放射線9日目/そういえば下痢?/新病院病室モデルルーム

放射線治療の9日目。

きょうは週に1回の放射線科医による診察もありました。

放射線科の診察は、東北大学の放射線治療科医師が週3日応援に来てくれる1日が当てられます。

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医師を前にして私自身も「そういえば」と思い出したのが、きのうとけさの下痢気味症状。

医師からは、食欲低下や吐き気などがないかも聞かれ、「腸全体に放射線を当てているので、その影響も考えられる。ひどかったり続くようだったら言ってほしい」と。

いまところ、食欲低下も吐き気もまったくありません。

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ところで、病院玄関から放射線治療へ行く途中に新病院の4床室・1床室のモデルルームがあり、ちょっと寄ってきました。

14年前の2002年に開設にこぎつけた小名浜生協病院建設時、病室についてもあれこれかんかんがくがくと議論していたことを思い出しました。

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病院臨時駐車場を出てからは、その足(車)でペロの食事・おやつやシートの買い物、それに本屋に寄って目当ての『「憲法改正」の真実』を買い、自宅に戻って読み切り。

「憲法改正」の真実/「護憲派」泰斗と「改憲派」重鎮の対論/心の独立戦争

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『「憲法改正」の真実』(樋口陽一・小林節著、集英社新書)を読みました。

買ったその日に新書を読み切ることはめったにないことでした。ほんとうに引き込まれました。

2人の憲法学者が、国民は本気になって「知る義務」を果たしてほしい、そのためにも専門家として本気になって「知らせる義務」を果たすから、とある意味、切迫感を感じる対論です。

憲法学者とはいえ、小林さんが最初に紹介してくれているように「マスメディアがつける枕詞を借りて乱暴にまとめると、樋口先生は『護憲派』の泰斗(たいと)、私は『改憲派』の重鎮(じゅうちん)だと言われてきた憲法学者です」。

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安倍首相やそのお友だち、安倍政権を評価する言葉はあちこちで辛辣ですが、そうとしか言いようがない、というお二人の思いが全体ににじみ出ています。

樋口さんは言います。「憲法という意味の constitution だけでなく、日本社会の構造という意味での constitution まで破壊している…日本銀行、内閣法制局にはじまり、日本放送協会まで、戦後を支えてきた社会の構造を次々に破壊しようとしてきた…救われる思いがするのは、その破壊に対して、現場では人々が根気強く抵抗し、自分たちの使命を果たそうとしていること」。

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小林さんは最後に強調しています。「この戦いは、私たち日本国民に意識の変革を求めるもので、短期間では決着のつかない、主権者としての心の独立戦争のようなものである」。