いわきは安全/平街中の被害/涙が出る

党地区委員会として、原発事故とその現況、とりわけ放射線量に関する正確な知識と情報に基づき、市民が冷静に対応するように伝えてほしい旨、市災害対策本部と地元紙に要請しました。

きのう、小名浜生協病院では、被爆医療の専門家である斎藤紀[おさむ]・福島医療生協わたり病院医師が、現状ではいわき市内の放射線量では人体被害がごくごく少なく、安心して、地震、津波被害の復興に全力をあげてほしい、と話されました。

放射線防護学が専門の野口邦和氏によれば、福島市で観測された20マイクロシーベルトの10倍高くなるようなら、行政の指示がなくても一時的な避難を考える必要があるが、20マイクロシーベルト毎時の状況が長く続かず数日で収まるのであれば、避難することはないでしょう、とのこと。福島市では夕刻には10を切っていますし、いわき市は1を切っています。

こうしたことをふまえたきょうの要請でした。

避難先で疲弊したり、「いつ落ち着けるのかわからない」と困惑するより、いわき市内にとどまることがいちばん安全なのです。いま避難しなければならない状況でなく、復興にこそ全力をあげるべきときです。

【平二町目・角忠】

【平二町目・ナカノ洋品店】

【平三町目東急イン前歩道】

要請後、平の街中などの様子を見て歩きました。古い建物の倒壊・ひび割れなどや、道路・歩道の被害があります。平二町目の老舗の本屋さん「角忠(かどちゅう)」が跡形もなくくずれ、いまは瓦礫もなくなった姿は残念です。

【平五町目】

【平紺屋町】

【内郷小島町一丁目・二丁目交差点】

小名浜へ行き、市災害対策本部に渡した資料をもって支所に寄り、それから医療生協組合員宅をたずねて歩きました。親族が津波で亡くなられたかたもいらっしゃいます。

国策として原発政策を進めたこと、、医療、とりわけ医療機関と薬局を強制的に「分離」し、民営化を推し進めたこと、その政治と政治家の責任など、必然的な話題です。

きのうもきょうも、「お宅はまだ水が出ない地域。ウチは出始めたからこれまでためておいた水を持ってきな」といってくれるかた、「これはウチの手作りだ」と冷凍漬物を冷凍庫から取り出してくれるかた、涙が出るほどうれしいです。ありがとうございます。

市内では、きのうまでに水道復旧地域は3割ぐらいになったようです。