面会制限により、ホールで必要なものの受け渡し

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病棟入院患者のインフルエンザ感染者発生により、家族も原則として病室へ入れない面会制限となり、とりあえず当面、病棟ホールで必要なものの受け渡しをすることにしました。

「駐車場着」のメールが妻から届いたら、3分後には私が病室を出てホールへ行く、といった段取りです。

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【2016.02.12 朝食】

なにせ入院以来これまで、妻が泊まりの研修で朝、自宅にいない特別な日を除き、毎日来てもらっています。

自宅に毎日届く日刊新聞の3紙、着替え、替えタオルを持ってきてもらい、読み終わった新聞、洗濯用着替え・タオルなどを持ち帰ってもらう、というわけです。

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【2016.02.12 昼食】

その際、着替え・タオルなどが足りなくなっていないかの点検もしてもらっています。「着替え」は病室・病院内のことなので、パジャマと下着類だけ。

出勤前のことなので、8時の「朝ドラ」が始まる前には駐車場の車に戻るぐらいのせわしさ。

まぁ、最初の2か月強は、点滴台と24時間いっしょに移動しなければならない生活だったので、なにかと頼らざるを得ませんでした。そして丸4か月が経過し、あと2週間もすれば5か月。

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要するに、妻には病室まで来てもらうことが至極当たり前の「生活」だったものが、外的要因によってその生活に変更を加えるというエネルギー費消を要するため、こうして今、屁理屈をこねているところです。

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【2016.02.12 夕食】

きょうは7回目の化学療法後、白血球を減少させない10回目の皮下注射。今回の予定はあしたまでの11回だったと思いますが、翌15日の血液検査で血球数に問題がなければ、自宅外泊のつもりです。そして来週には8クール目、予定した最後のR-CHOP療法の実施のはずです。

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生活保護/貧困を加速させる悪循環/日本全体にとっての福祉の提案

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『生活保護』(今野晴貴著、ちくま新書)を読みました。

4年前(2012年)4月、「年収5000万円 超人気芸人『母に生活保護』の行天の言い分」というタイトルの記事が雑誌に掲載され、生活保護制度への「バッシング」が異様に高まりました。

この事件をきっかけに、翌2013年の国会に、保護給付の削減、申請の厳格化、罰則の強化などの生活保護法改定案が提案され、その審議の真っただ中に本書は書かれています。(改定案は通されてしまいます)

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「バッシング」が高じるあまり、冷静に「社会保障制度」としての生活保護の機能が議論されず、「思考停止状態」の中で、制度改革論が先行しているように見える事態に強い危機感を持つ、と著者。

著者は大学在学中の2006年、若者の雇用問題に取り組むNPO法人「POSSE」を立ち上げ、09年からは生活保護の相談も受けていました。

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相談の実態から浮き彫りとなって見えてきことは、生活保護行政にかかる遠大な労力が、貧困の削減や自立の促進ではなく、「救済すべき貧困者かどうか」を審判するために用いられ、貧困をますます加速させていく悪循環。

この悪循環が違法行政とともにどのように成立しているかに迫り、なぜバッシングが生じるかを考察し、これらの実態から、日本全体にとっての福祉をどう構築するか、新しい問題提起の書です。