『反撃 民意は社会を変える』(鎌田慧・小森陽一著、かもがわ出版)を読みました。
2人の対談の記録です。鎌田さんは社会問題を追及する社会派ルポライターで、「日本の原発地帯」(1982年)、「六ヶ所村の記録」(1991年)、「原発列島を行く」(2001年)など、「民主主義の対極にある」原発問題も追い続ける「脱原発運動」のリーダーでもあります。
小森さんは日本近代文学を専攻する研究者で、「九条の会」事務局長を務める「護憲運動」のリーダー。
この2人が昨年12月17日、総選挙投票日翌日に初めて顔を合わせ、第二次安倍政権のもとで、これからの草の根運動によって、絶望的な状況があったとしても、決してあきらめず、訴え続け、人々の共感を得、希望につなげていく、そんな躍動感がある対談をしてくれています。
まさに「絶望から希望への反撃」の道すじを大衆運動の歴史からくみとれる書です。