未明の地震/帰国したなでしこ/住まい連/公営住宅

けさも未明の3時40分を前後して、3度も震度3の地震。震源は市内内陸部地下10kmとのこと。あれ以来、断続的にエネルギーを放出している様子です。

午前中に帰国したなでしこジャパンの選手・監督たちの話題でテレビはもちきりでした。

本人たちの「ナマの声」を聞くことで、なにかまた元気を与えられる思いでした。

「国民の住まいを守る全国連絡会」(住まい連)のみなさんが、いわき市内の被災地視察に見えました。

新建築家技術者集団、NPO法人建築ネットワーク、建設政策研究所、受注連建設事業協同組合のかたがたも同行され、短時間でしたが、有意義な意見交換ができました。

公営住宅の大切さが強調されましたが、こうした事態に見舞われないと気づかない、というか縮小しようとしてきた行政・市政はほんとうにきびしく問われなければなりません。

からだのなかの放射能

『これでわかる からだのなかの放射能』(安斎育郎著、合同出版)を読みました。

1979年の初版本の改訂新版です。その年の春には、スリーマイル島原発事故がありましたが、それが原因で日本の食品の放射能汚染が問題になったり、私たちのからだのなかの放射能が心配されたりの状況ではありませんでした。

その後、86年にはチェルノブイリ原発事故で輸入食品の放射能汚染が大問題になり、そして足元の福島原発事故により、原発由来のからだのなかの放射能に言及することは不可欠な事態になり、この本の刊行となりました。

福島原発の核燃料の中に封じ込められていたはずの放射性物質が、大なり小なり、私たちの体の中に侵入してくることは避けられないと思われます。

今や、いやおうなく、身を守るために放射能について基本的な知識を身につけておかないとならない時代に暮らさざるをえなくなったわけです。

本書は、からだのなかにひそむ放射性物質を糸口に、そうした知識を平易に語ってくれ、「放射能リテラシー」を身につけるには格好の本だと思います。

1979年刊の初版本。