重力波検出/略語や横文字検索/気になる体温

160212重力波・KAGRA_R

きょうの大きなニュースは、全米科学財団と国際研究チームが、重力波を世界で初めて検出することに成功したと発表したことでしょう。

重力波望遠鏡LIGO(ライゴ)を使って、2つのブラックホールの合体によって発せられた重力波を検出した、とのこと。

「LIGO」とは、レーザー干渉計重力波検出器(Laser Interferometer Gravitational Wave Observatory)。

160212重力波・アインシュタイン_R

重力波の存在は100年前にアルバート・アインシュタインによって予言されていたものです。

日本でも、KAGRA(かぐら)によって重力波初検出をめざしていましたが、先を越された格好になりました。

160212重力波・梶田コメント_R

ちなみにKAGRAは公募で決まった愛称で、 「KAMIOKA GRAVITATIONAL TELESCOPE(神岡重力望遠鏡)」の略だそう。命名者によると、この名前には、「神楽(かぐら)は神に奉納される歌舞。天体が踊って作る重力波にぴったり」「”神”岡で素晴らしい成果を挙げることを”楽”しみに待ちたい」 といった思いをこめた、とのこと。

その望遠鏡の正式名は大型低温重力波望遠鏡 (LCGT =Large-scale Cryogenic Gravitational wave Telescope)というんだそうです。

略語や横文字が多いので、なんだかきょうは、これらのネット検索に時間を費やしていました。

160212朝_R

【2016.02.12 朝食】

それにしても各局とも、朝から晩まで、女性タレントとのスキャンダル報道があった自民党の宮崎謙介衆院議員(京都3区)の、議員辞職会見を含めて費やす時間が驚くほど長い! (と感じる!)

番組によっては、会見内容を想定し、コメンテイターも決め、番組時間配分などもそれぞれあらかじめ決めるのでしょうが、それにしてもあまりの内容のなさにはあきれます。

160212昼_R

【2016.02.12 昼食】

ちょっと気になるのは私の検温時の体温。

午前中9時過ぎが36度8分。

午後2時過ぎに37度1分。

そして夜になって8時過ぎに37度2分。

160212皮下注_R

こうして徐々に数字が上がることはあまり気持ちのいいものではありません。

けさ読み始めた新書、まもなく終えそうです。

160212夕_R

【2016.02.12 夕食】

「地方消滅」・「地方創生」/憲法を輝かせる

160130地方創生_R

『地方消滅論・地方創生政策を問う』(岡田知弘・榊原秀訓・永山利和編著、自治体研究社)を読みました。

「地域と自治体第37集」ということです。

本書の生い立ちなどについて、著者たちの言葉から勝手に抜き出すと、次のようなことです。

国交労連、自治労連、行財政総合研究所、地方自治問題研究機構の4者に所属する著者たちは継続した調査、研究に携わっていますが、2010年ごろから合同研究会を立ち上げ。

160130地方創生・論考_R

一昨年の2014年ごろからは、安倍政権の改憲活動と地方分権、道州制移行とが深くつながり、そこに「地方創生」が合流し、2020年ごろをめどに新自由主義的改革が日本の将来に重大な偏向をもたらす可能性を強く意識せざるを得なくなりました。

こうした事態の進行は、市民・住民主体の地方自治自体を危機に陥らせることから、その根本を解明し、憲法を現実に活かせる国と地方の行財政のあり方を論議する課題の解明作業が不可欠です。(以上、「あとがき」から)

160130地方創生p247_R

安倍政権の「地方創生」とは、「金融・開発・知識集約化産業の司令塔である首都圏を頂点とした新たな国土再編成の下で全国の地方経済をグローバル化にふさわしい形での役割分担に編成替えする荒療治であり、歴史的に積み重ねられてきたローカルな特色と多様性を一掃することが本音」です。

豊かさと幸せが実感できる国づくりの基本政策の理念は、「地方創生(記憶を消し去る地域づくり)ではなく、地域再生(記憶を重ねる地域づくり)」でなければなりません。

ドイツ、イタリアなど中部ヨーロッパの先進諸国では、地域資源と技能熟練を重視した地域内循環型の文化型産業も重視した産業振興政策を実施しているため、小零細企業の比重は21世紀に入ってからも低下していない、とのこと。(以上、「第10章」から)

いずれにせよ、憲法を輝かせる日本社会構築へ向けて正念場です。