振り返りながら新たな気持ち

120710プリピャチ村・動かなかった観覧車

この年の最後の日ともなると、節目として何かと振り返ってみたり、あしたからの新たな気持ちを燃え上がらせてみたり。

今年は、6月19日に開会した6月定例県議会が7月4日に閉会後、8日深夜に羽田空港に集合し、18日までチェルノブイリとドイツを視察。

121019エネ協質疑

帰国すると、視察報告書準備と並行していわき市議選があり、9月議会を前にして県議会エネルギー政策議員協議会の準備がありました。

9月定例県議会が10月11日に閉会後、19日に東電と原子力規制庁を呼んでのエネルギー政策議員協議会。

121206代表質問と知事

12月定例県議会での代表質問準備と総選挙が重なり、ともかく、めまぐるしい1年だったように思います。

120721つどい・あき子

12月年末の総選挙が、民意をまったく反映しない結果をもたらしただけに、いよいよもって、われわれががんばらねば、の思いです。

科学の限界/等身大の科学

121210科学の限界

『科学の限界』(池内了著、ちくま新書)を読みました。

1996年、J・ホーガンは、科学研究が認識論的限界・物理的限界・経済的限界に差し掛かっていて、これらの限界を科学は克服できないのではないかと問いかけ、「科学の終焉」を論じました。

本書ではより広い文脈から科学の限界を検証したい、として、①人間が生み出すものとしての限界、②社会が生み出すものとしての限界、③科学に内在する限界、④社会とのせめぎ合いにおける限界、の4つを考察します。

そのうえであるべき科学の姿を提示するのが本書の圧巻です。それは複雑系の科学と結びついて最先端科学となる可能性があるとともに、博物学の復権にも寄与する科学です。

「文化としての科学」「人間を大切にする科学」、そしてサイズも費用も身の丈に合っており、誰でもが参加できる「等身大の科学」の提唱です。

「赤旗」購読の勧め/中学ブラバン同期の社長/日々の私の生活

121230議会報告

医療生協党支部の党員といっしょに、昨年の県議選から今年の総選挙に至るまで、なにかとお世話になった組合員に年末のごあいさつを兼ね、「しんぶん赤旗」の購読を勧めました。

私が職員時代から医療生協活動を通してずっと身近な人なのですが、「こんな新聞を勧められたのは初めて」というかたも数人いて、私個人としては反省しきり。快く購読してもらえました。

110923小池宅

夕刻には突然思い出し、県議選以降、寄る機会を逸していた会社社長に電話。中学時代にブラスバンド部活をいっしょにした仲です。

「政党助成金目当ての政党ができたり、今度の総選挙も民意がほとんど生かされていない。助成金廃止と中選挙区制復活を真剣に実現して欲しい」と。「しんぶん赤旗」も購読してもらいました。

そんなこんなしながら、議員は選挙区には年賀状を出せないので、1期目の時から続けていた「活動報告」の写真選定とレイアウトを決め、きょう、あすと投函準備です。

議会や議員活動以外の日々の私の生活の様子を伝えるために、このブログを始めました。だから、1日たりとも欠かせない、という思いで続けています。

121223いわき公園

「あしたの風」/訪問/伊藤祐司群馬県議/高坂町後援会忘年会

121229かけはし

今年最後の私の活動報告「あしたの風」をご近所260軒ほどに配りました。朝8時15分~9時35分でした。

朝刊がまだポストに入ったままのお宅もあれば、年末年始用の買い出しを終えて帰ってくる人もいれば、年末風情を感じます。「来年もお願いしますよ」と声をかけてくれるかたも。

10時からは小名浜地域の党支部のかたとおもに医療生協でお世話になっているかたがたを訪問。生協職員と同級生という人もいて、なにかと話も弾みます。

午後1時半には、群馬県の伊藤祐司県議が群馬のコメとネギ・白菜の支援物資をトラックに積み、いわき市内の中央台高久仮設住宅に届けてくれました。

いわき市内で津波被災の仮設住民のみなさん、広野町からの原発被災避難者のみなさんに届けました。

121229高坂後援会

3時からは私が子ども時代を過ごした内郷高坂町の党後援会の恒例の忘年会へ。吉田えいさく地区党副委員長(総選挙の5区候補者)、みぞぐち民子市議と参加しました。

私からは、総選挙真っ只中だった県議会報告。知事が原発事故を初めて「人災」と表明したこと、「県民福祉の基盤が震災前よりも、より充実した体制となるよう…県がその先頭に立」つと約束したこと、また地域防災計画は「公助」を基本にする、と生活環境部長が表明したことなどを報告しました。

県のこうした答弁を現実のものとするのはこれからの課題です。

あいさつ/「自民党の議席数はおかしい」/昼食忘れ

121226県議団

午前中は、今年も何かとお世話になったみなさんに年末のごあいさつに回りました。

全日本港湾労働組合の小名浜支部、私の出身職場の小名浜生協病院と介護事業の各職場、朝の定時定点街宣のまん前の2つの会社です。

どこをたずねても、「自民党の議席数はどう見てもおかしい」、「期待もされない自民党が国防軍だとか原発推進だとか、許せない」、「共産党は伸びるはずだと期待していたのに、マスコミにやられたんじゃないか」などなど、これまでの選挙後に歩いた感じとはずいぶん違います。

話も長くなって、昼食をとり忘れました。こうして書いていると気づいたぐらいの話です。

121223いわき公園3

そしてきのうに続き、地元党支部のかたと総選挙でご支援いただいたみなさんにごあいさつで回りました。

朝のうちに来年1月用の通信「かけはし」原稿を執筆。くっきりとした小選挙区制度の害悪と、比例代表がもっとも民意を反映するのであり、3~5人区の中選挙区も選択肢としてありうることを書きました。

121227伊東家

民意が反映する制度に―「かけはし」1月号

121224ハタ・小選挙区

 

総選挙での自民党の「大勝」には、自民党県議ですら、「期待もされなかったのに、議席の取りすぎだ」と言うほどです。

衆議院の定数は480人で、そのうち300人は小選挙区です。自民党が得た294議席のうち、8割の237議席は小選挙区です。ここにからくりがあります。

全国的に見ると、自民党の小選挙区での得票率は43%です。これは、全有権者数の25%です。33%の人は自民党以外の候補者に入れ、43%は投票しませんでした。

121224ハタ・全有権者比得票

比例代表では自民党はもっと少なく、全有権者比で16%、自民以外は42%。そして42%が投票しませんでした。

有権者の4~6人に1人が自民党に入れたことは間違いありませんが、議席率が8割というのは「虚構の多数」です。

「虚構の多数」によって、原発再稼働が進められたり、消費税増税が強行されたり、まして国防軍や集団的自衛権の行使を認めるなど、もってのほかと言うほかにありません。

仮に、衆院総定数を各党の比例得票率で配分すると、自民党は133議席であり、「虚構の多数」の半分以下です。共産党は29議席です。実際は8議席ですから、3割を切っています。

こうして小選挙区制度は、民意を削りとって「虚構の多数」を生み出す制度ですから、見直しは当然です。

121224ハタ・比例按分

小選挙区をなくし、現行の全国11ブロックごとの比例代表選挙にすることが最も民意を反映できます。

また、3~5人区の中選挙区制にすることも、民意を保証する改善につながり得ます。

なお、グラフ資料は12月24日付けの「しんぶん赤旗」掲載のものです。

居住支部のみなさんと/超党派で県魚連訪問

121227県漁連

午前中、私が住む地域の居住党支部のみなさんと、総選挙でご支援いただいたお礼と年末あいさつとを兼ね、なおかつ、「しんぶん赤旗」の購読も勧めて歩きました。

おひとりは、震災前に自宅で一人で母親を介護していて、党事務所にその相談の電話があり、党事務所から私に連絡があって、医療生協の職員といっしょにたずね、その後の訪問看護や訪問診察につながっていたかたでした。

私はそれ以来の再会でしたが、当時のことをえらく感謝され、恐縮のいたりでした。

またあるかたは、親族に警察官がいるのですが、「警察官のなかには共産党の考えに共感する人が多いみたいなんですよ」と。私はつい、かつて警察署をたずねた際に「警察のこの過酷勤務実態をなんとかしてください」と訴えられたことを思い出してしまいました。

午後は、県議会の「福島県沿岸部水産業復興議員協議会」の超党派の理事のメンバーで県漁業協同組合連合会をたずね、年末のあいさつを兼ね、受けていた要望への県執行部の回答を伝え、懇談しました。

121227水産復興協

漁業者のみなさんが、孫子の代に、福島のブランドの常磐(じょうばん)沖の漁場(ぎょば)を伝えたい、という強い思い、そのためにも魚介類の放射性物質検査を漁業者まかせにしない行政としての体制づくり、事故原発からの汚染水対策、国際的に広がってしまっている日本産水産物への風評被害対策、などなど、いまだ本格操業のめどすら立たない状況のなか、数々の要望を受けました。

こうした話を超党派で聞けること自体、私は画期的だと思います。自民、未来ネット、公明、共産の5人が理事として参加しました。

121227伊東家2

団会議/いつも侃々諤々/「県政つくる会」

先週の12月定例県議会閉会翌日に続き、議会のまとめのための団会議をしました。

報告冊子とチラシの「県政報告」を、それぞれが書いた文章に基づいて議論します。毎回そうですが、かんかんがくがく(侃々諤々)です。言葉には言い表せません。表そうとすると、議論した時間だけかかります。

121226県政つくる会

午後には、「みんなで新しい県政をつくる会」の常任幹事会に県議団として参加しました。全員が幹事ではありませんが、会議会場に県議会委員会室を借りていたので。

121226県政つくる会常任幹事

もともと、毎年年末に、「県政つくる会」として知事申し入れと副知事懇談を続けていましたが、昨年は震災対応もあって中断したため、その再開と申し入れ(要求書)準備のための会議でした。

県議のそれぞれから、議会での論戦の様子や執行部の姿勢などについて報告しました。

健診・予防注射/支部会議

121225胃部X線

例年より2か月遅れで人間ドック健康診断を受けました。クリスマス健診となりました。

問診記入から始まり、身長・体重・腹囲測定、血圧測定、採血、視力測定・聴力検査、眼底、腹部超音波、心電図、肺機能(肺活量)、採尿、胸部X線、胃部X線、診察の順。便はけさときのう。

自覚的には視力のおとろえが…

121225胃部

診察時に、インフルエンザ予防注射もしました。

午後は私が住む地域の党支部会議に参加。総選挙の感想などを出し合いましたが、全国的に1議席減らしたなか、東北では2010年の参院比例票を1.2倍に伸ばし、このいわき市では比例も小選挙区も票・得票率を前進させたことに、「これからの基盤を築けた選挙だった」と、元気な会議でした。

私もそんな話にまじりながら、終わったばかりの県議会報告をしました。

夕刻には党地区委員会の今年最後の総会に出席。

偶然にも、それぞれの会議の前後に午前中の下剤が効きました。

121225胃透視室

完全賠償をさせる会1周年/いわき原告団結団へ

121224賠償させる会1周年オープン

昨年12月23日、いわき市で発足した「原発事故の完全賠償をさせる会」の一周年記念集会がありました。

会の目的は、福島原発の廃炉、県内すべての被害に対する完全賠償に加え、東電と国に事故を人災と認めさせることを確認していました。

会のスローガンは「あやまれ つぐなえ なくせ原発」。

私は、会発足後の最初の2月県議会で知事が事故を人災と答えようとしない態度に怒り、執念をもって今月の議会で人災と認めさせ、会の一員として、県議として、やっと一歩を踏み出した思いです。

121224賠償させる会1周年早川さんたち

集会では、今月3日に提訴した「福島原発避難者訴訟」原告団が連帯あいさつし、また被害者の訴えのお一人は市内で仕事をする弁護士で、小さいお子さんをいまだ首都圏に避難させている父親としての心の葛藤の訴えでした。

その後、医療生協わたり病院(福島市)の斎藤紀(おさむ)医師が、「低線量放射線の社会病理学の試論」として低線量被ばくと私たちの生活について講演。

121224賠償させる会1周年代表あいさつ

昨年の原発震災直後から斎藤医師の話を聞かせていただいていますが、広島で長年、原爆被爆者医療にたずさわり、なおかつ今回の原発震災で、被災者の様ざまな声を聞いてきた医師としてのあまりに誠実な姿勢に私は脱帽です。

このいわきで、原発被害いわき訴訟団結成へ向け、私も怒りと悲しみと政治変革の展望をもってとりくみます。