特別委県外調査/京都の教委と医科大連携

130515京都府議会

県議会の「子育て・健康・医療対策特別委員会」の調査できょうは京都です。

京都では、府北部地域の医師不足など医療の問題は深刻だそうです。その地域出身者の医師を増やすことを含め、医学・看護学部へ進学する府立高校生の増加をめざす教育庁のとりくみを調査しました。

府教育委員会と府立医科大学は、08年に包括協定を締結し、府立高校生対象の連携講座の実施、専門教育の充実を図る個別の府立高校との連携、府立医科大学への志願者拡大への医科大学長を先頭にした地域医療教育推進事業にとりくんでいます。

徐々にその成果が表れている様子でした。

130515二条城堀川

むしろ私が興味深かったのは、府教委が、03年に京都外国語大学と包括協定を結び、継続して「高大連携」による教育を意識的に推進していること。医科大との連携もその一環で、生徒の能力を生かし伸ばす教育方針の具体化だと思います。

中央教育審議会が強調する「キャリア教育」方針の京都での具体化と受け止めましたが、いわゆる「エリート」養成ではなく、一人ひとりの能力を見つけ出し、伸ばす教育実践としてとりくむことが望ましいと思います。

きょうのうちに、福井県へ移動しました。

お楽しみ会/結婚式会場/実家の「庭先」

夕べは福島市に泊まり、きのうの政府・東電交渉と原発問題福島県民連絡会にもいっしょに参加した渡辺ひろゆき市議が私の自家用車に同乗し、いわきへ。

130514休憩所

きょうは前から楽しみにしていた私の地元の党支部の「春のお楽しみ会」に参加しました。

食事と温泉入浴と懇親です。

130514新舞子

会場は、26年前に私たち夫婦が結婚式を挙げた新舞子ハイツ。

2年前の震災直後の様子を目の当たりにし、再開してからまたたずねていました。車で脇を通過することはその後しばしばでしたが、建物内に入るのは再開後にたずねて以来でした。

130514大浴場

1階のレストランは何度か来ていましたが、3階の大浴場とサウナはきょうが初めて、2階の休憩室を使っての懇親会も初めてでした。

ここは、私の妻の実家の「庭先」といっていいところで、あまりに身近だとこういうわけです。

あしたからは3日間、県議会の子育て・健康・医療対策特別委員会の調査で、京都・福井・石川に出かけてきます。

政府・東電交渉/「事故は収束していない」と経産省・東電/加害者認識がない東電

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「安心して住み続けられる福島を! 5・13政府・東京電力交渉」に参加しました。

ふくしま復興共同センター(東日本大震災・原発事故被害の救援・復興めざす福島県共同センター)」による「怒りの総行動Part5」です。

「事故収束宣言を撤回し、東電まかせにせず、政府が責任をもって体制も強化し、事故収束にあたること」、「福島原発は全10基廃炉」、「子ども・被災者支援法の対象地域に福島県全体を含め、ただちに具体化をすすめること」、「全県規模で、放射能汚染の実態を50メートル四方の細かいメッシュで測定して汚染マップを作成し、継続的に調査・監視すること」、「原子力損害賠償紛争審査会指針を抜本的に見直し、全県民が納得できる完全賠償」の5項目について、原子力規制庁、復興庁、経済産業省、文科省の担当職員が、入れかわり立ちかわり、担当項目について回答し、質疑しました。

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細かいメッシュによる汚染マップの作製は、除染を含め、さまざまな施策の前提として、私も事故直後から求めていることであり、そもそも、国策として進めた原発の事故によって必要になったことです。

ところが規制庁は、「5km四方で実施している今よりもお金が1万倍の1.1兆円かかり、難しく実施は困難」と、責任はないかのような回答。

経産省職員は、「事故は収束していないということでいいんですね」と念押しされると、「はい」と。

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その後は東京電力との交渉。「事故は収束していない認識で計画を抜本的に見直すこと」、「福島原発10基全基廃炉」、「福島に賠償機能をおくこと」、「すべての県民の精神的損害を認めること」、「旧緊急時避難準備区域の賠償打ち切りをやめること、」「避難区域の財物賠償は再取得可能価額で賠償すること」を求めました。

「事故は収束していない」の認識を示したものの、賠償については加害者の認識はまったく感じられません。同席していた文科省職員が、「東電の話には違和感を感じる。賠償のハードルを高く上げるために、相当因果関係の言葉が使われている」と述べ、会場から思わず拍手が送られるぐらいでした。

この交渉には、高橋ちづ子・宮本岳史両衆院議員が同席しました。

夕刻には、原発問題福島県民連絡会2013年度総会に出席しました。党としても加盟団体のひとつであり、私も代表委員の一人です。

統一行動2日目/気温急降下/LC年次大会/「かけはし」と「あしたの風」

130512統一行動

きのうに続き、いわき北部党後援会の統一行動でした。

きょうも私は宣伝カーで街頭からの訴え。きのうは市街地でしたが、きょうは農村部の6か所。

なにより、宣伝カーを走らせ始めたときは、まさに五月晴れで、日差しも強く、参加されたみなさんも軽装だったのですが、最初の街宣場所に着くころにはまわりの田んぼは霧に包まれ、気温もいっきに急降下。

それにしても、通りかかる車から手を振ってくれての声援、田植え作業をするみなさんから手を振ってくれての声援にはおおいに励まさました。ありがとうございます。

130512LC59大会

午後は「ライオンズクラブ国際協会332-D地区(福島県)第59回年次大会」の式典に招待され来賓参加。会場は、わが家から歩いて行けるいわき明星大学でした。県知事、いわき市長も祝辞を述べました。

いわき市にブロンズ像「祈り」と電気自動車が寄贈され、その目録が大会会長から市長に贈呈される場面です。

130512かけはし

式典後は歩いて自宅にもどり、通信「かけはし」と「あしたの風」を大急ぎで組み、ご近所260軒ほどに配布しました。そのたびにお会いできるわけではないご近所のかたから、「久しぶりね、元気だった?」と声をかけられたりして、ありがたいです。

なかに、「島根や東京に選挙応援に行ったりしてたんですよ」と言うと、「私も連れていってほしかったなぁ、そういうの好きなのよ」というかた。びっくりします。

130512藤の花

後援会統一行動/街頭5か所/政治の風/理事会

130511いわき駅

私が住む地域を含むいわき北部党後援会統一行動をきょう、あしたと実施です。

予定される参院選挙告示まで55日。地域の10の後援会から40人ほどの参加です。各戸をたずねての署名行動、チラシまき、ハンドマイク宣伝隊、3台の宣伝カーによる街頭からの訴えに分かれての行動です。

私は自分の宣伝カーで、運転手と「旗持ち」の3人で5か所の街頭から宣伝です。

130511平二町目

事故原因すら解明されていないのに、原発の「世界最高水準の安全基準」だとか、輸出だとか、再稼働だとか、「原発ゼロ」で子どもたちが将来にわたって安心して暮らせる社会づくりとは相容れない原発推進政策、庶民の暮らし直撃の5本の毒矢のアベノミクスをやめさせ、消費税増税に頼らない経済・財政・産業政策への転換、憲法を憲法でなくする96条改定をぜったいに阻止し、憲法を守らせ活かす政治を実現する政治をつくろうと訴えました。

おととい、きのうの話とはがらりと変えたので、少し長かったかも。

街頭からの雰囲気としては、政治の風を少し吹かせ始めたことは間違いない感触てす。通りかかる車のクラクション、運転席から身を乗り出してガッツポーズをする若者、手を振る高校生、ずっと聞き入ってくれるかたがた。

午後は医療生協の理事会。総代会に提案する議案確定へ向け、少なくともあと2回は理事会開催予定です。

130511存置林

街頭からと小集会と/避難者のみなさんと

130510スカイツリー

江東区での2日目は、夕べの景色とけさの景色とを確認してからのスタート。

130510ホテルから朝

赤羽目たみお区議と落ち合い、2か所の街頭からの訴えと、区議事務所での小集会に参加しました。

130510赤羽目区議と

街頭からの訴えではやはり、注目してくれる目の真剣さを感じます。きょうももちろん、福島原発事故後の収束などと言えない実情の話です。やはりきょうも、「実家が福島県内です。やり切れません。がんばってください」と駆け寄ってくれるかた。

小集会に参加されたかたの中にもまた福島出身のかた。そしてまた、現地に入って実態を見てきてくださったかたがた。「事故原因がわからないまま、事故を経験したから日本の安全基準は世界一だから大丈夫だとか、自分で言っている意味を理解していない首相にまかせられない」と、ほんとうにこれが実感です。

130510懇談会で

午後は宮川さん、あぜ上都議とも合流し、福島県内から避難してきているみなさんとの懇談会。

避難者のみなさんと交流を続けている大つきかおり区議の進行で始まりました。

「帰宅困難区域」や「居住制限区域」の浪江町のみなさんが多く、先が見えないままの避難生活で、国策として原発を推進してきた国に、責任をとろうとする姿勢がまったく見えないことに、徒労の中にも怒りが爆発です。「原発はぜったいに安全だ、としか聞かされていなかった。だから何の心配もなく住んでいた。ところがこれだ。私はここで死にたくない」。

ふるさとを奪われた原発被災者のこころを、原発を推進してきた自民党政治家は知るべきです。そのうえで彼らは今後を語るべきではないでしょうか。

江東区へ/あぜ上三和子都議/小集会と街頭と

130509あぜ上さんと

朝6時過ぎには家を出て、首都決戦の都議選を控える江東区へ行きました。宮川県議とともに、きょう、あすと、江東区内で「分担」して行動です。

私は、あぜ上三和子都議とともに、午前、午後と2つの小集会、3か所の街頭からの訴え。

私の話は、福島原発事故から2年2か月たっても、事故が収束などといえる実態ではないこと、事故による被害は被災者・避難者にとって広がり、深まり、複雑化している実態を伝えることてす。

1か所目の商店街の街頭では、ちょうど行列しているみなさんがいて、真剣に聞き入っていただき拍手までいただきました。

2か所目には、福島県出身だという人がずっと聞いてくれて、話し終えたら、「福島の実情をもっともっと伝えてほしい」と懇願される場面。

3か所目では、一人の女子中学生がこれまた真剣に聞いてくれ、私に寄ってきて、「事実だけの話ではだめです」と助言。「原発をなくしたら、火力発電しかないから、温暖化ガスが増えるばかりだと思います」と。再生可能エネルギーのことやドイツやイタリアが原発に頼らない道を選択したことなどが話題になるばかりか、「憲法99条は国民には(憲法尊重擁護)義務はない、と書いてあるんですよね」とその中学生。たいへんに学ばされした。

小集会では、それぞれ、正保(しょうぼ)みきお区議、そえや良夫区議が骨を折ってくれました。

参加者のみなさんのなかには、生まれ育ちが福島県内であるかたが少なくなく、福島の実情に心を寄せる話が出され、ほんとうに来てよかったです。

夕刻には区内の党女性後援会の集まりもあり、宮川さんと2人そろって参加し、話をさせていただきました。

130509スカイツリー7

久しぶりの東京の夜の景色は、宿の近く。

130509ホテルから夜景

 

130509地下鉄自販機

中央委員会/東電と県へ申し入れ/条例見直し

130508七中総

きょうは党の第7回中央委員会総会(略して7[なな]ちゅうそう)があり、県議団としてもきょうに合わせて団会議を設定し、午前中は総会の様子を県委員会の事務所で視聴です。

団会議では、当面の日程やこの間の活動交流、6月県議会へむけての方針に加え、きょう各紙が報じた東電による「地下水を海へ放出」をめぐる東電、県への急きょの申し入れについて。

130508東電申し入れ

福島県原発問題連絡会が福島市内の東電事務所で懇談する日でもあり、県議団として同行し、「東電第一原発敷地内で汲み上げた地下水の海洋放出をしないよう求める申し入れ」をしました。

130508県申し入れ

県庁にもどってからは、県知事あてに、同様の申し入れをしました。

私は私で、きのうの県議会議員提案条例見直し検討会<過疎・子育てWG>を受け、条例見直し案文を私の第一次案としてまとめ、みなさんに見てもらうことにしました。次の20日のWGまで、まとまった時間がとれない日程です。

あす、あさってと、都議選を控える東京へ1泊で出かけます。

過疎・子育てWG/中学からの友人/原発をなくすいわき市民の会

130507控室から

県議会の議員提案条例見直し検討会のワーキンググループの会合がありました。

4人のメンバーで、私たちは「県過疎・中山間地域振興条例」と「子育てしやすい県づくり条例」の見直しが担当で、略して「過疎・子育てWG」です。

前文を含め、大震災と原発事故による状況変化に対応するために必要な追加、補足をする基本的方針を確認して作業に入りました。

逐条的に検討し、最低限、前文、基本理念・基本施策に追加・補足することを確認し、次回までにおのおのがその案を持ち寄ることにしました。

いわきにもどってから、中学生時代からの友人が社長を務める事業所を訪問。電話では話していたものの、県議選後、会う機会を逸していました。

話は昨年総選挙結果が、およそ民意が反映されておらず、少なくとも中選挙区制にもどすべき、原発事故収束宣言には驚いたし、自民党政権になってもこれを撤回しない姿勢はおかしい、地震によって配管が破壊されたかもしれないと思うがその究明さえされていない、それでいて原発輸出を進めるとは、票を減らしたのに小選挙区制で多数をとった自民党の横暴にはあきれる、と、矢継ぎ早。

多くのみなさんの実感ではないでしょうか。

130507市原発

夕刻には私が代表をしている「いわき市原発の安全性を求める会」の総会。昨年6月、原発で働くジャーナリスト・桐島瞬さんを交えたシンポジウム、原発事故収束労働者の聞き取り調査など、この間の活動や、今後の活動方針などについて、事務局長の渡辺ひろゆき市議から報告し、意見交換と質疑をしました。

会の名称を「原発をなくすいわき市民の会」に変更することも確認しました。

人類哲学/共生する哲学/並々ならぬ決意

130505人類哲学

『人類哲学序説』(梅原猛著、岩波新書)を読みました。

まもなく米寿(88歳)を迎える著者が、原発事故を伴う東日本大震災が起こったことにより、書くことを決意した本です。

大震災の年の秋に、京都造形芸術大学東京芸術学舎で行なった全5回の講座の講義がもとになっています。

ものすごく簡単に言ってしまうと、原子力発電をおもなエネルギー源とする現代文明は、科学技術文明を基礎づける西洋哲学に寄っており、それは自然破壊を容認する哲学です。この哲学は、もはや未来の人類の哲学として通用しません。

今、人類に必要な哲学は、生きとし生けるものと共生する哲学であり、それは、世界の原初的文化の狩猟採集・漁労採集文化の共通の思想であり、日本文化の根本思想の「草木国土悉皆成仏」(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)が基本になるはずです。

日本文化については著者の50年におよぶ研究成果ですが、若き日以来中断している西洋文明、とりわけ西洋哲学を研究し、より正確でより体系的な「人類哲学」はこれからなので、本書は「序説」です。

マルクス理論に基づく哲学の位置づけは眼中になさそうなのですが、ともかく、「人間はどう生きるべきかという問題を自分の言葉で語るのが哲学」であり、ニーチェが言う「血でもって書け」が著作者としての信念だ、という著者の並々ならぬ決意を感じます。

震災直後に瀬戸内寂聴さんとの対談『生ききる。』(角川oneテーマ21)で、「傲慢の文明を反省して、自然の恐しさを知ると同時に、自然の恩恵に感謝する文明を創らなくてはならない」と言っていた、その実践です。

130506散髪

きょう散髪し、わが家に帰っておやつを食するペロ。