のり面に亀裂/県漁連・市漁協/施設訪問

【中央台飯野】

【中央台飯野】

【中央台飯野】

中学同級生が住んでいて、「陸の孤島」となっている中央台飯野2丁目の一角に寄りました。家族や親族は全員無事でよかったのですが、その「孤島」があるのり面には大きな亀裂があり、のり面がそのまま道路側に移動したかのような状態。そのうえ、道路が盛り上がってアスファルトが持ち上がっています。地震が何をもたらすのか、ほんとうにわかりません。

午前中、県漁業協同組合連合会(県漁連)、この建物に避難して仮事務所を置いているいわき市漁業協同組合をたずねました。宮川県議、渡辺ひろゆき・高橋あき子両市議、党地区委員長といっしょでした。

県漁連では、県内漁協事務所がすべて壊滅し、連絡もできず、職員があげて自力移動で状況把握に努めていますが、いまのところ、把握は困難だそうです。

漁業再開への助成と融資、なにより原発災害の終息がいちばんの願いです。

市漁協では、船が残った漁業者はなにより水揚げできることを望んでおり、港施設の一刻も早い復興が望まれています。

船をなくし、船に乗るために港へ行くための車をなくし、漁具をなくし、家をなくした漁業者への補償もまた重要な課題です。

【舞子浜病院・室内廊下】

午後は高橋市議と養護老人ホーム・徳風園、長春館病院・シーサイドパインビレッジ(老人保健施設)・舞子浜病院、特別養護老人ホーム・楽寿荘をたずねました。

【徳風園】

徳風園は二重の防風林で津波はまぬかれたものの、地震によって浄化槽が機能喪失、原発災害による入所者避難の検討を具体化していました。

津波の直撃を受けた長春館・老健では、入院患者・入所者はきょうまでに全員別の病院・施設、あるいは自宅へ移動されたそうです。地震当日は、職員があげて患者さん・入所者を全員2階以上に移動させ、無事でした。その作業をされていた職員が一人、津波が来たちょうどその時に1階に降りていて、きょう、遺体で発見されました。まったくいたたまれない思いです。

楽寿荘は入所者全員が無事です。ただ、ここ四倉は、市内でいえば原発災害があれば最前線の地域。避難指示があった場合の対策は決めたものの、その場合はいわき市民全員が避難し始めるので、その場合のシミュレーションを市が示し、市民がパニックにおとしいれられることのないようにしてほしい、という話はまさに切実です。

きょうの政府会見は、そんな不安をさらに広めるようで、いったい現地の現実を知ったうえでの話なのだろうか、と思わざるを得ません。