1人あたりの国民総所得と給与/詐欺/完全賠償の実現を

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安倍首相は、今月5日に「アベノミクス」の成長戦略第3弾を発表した際、海外経済に恵まれ、成長シナリオを実現できれば、1人あたりの国民総所得(GNI)は年3%を上回る伸びとなり、10年後には現在の水準から150万円増やすことができる、と話していました。

都議選応援演説で首相は、この「1人あたりの国民総所得」の部分を、「平均年収」とか「年収」とか「みなさんの所得」とかと言い換えて話していた、とのこと。

国民総所得(GNI)は、以前は国民総生産(GNP)と言っていたもので、日本人や日本企業を「国民」とみなし、日本企業の海外での所得も含まれます。だから、企業が国内の工場を閉鎖して海外に展開し、国内で得ていた所得を海外で得れば、GNIは変わりません。また企業がもうけを増やしても労働者に回さなければ、GNIは増えても給与は変わりません。

要するに、「1人あたりの国民総所得」と「1人あたりの給与所得」はまったく別の指標です。

130616日曜版

小泉内閣(2001年4月発足)の2年目から安倍第一次政権の07年までの5年間では、1人あたりのGNIは396.8万円から414.5万円へ17.7万円増えましたが、1人あたりの給与は412.2万円から396.4万円に15.8万円減っています。ちなみに01年から06年の企業の利益は26.2兆円から54.4兆円にほぼ倍増です(グラフは「しんぶん赤旗」日曜版6月16日号)。

首相自らが、日本国民と日本経済に責任をもたない多国籍企業の利益を優先し、幻想とうそを振りまくなど、詐欺と言っていいもので、とうてい許せるものではありません。

と怒りつつ、きょうは当面の活動と6月議会での質問についての県議団会議、夕刻近くには「ふくしま復興共同センター」の「原発事故被害の完全賠償を実現するための要望」に基づく県交渉に同行しました。

感動した朝の街宣/内郷いっせい行動/15日演説会案内

130612中山の朝

けさは自宅からほど近い、バイパス道路の出入り口での定時定点の街宣。党支部・後援会の地域で言うと、私が住む地域の隣りの住宅街の3人の後援会員が旗持ちと手振りに出てきてくれました。

妻の実家がある地域からの通勤者が通る場所だからなのかどうかは定かではありませんが、いつも、手を振っていってくれるかたが少なくありません。そのなかにきょうは、市薬剤師会と市農業委員会の顔なじみの役員が、にこやかに手を振っていってくれる姿があり、私は感動してしまいました。

130612内郷行動

きょうは内郷(うちごう)地域でのいっせい行動に参加しました。私が生まれ育った地域なのですが、久しぶりで、ちょっと申し訳ない気持ちです。

地域の各支部から18人が集まり、有権者のみなさんに手渡す資料袋づくり、訪問しての対話、電話での対話、ポスター張り出し、チラシまき、街頭宣伝、それに炊事の各係に分かれ、行動開始です。

私は運転手と旗持ち係の3人で街宣。6か所の街頭から話をしました。車で通りかかる人からの声援、家から出てきて聞いてくれて拍手してくれるかた、また「原発再稼働は許せない。共産党しか言ってくれない。がんばれ」と声をかけてくれる人、ベランダに出て聞いて拍手してくれる人、ほんとうに多くの人から励まされました。ありがとうございます。

手づくり昼食をいただき、それぞれの行動の報告を聞き、交流することもまたこの地域の特徴です。

その後は、自宅にもどるまでに通過する住宅街3か所の辻つじを、1時間半かけて、15日の演説会案内の私の声のスポット録音を流して歩きました。本人からすれば、けっこうな声援があり、ほんとうにありがたいばかりです。

小名浜定時定点/ICレコーダー/恐縮します/訃報

130611小名浜朝

小名浜での朝の定時定点の街宣でした。

きょうも小名浜居住と職場の後援会員6人が「旗持ち」と「手振り」に出てきてくれ、車で通勤するみなさんに声もかけながら元気に実施です。

朝の散歩で歩道を歩く人から「おはよう! がんばってね」とエールも送られ、朝からそう快です。

130611小名浜の朝

きょうは15日の演説会での5分ばかりのあいさつの準備をしつつ、ICレコーダーに自分の声で演説会案内スポットを録音し、自分の宣伝カーで私が住む住宅街を中心に路地路地を走りました。たぶん、録音した自分の声を流して歩くのは初めてです。いつも「生の声」なので。ちなみにスポット原稿は宮川さんが書いたものです。

行く先々で、散歩されているかたや野外に出ているかたからごあいさつされ、恐縮至極です。

いったん家にもどると、訃報のファクシミリ。2年前の県議選で「イデオロギーは別として、私は長谷部氏を今回の県会議員の選挙において、推薦いたします」と、私の自宅に自筆でファクシミリを送ってくれた高校の先輩の医師でした。「地球規模の災害については、天空のまなざしをもっていないと了解不能になってしまう」と言って、推薦してくれたのです。

原発事故によって家族で避難していた先での不慮の事故らしいです。原発事故がなければ、こんなことにはならなかったはずです。実はつい先日、県がかかわるいわき市内の復旧事業に関して懸念する電話をもらったばかりなのです。心からご冥福をお祈りします。

夕刻にはいわき北部地域の党支部長さんたちの会議に参加し、演説会や参院選へのとりくみ状況を交流し、これからの本番も含めた活動方向を確認しました。

定時定点/ワーキンググループ

130610WG

けさは自宅にいちばん近い場所で定時定点の街宣。クラクションの音や手を振る姿に元気づけられます。

きょうは議員提案条例見直し検討会の第4回「過疎・子育てワーキンググループ」がありました。

今回までに、前回の5月30日にグループとしてまとめた案に基づき、2グループの長と検討会会長・副会長による4条例案の調整会議がありました。その調整に基づいてグルーブ長としての提案があり、その検討とともに、きょうは執行部からの意見も聴取しました。

県過疎・中山間地域振興条例に関しては、企画調整部地域振興課からの意見で、東日本大震災と原発事故に、「新潟・福島豪雨」を加えた影響からの復旧・復興を位置づけたい、とのこと。

今年3月に改定した「県過疎・中山間地域振興戦略」がそうしたつくりにしてあるからなのですが、4つの条例との整合性と、どんな表現で盛り込むことが可能か、グループ長会議に託しました。

子育てしやすい福島県づくり条例に関しては、子育て支援課・児童家庭課から、グループ長修正前の案文にはとくに意見がなく、修正案についていっしょに検討するような結果となりました。

会議は2時間超に及びました。ワーキンググループは、だいたいこれだけの時間がかかっています。

清掃デー/隣組懇親/わが家のエネルギー

130609クリーンデー

きょうはいわき市いっせいの「清掃デー」でした。

朝7時にはすぐ近くの公園へ行き、近所の人たちといっしょに草むしりなどの公園整備。それなりに広い公園で、けっこうな人数が集まります。

きょうは年に一度の隣組懇親会。

乾杯の音頭のご指名で、あれから2年3か月、全国的には原発事故の「風化」がささやかれるなか、私たちとしてはこうして日々、複雑な環境のなかでもとの暮らしを取り戻すために、健康に留意してがんばりましょう、と。

その後の懇親では、「収束宣言はまったく受け入れられない」「風化と言うのはほんとうにそう感じる」「いわきでの津波被災者と、双葉地域からいわきへの原発避難者と、同じ被災者への支援の中身がまったく違うことに納得できない」と、いろいろな話が出されます。

家にもどってからは、わが家の「エネルギー政策」にかかわって、建築関係の高校同級生に相談。というのも、4日の火曜日から、14年目に入ったわが家の給湯設備機能に不具合が生じ、私が福島泊の合間に業者に見てもらったところ、修理よりも全部取り換えが必要、との診断。

そんなわけで、この際、洗面所もトイレも台所も何かと不具合が生じており、家屋全体のエネルギー供給対策をどう考えたらいいか、気の置けない仲間に聞いてみたくなったしだい。

130609散歩

県消防大会/医療生協ニュース/訪問/「赤旗」購読

130608県消防大会前

第66回県消防大会がありました。

大会のメインは県消防表彰、県消防協会表彰など19の表彰です。

いわきでの開催は2003年以来で、私は初参加でした。県の消防行政を所管するのが私も所属する企画環境委員会で、委員長・副委員長、また、県議会消防協力議員会会長も市外からはるばる参加していました。

写真は大会前の会場前。

130608生協ニュース

家にもどってからは、ご近所の医療生協組合員宅に医療生協ニュースを配布。途中、ばったり出会った組合員さんに手渡しする場面もありました。

党のチラシはご近所260軒ほどに全戸配布していますが、こちらの点在するお宅はより広範です。

その後は地元の党後援会員2人と訪問。参院選、15日の演説会の案内、原発事故収束宣言撤回署名、「しんぶん赤旗」の購読の勧めをして歩きました。

実は私も記憶が定かではないのですが、小名浜生協病院駐車場で出会って長話をして以来、すっかり顔なじみではあるのですが、仕事の関係で「自民党しか知らなかった」というかたが、「共産党にがんばってもらうしかないと思っている」と、「赤旗」日曜版購読をしてくれました。

古紙/「かけはし」「あしたの風」配布/児童相談所/改築と職員増は喫緊の課題

けさの「ごみ収集」は古紙もあって、この際と思い、香典返しでたまりにたまってしまっている「海苔」や「お茶」を紙箱から出し、その紙箱をこれまでにためていた古紙とまとめていたら、小一時間かかりました。

130607かけはし

その後は、私と宮川さんの通信「かけはし」と、先週発行の私の通信「あしたの風」を組み、ご近所260軒ほどに配布。

130607かけはし配布

「かけはし」は、私が県議初当選直後の2003年5月から発行し始めて「しんぶん赤旗」に折り込み、記憶が定かではないのですが、ご近所に私が独自に配布し始めたのはその年のうちだったと思います。かれこれ10年。

震災後、ちょうど1年前に近所に越されてきていた親子に出会うことができ、ごあいさつしました。実は会う機会がなく、気になっていたのでした。

130607安部智彦児相所長

午後3時過ぎには、福島県浜児童相談所を宮川さんとたずねました。4日前に県のいわきでの出先機関といわき市選出県議との意見交換会があった際に、実情をよりくわしく聞きたいと、約束していました。

1953年にいわき市内に「平児童相談所」として設置され、66年の大合併による「いわき市誕生」の際に「浜児童相談所」と改称し、今の場所には1969年に移転し、以来44年。

今となれば、一時保護所の子どもの活動スペースは1室だけで幼児室がなく、居室は3室だけで、今の基準にすれば6人分だけ(旧基準なら12人分)、夜間の児童指導補助員の部屋はなく、児童と個別にかかわる部屋もありません。

園庭も見るからにせまく、2階の各室ともせまく、部屋の数も足りません。

130607浜児相前

若者の生活・労働環境も子育て環境も、政治の責任で激変させられているなか、児童相談所の役割は「激増」しているといっても過言でないように私は感じています。掘り起こすほどに深刻化しているのではないでしょうか。

ましていわき市は、原発震災による自主避難家族、避難者家族受け入れと、複雑きわまりない事態が現在進行中です。確たる証拠がないのですが、こうした影響を感じさせる相談件数も増えているように思います。

この施設の全面改築と職員増員は喫緊の課題です。

団会議/質問検討/地域包括ケアと「共助」など

県議団会議でした。例によって、当面の行事などの日程調整と、きょうは6月議会での代表質問の検討です。

素案に基づき、全体にわたって意見交換しました。憲法改定問題やTPP、アベノミクスなど、県民の暮らし直結の国政課題への県の姿勢をただすことも欠かせません。廃炉・収束作業ならびに作業労働者待遇・汚染水対策など、原発事故対応はますます深刻の度を増しています。事故真っ只中の県の対応、避難者・被災者支援、住まい・くらし・なりわいの再生・確保など、「人間の復興」「こころの復興」に向け、心をくだかなければなりません。

130606地域包括ケア

これと前後し、高齢福祉課からは「地域包括ケア」の県としての認識ととりくみ方向、保健福祉総務課からは第2次浜通り地方医療復興計画と6月補正予算案での具体化方針、国民健康保険課からは市町村国保広域化等支援方針文書(今年3月改定)について説明を受けました。

「地域包括ケア」は、「高齢者のニーズに応じて、医療、介護、予防、住まい、生活サービスを切れ目なく提供する」理念はまったく正しいのですが、昨年の総選挙前にろくな審議もなく自公民「3党合意」による「社会保障制度改革推進法」のもとでのことなので、理念が活かされる保証はまったくありません。

何せ、日本の社会保障の中核をなす社会保険は、国民みんなが痛みを分かち合う「共助」だから、国と自治体は補助するだけで、憲法25条に基づく社会保障責任を根本的に回避する「改革推進法」の具体化にほかならないからです。

ここにも実は、基本的人権を「公益及び公の秩序」の範囲内に押しとどめ、人に生まれながらの人権などない、とする自民党憲法観が如実に現れているのです。

安倍政権/新自由主義・構造改革再起動と軍事大国化/国民運動

130606安倍政権

『安倍政権と日本政治の新段階』(渡辺治著、旬報社)を読みました。

昨年末の総選挙直後から、著者はその結果の見方や今後の国民運動の方向について、新聞や雑誌などで語ってくれていて、私もそのごく一部には目を通していました。

本書はまさに現在進行形の安倍政権について、今年3月ぐらいまでの時点での著者の仮説です。

「なぜ自民党はあんなに大勝したのか?」「なぜ安倍政権は高い支持率を保持しているのか?」「安倍政権は改憲で何をねらっているのか?」「なぜ革新政党は伸び悩んでいるのか?」

著者自身が抱える「なぜ?」に、著者独自の切り口さわやかで鋭い見方を提示してくれています。

安倍第二次政権は、古い自民党政権の単なる復活ではありません。国民多数の支持を受けたわけではないことを承知したうえで、財界・アメリカの期待を担って新自由主義・構造改革の再起動と軍事大国化の課題を遂行しようとするその手法、その大攻勢にあらがう国民運動展開の展望を示してくれます。

参院選公示まで一か月を切る/青森県議団

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参院選公示(7月4日予定)まで一か月を切りました。

ときあたかも、株価が乱高下してアベノミクスでは制御不能になりつつあること、改憲問題では憲法学や政治学などの有力者が「96条の会」を発足させ、96条改憲先行論が揺らいでいること、歴史問題では、安倍首相が「村山談話」を見直し、「侵略の定義は定まっていない」と発言したことで、外交的行きづまりを解決できないままになっています。

こうしたなか、参院選勝利へ向け、県党の会議で議論しました。

夕刻には、諏訪益一さんと安藤晴美さんの青森県議団が原発被災地視察で福島入りし、夕食をともにしました。私たちが目にしていること、避難者・被災者から聞いていること、国・東電との交渉の際の話など、そのまんまの話が驚きをもって受け取られたようでした。