代表質問2日目/宮川さん登壇/特別委理事会

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2日目の代表質問は、ふくしま未来ネットワークと日本共産党でした。共産党は宮川えみ子県議が登壇しました。

県民の暮らしに直結する安倍政権の「アベノミクス」、TPP、憲法問題で知事の姿勢をただしたのは宮川さんだけでした。

アベノミクスの三本の毒矢と隠された消費税増税と社会保障削減の二本の毒矢の指摘には、県民連合席から「うまいことを言う」と複数の声。

憲法について知事が「日本が戦争の惨禍から立ち直り、今日の繁栄を手にすることができたのは…不戦の誓いを掲げた憲法の制定によって、平和を希求する国家として国際社会から信任を得たことが大きかったから」「戦後日本の道しるべである現行憲法」というのは一つの見識だと感じました。

県の原発事故対応を聞くなかで、高市早苗・自民党政調会長について、「日本共産党は、政党幹部としての資格はない、安倍政権全体の問題であると厳しく指摘」のくだりには、自民党席の県連大幹部から「そのとおり!」の声。そのほかに言いようがなかったんだと思います。

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再質問中に、副知事が知事に声をかける様子。

近く、県議団ホームページに質問・答弁全文を掲載しますので、ぜひご覧ください。

130621子育て理事

本会議後は、「子育て・健康・医療対策特別委員会」理事会があり、今議会中の特別委員会の進め方などを確認しました。総括審議がメインになりますが、第六次県医療計画やこの間の調査事項の執行部のとりくみについて説明を受け、質疑する予定です。

130621出迎え

月曜日以来に家にもどると、いつものようにペロが出迎えてくれ、ホッ。

代表質問初日/撤回すればすむ問題か

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きょう、あすと4つの「交渉会派」による代表質問です。

きょうは自民党と民主・県民連合。

高市発言に関しては、きのうの自民党県連などの党本部への抗議後、高市氏が発言を撤回、陳謝したのを受けて、「県連としてのけじめはついた」と県連幹事長が語ったからだと思いますが、自民党代表質問ではまったく触れませんでした。自民党としてはあの発言はなかったもの、との姿勢と私は受け止めました。

県民連合は、質問を終えてから、抗議の意を表明しましたが、撤回・謝罪ですまされる問題ではない、といった指摘がありませんでした。

この高市発言問題は、「撤回・謝罪」すればチャラになる問題では断じてありません。原発の過酷事故は日本ではぜったい起こらない、と安全神話を振りまき続けた自公政権が、今度は世界最高の安全基準をつくるから大丈夫と、再稼働だ輸出だとする姿勢と一体で、まさに安倍政権全体の問題だからです。

その証拠に、おととい(18日)午後、高市氏の釈明を直接聞いた菅義偉(すが・よしひで)内閣官房長官が、発言の撤回は必要ないという考えを会見で語っていたのです。

本会議前後は、執行部から予定している追加補正、人事案などの説明があり、また、質問とりを受けての県議団としての対応の整理をしていました。

都議選応援/自民県連幹事長とばったり/8時までめいっぱい

都議選応援のため、神山・宮本両県議とともに世田谷区へ行きました。

福島駅では、自民党福島県連の幹事長とばったり。「これから党本部に高市発言の抗議に行くんだ」と。このこと自体、たいへんけっこうなのですが、福島県内原発全基廃炉にせよ、党本部と県連が反対のことを有権者に訴える党が、沖縄や北海道もそうですが、責任政党の名に値しないように思うのですが。

130619小田急千歳船橋

お昼前の小田急千歳船橋駅前では、候補者と神山さんとともに、1時間ばかり、3人が順繰りに3度にわたって訴えました。同じ場所で同じ時間帯に同じことを3度話すのは、私の地元ではあまりないことですが、駅を出入りする人や通りかかる人はほとんどが別ですから、合理的かも。

あるかたが、「お二人の話には涙が出ました」と声をかけてくれました。

その後、今度は宮本さんと候補者カーに乗り込み、午後2時から8時までのめいっぱいの遊説。宮本さんとは交互に、福島の実情を伝え、高市発言への怒り、「原発ゼロ」の声を東京から、世田谷から、と訴えました。

130619尾山台・小池街頭演説

午後6時の東急尾山台駅前商店街での街頭からの訴えには、党の小池晃副委員長も駆けつけ、いっしょに訴えました。

「現地からの話はやっぱり違う」と聴衆のおひとり。

福島へは、最終の新幹線に間に合いました。

政治家失格の高市発言/議長申し入れ/議会開会

高市早苗・自民党政調会長のきのうの講演で話した内容の報道に怒り心頭です。

原発事故によって「死亡者が出ている状況ではない」としたうえで「原発を利用しないというのは無責任」と言い放った、というのです。

災害関連死は全国で2,600人を超え、その半数は福島県民です。県のホームページから資料を見ると、1,415人。いうまでもなく、原発事故によって、入院先の病院からの避難中や避難先で亡くなった高齢者など、慣れない避難生活による疲労や精神的苦痛がもたらしていることは明らかです。原発事故は、2年たっても人の命を奪っているのです。

政治家失格というほかにありません。

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午前中は、4月4日に議長あてに、「県議会本会議に東電、政府機関を参考人招致し審査することについて申し入れ」をしていて、代表者会議でも議論されているのですが、今議会でも実現されそうになく、あらためて議長に口頭で申し入れました。

議長は、この間、復興庁幹部のツイッター事件や高市発言などもあり、復興庁や自民党には「いい加減にしろ」と抗議もしたが、なにより汚染水処理など事故収束の見通しもないなか、必要性は認めるが、今議会中では日程上、むずかしい、と。

130618開会

午後1時、6月定例県議会が開会。

きょうは執行部の新任者71人のあいさつ後、知事による所信と議案説明がありました。

復旧・再生・復興の課題は真に県民・被災者に寄り添う具体的施策が求められます。道州制について知事は、「道州内に新たな一極集中を招くおそれがあ」り、「導入ありきの議論が進められてはならない」、「住民や市町村の視点を大切にした真の地方分権の実現を国に求め」る、としました。

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議会開会前日/時間が過ぎる/誕生日前祝い

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あした開会の6月定例県議会を前に、県議団として、代表質問の詰めや一般質問の準備、請願対応などで、きょうから泊りです。

質問検討のための団会議、請願に関する他会派とのやりとり、議会図書室で雑誌記事のチェック、質問に必要な資料のインターネットでのチェックなどで時間がどんどん過ぎるといった感じです。

まったく個人的ですが、あしたが私の誕生日で、きょうは前祝いをしてもらいました。

この時期は、6月県議会の準備もさることながら、通常国会の最終盤でいつもいろんなことがあり、ここ十数年、あんまりこういう機会がなく、なんだか久しぶりに誕生日が来た気分です。

いつしか54歳。

130616ベロ

安倍政権の教育改革

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『安倍政権で教育はどう変わるか』(佐藤学・勝野正晃著、岩波ブックレット)を読みました。

第一次安倍政権時の2006年12月、教育基本法が改定され、教育が「国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきもの」という文言が削除されました。教師に対する信頼は、教師がこの「直接責任」を果たすことによって得られるはずです。

この直接責任規定は、社会の意思と教育が直結されるべきことを意味し、その方法は、子どもとその保護者たちと教師との人間的交流です。

現在の安倍政権は、この「人間的交流」を断ち切った教基法改定に続き、教師と子どもとその保護者との距離をさらに拡大させようとしています。

その問題点を提示してくれていますが、本書の第1章「虚妄と妄想による教育改革」のタイトルに象徴されています。「現実に根拠をもたない思いつきと独善による政策」であり、「目隠し状態の暴走」です。

「これ以上、子どもも教師も、為政者の虚妄と妄想の犠牲にすることはできない」。

アベノミクスは「アベコベ・ミックス」/軽視できない

130616アベノミクス

『「アベノミクス」の陥穽』(友寄英隆著、かもがわ出版)を読みました。

著者は月刊誌『経済』(新日本出版社)の編集長を95年~06年にわたって務めた経済の専門家。

本書は、今年1月中旬までに、安倍内閣の「日本経済再生本部」「経済財政諮問会議」「産業競争力会議」、日銀の「政策決定会議」が次つぎと初会合を開き、政策を発表しつつある段階での「アベノミクス」追及第一弾の著者としての位置づけです。

「アベノミクス」の実態は、「あべこべの政策理念」をごちゃごちゃにミックスした「アベコベ・ミックス」とでも名づけたほうが、内容的にはよっぽどふさわしい、とその段階で評しています。

問題は、「自民党、公明党、民主党の『3党合意』にそって消費税増税や社会保障削減などの国民犠牲の過酷な政策を粛々と推進しようというねらい」、そして、「日本の政治の右傾化を促進する旗印になりかねない経済政策」という警鐘です。

「国民の暮らしや雇用、財政や金融、産業政策にとってさまさまな悪作用をもたらして、最悪の場合には、日本経済を制御不能な困難な危機に追い込む可能性」を軽視してはなりません。

反撃/絶望から希望へ

130430反撃

『反撃 民意は社会を変える』(鎌田慧・小森陽一著、かもがわ出版)を読みました。

2人の対談の記録です。鎌田さんは社会問題を追及する社会派ルポライターで、「日本の原発地帯」(1982年)、「六ヶ所村の記録」(1991年)、「原発列島を行く」(2001年)など、「民主主義の対極にある」原発問題も追い続ける「脱原発運動」のリーダーでもあります。

小森さんは日本近代文学を専攻する研究者で、「九条の会」事務局長を務める「護憲運動」のリーダー。

この2人が昨年12月17日、総選挙投票日翌日に初めて顔を合わせ、第二次安倍政権のもとで、これからの草の根運動によって、絶望的な状況があったとしても、決してあきらめず、訴え続け、人々の共感を得、希望につなげていく、そんな躍動感がある対談をしてくれています。

まさに「絶望から希望への反撃」の道すじを大衆運動の歴史からくみとれる書です。

議案説明/演説会/意外などよめき

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午前中は、今月23日に予定している浜通り医療生協第34回通常総代会の事前議案説明会に参加しました。

毎年、各地で開催しているもので、それぞれの地域で都合がつかなかった総代さんがはるばるきょうも参加していました。

専務理事による1時間ばかりの説明後に質疑と意見交換。今年度に全国からの支援で導入する「体内・体表面放射線測定機」のこと、安倍政権が強行しようとしている消費税増税政策への今後の予算上の対応、医療事故に伴う損害賠償への日常的対応窓口設置の提案など、活発でした。

私も、最後のかたの提案にかかわり、私たち医療側の誠意ある対応をすることと同時に、医療紛争の場合、「患者さん側が求める結果」と「医療者側が最善を尽くした結果」がかみ合わないことはあり得ることであり、その場合は賠償とか裁判による決着にはなじまないことから、厚労省でも第三者機関による解決法を模索しており、そうした機関設置を求めることについて意見を述べました。

午後からは、日本共産党演説会。

いわぶち友・参院選福島選挙区予定候補をメイン弁士に、先だっての浪江町議選でトップ当選した馬場いさお町議、宮川さん、私から短時間であいさつと訴えです。

130615いわぶち演説会

私の5分の話は、安倍政権のもとで「財政制度等審議会」や「産業競争力会議」で議論されている社会保障削減の内容を紹介したら、どよめきでした。「70~74歳の医療費窓口負担の2倍化」「かぜ薬・シップ薬などを保険から外す」「年金の支給開始年齢を70歳に先延ばしする」「介護サービス保険適用を要介護3以上に限定する」「がんは3割負担・風邪は7割負担など病気によって負担を引き上げる」「介護保険の軽度のサービスは全額自己負担」、などです。

新規_1_130615演説会みんな

まぁ、ともかく、会場いっぱいのみなさんに力づけられた演説会でした。

条例見直しWG・検討会/自民議員の釈明/復興住宅

130614条例検討会

午前中は議員提案条例見直し検討会<過疎・子育てWG>、午後は検討会全体会がありました。

午前中のWGでは、4日前のWGで、「過疎」条例のなかで、豪雨災害への対応と新たに条文化した表現上の2点が課題として残っており、2つのワーキンググループ長と会長・副会長の調整会議を受けて、グループ長提案を検討しました。

若干の表現上の手直しをして了承。

130614条例見直し

午後の全体会では、それぞれのグループ長から見直し案についての経過と内容報告を受け、やはり若干の表現上の修正を加え、検討会としての「中間報告」とすることにしました。

今後は、各会派での持ち帰り検討や執行部との最終調整、条例としての文言チェックをして、9月定例県議会へ提案予定です。

午前中のWG後、各会派議員と若干のよもやま話。自民党のある議員は、「10年間で150万円増えるのは企業のもうけであって、給与が150万円増えるなんてありえないですからね」と、安倍総裁の詐欺的な話の釈明をしていました。

130614長尾さん

また、同じ自民党の長尾トモ子議員とも、私たちの控室で親しく意見交換をしました。

130614生活拠点課

午後の全体会前には、企画調整部避難地域復興局生活拠点課課長から、「第一次福島県復興公営住宅整備計画」について、その概要の説明をあべさんとともに受けました。復興庁の意向調査結果をふまえ、先行整備の県営500戸を含め、2015年度までの入居をめざすおおむね3,700戸の計画です。