速・強行する安倍政権の時代逆行の姿勢が浮き彫りです。

本書では、著者自身が現地での調査・研究を続けるデンマーク、ドイツでの具体的な事例も紹介されています。私も4年前、福島県議会視察団の一員としてドイツを訪れた際、バーデン・ヴュルデンベルク州政府大気環境エネルギー省、フライブルグ市環境保全局カールスルーエ市(人口約28万人)、ブライトナウ村(人口約2,000人)での各担当者・首長らの積極的な姿勢に心打たれたものです。再エネ100%まえがき

再生可能エネルギーは脱原発・地球温暖化防止・平和維持にとって不可欠であることがまず強調され、世界のエネルギー動向として、再生可能エネルギー100%へ向かう転換が趨勢になりつつあることが示されます。再エネ100%世界

同時に、多様な再生可能エネルギー資源が豊富に存在し、それを活用する技術力も高く、現に「国際再生可能エネルギー機関(IRENA)」が再生可能エネルギー普及によって「日本はとくに波及効果が大きい国」と予測し、国内でも原発の再稼働はやめ、電源構成での原発比率を下げ、再生可能エネルギー比率を上げることを望む世論が多数なのが現実です。再エネ100%日本

だから、再生可能エネルギーの適正な普及政策を採用し、市民・地域主導で地域社会の発展に結びつく普及方式をとることで、日本において飛躍的な普及が可能な未来が具体的に展望できることが示されます。

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